2024.03.22
富士通が3月22日、本社となる川崎工場で新加入選手および所属選手の合同取材会見を開いた。
男子400m日本記録(44秒77)を持つ佐藤拳太郎も会見に出席。2024年シーズン、そしてパリ五輪への意気込みを語った。
世界室内選手権を欠場したが、「帰国後すぐにMRIを撮って軽度(の肉離れ)。今は問題なく練習もできています」と語る。
1年前の冬は「ぼんやりとしている中でトレーニングしていた」が、この冬は違う。「明確に、こういう形にしたいというものがあってトレーニングに臨めました」と充実感を漂わせる。
昨年は28歳にして復活どころか飛躍を遂げた佐藤。アジア選手権を45秒00で制すると、個人では初の世界選手権代表に。400m予選で高野進が1991年に樹立した44秒78の日本記録を32年ぶりに更新する44秒77をマークした。準決勝でも44秒台(44秒99)と決勝には届かず悔しさを見せたが、確かな一歩を刻んだ。
それでも「昨年のレースは完成度が50%に満たない。改善点がまだあるのでそれを意識してきました」と話す。
春からは中島佑気ジョセフ(東洋大)がチームメイトに。「同じチームになるのは刺激になりますし、ライバルでもあるのでともに世界で戦えるところを見せていきたい」と語る。
今季の目標も明確だ。「個人と4×400mリレーでアジア記録(43秒93/2分59秒05)を塗り替えること。パリ五輪では個人でファイナル、リレーでメダル」と言い切る。
特にマイルリレーへの思いは強い。昨年のブダペスト世界選手権ではメダルを期待されながら予選敗退。「私が最年長としてチームをまとめきれなかった」と一貫して責任を背負う。
「まずは走る選手だけでなく、リザーブも含めて44秒台を出した上で、選手、リザーブ、スタッフ含めて、全員がパリ五輪でメダルを取りたい、必ず取れる、といえるところまでいけるチームを作りたいと心から思っています」
初めて日の丸を背負った2015年。金丸祐三から「あとは任せた」と託された日本ロングスプリントの継承者は、後輩たちとともに悲願のリレーメダルに向かっていく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
-
2025.12.17
-
2025.12.17
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.17
世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も
日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]
2025.12.17
26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考
日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]
2025.12.17
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任
全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳