HOME 国内

2024.03.26

天満屋の武冨豊監督が退任 女子マラソンで多くの選手を指導 山口衛里ヘッドコーチが監督昇格
天満屋の武冨豊監督が退任 女子マラソンで多くの選手を指導 山口衛里ヘッドコーチが監督昇格

天満屋の武冨豊氏

天満屋は3月26日、武冨豊監督が3月31日付で退任し、4月からヘッドコーチの山口衛里氏が監督に就任することを発表した。

武冨氏は70歳。佐賀県出身で、多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソンでは優勝を飾っている。

現役を退いてからは神戸製鋼のコーチを務めたあと、1992年に天満屋のヘッドコーチに就任。96年からは監督としてチームを率いてきた。00年のシドニー五輪で山口氏が女子マラソンの代表として出場を果たしたあと、04年のアテネで坂本直子、08年の北京で中村友梨香、12年のロンドンでは重友梨佐と指導者として史上初めて4大会連続で五輪代表を送り込むなど辣腕を振るった。

広告の下にコンテンツが続きます

13年に総監督となったが、17年に監督として再び指導の最前線に復帰。15年に入社した前田穂南は21年の東京五輪代表となり、さらに今年2月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本新記録を樹立し、パリ五輪の代表に内定している。

武冨氏は退任にあたり、「チーム発足の1992年8月にヘッドコーチとして入社、4年後に監督の重責を任され『育てるチーム作り』をモットーに全力疾走の32年間でした。多くの皆様のご支援があってこそ、選手とともに成長できた監督業だったと思っております」と挨拶した。

後任の山口氏は51歳。99年の東京国際女子で2時間22分12秒の日本歴代2位(当時)の好記録で優勝を飾り、シドニー五輪代表を射止めると、本番では7位に入賞を果たした。22年からはヘッドコーチとして武冨監督をサポートしていた。

天満屋は3月26日、武冨豊監督が3月31日付で退任し、4月からヘッドコーチの山口衛里氏が監督に就任することを発表した。 武冨氏は70歳。佐賀県出身で、多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソンでは優勝を飾っている。 現役を退いてからは神戸製鋼のコーチを務めたあと、1992年に天満屋のヘッドコーチに就任。96年からは監督としてチームを率いてきた。00年のシドニー五輪で山口氏が女子マラソンの代表として出場を果たしたあと、04年のアテネで坂本直子、08年の北京で中村友梨香、12年のロンドンでは重友梨佐と指導者として史上初めて4大会連続で五輪代表を送り込むなど辣腕を振るった。 13年に総監督となったが、17年に監督として再び指導の最前線に復帰。15年に入社した前田穂南は21年の東京五輪代表となり、さらに今年2月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本新記録を樹立し、パリ五輪の代表に内定している。 武冨氏は退任にあたり、「チーム発足の1992年8月にヘッドコーチとして入社、4年後に監督の重責を任され『育てるチーム作り』をモットーに全力疾走の32年間でした。多くの皆様のご支援があってこそ、選手とともに成長できた監督業だったと思っております」と挨拶した。 後任の山口氏は51歳。99年の東京国際女子で2時間22分12秒の日本歴代2位(当時)の好記録で優勝を飾り、シドニー五輪代表を射止めると、本番では7位に入賞を果たした。22年からはヘッドコーチとして武冨監督をサポートしていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.18

山梨学大元顧問の秋山勉さんが死去 創部から強豪への土台を築く、東農大で箱根駅伝4度出走

山梨学大の元顧問で駅伝チームの始動から携わった秋山勉さんが12月17日、心室頻拍のため亡くなった。85歳だった。 秋山さんは山梨県甲府市出身で、山梨農林高時代に全国高校駅伝(1956年/第7回)で4区を走った実績がある。 […]

NEWS 日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

2025.12.17

日本陸連が育成年代の競技会ガイドラインを策定 来年の滋賀インターハイについて18時開始案など対応継続

日本陸連は12月17日に第106回理事会を開き、「育成年代における競技会ガイドライン」を策定したことを発表した。 このガイドラインは日本陸連がかねてから示している「競技者育成指針」に基づいたもので、「育成年代における競技 […]

NEWS 世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

2025.12.17

世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も

日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]

NEWS U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

2025.12.17

U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に

日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]

NEWS 26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

2025.12.17

26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考

日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top