2024.04.28
◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ)
アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男女の10km、5km、1マイル、男子800mの7種目にハイレベルのレースが繰り広げられた。
2021年に初開催され、これが4回目。同社本社内に特設された1周約1300mのコースに、大勢の観客が声援を送る。フィニッシュ付近にはキッチンカーがいくつも並び、フェスさながらに音楽が鳴り響く。そんな中で、世界中から集結したトップランナーが「記録」に挑戦。会場が一体となって大きな盛り上がりを見せた。
最大のハイライトは、最終種目だった男子1マイル。ブダペスト世界陸上800m銀メダリストのエマニュエル・ワニョニイ(ケニア)が3分54秒50の世界新記録でフィニッシュテープを切ると、大歓声に包まれた。従来の記録は昨年の世界ロードランニング選手権でホッブス・ケスラー(米国)が作った3分56秒13。それを破ったワニョニイは、クラウディオ・ベラルデリ・コーチと抱き合って喜びを爆発させた。
「とてもうれしい。コーチが『世界記録を破れる』と言ってくれたので、それを信じて走り続けた」と振り返ったワニョニイは、パリ五輪陸上開幕日の8月1日に20歳の誕生日を迎える。今季は「1分41秒台」を目標に掲げ、五輪での金メダルを見据えた。
女子10kmは5km手前から独走したアグネス・ゲティチ(ケニア)が30分03秒で圧勝した。1月のバレンシア・ロードでトラックを含めて女子初の28分台(28分46秒)に突入。気温が15度を超え、日差しも強く記録を狙うには厳しい条件となったが、他を圧倒する強さを見せつけた。
男子10kmはニコラス・キプコリル(ケニア)が27分04秒で快勝。男子5kmは歴代2位の12分50秒を持つヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)が13分00秒、女子は一昨年のU20世界選手権5000m覇者で19歳のメディナ・エイサ(エチオピア)が14分38秒でそれぞれ制した。
男子800mはブダペスト世界陸上金メダルのマルコ・アロップ(カナダ)が1分44秒30で貫禄勝ち。女子1マイルはネリー・チェプチルチル(ケニア)が4分30秒90で、ウィリー・アディソン(米国)を1秒抑えて優勝した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.05
ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!
ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025