HOME 国内

2024.01.28

前日本記録保持者となった野口みずきさん 前田穂南の激走を称える「ワクワクして興奮しっぱなし」/大阪国際女子マラソン
前日本記録保持者となった野口みずきさん 前田穂南の激走を称える「ワクワクして興奮しっぱなし」/大阪国際女子マラソン

前日本記録保持者の野口みずきさん(左)と前田穂南

◇第43回大阪国際女子マラソン(1月28日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着42.195km)

MGCファイナルチャレンジを兼ねた大阪国際女子マラソンが行われ、前田穂南(天満屋)が19年ぶり日本新記録となる2時間18分59秒で2位に入った。

2004年アテネ五輪金メダリストで、前日本記録(2時間19分12秒/2005年)保持者となった野口みずきさんはレース後の記者会見に応じ、「前田さんの内容は素晴らしかったです」と称えた。

自身はテレビ解説者として中継車に乗り、前田の走りを間近で見守った。中間地点で飛び出した前田の走りっぷりに「ワクワクして興奮しっぱなし。自分でペースを作る度胸を見せ、世界に近づく走りでした」と賛辞を送る。

2時間18分51秒の大会新で優勝したウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)に、31km過ぎに逆転された後も粘った前田。野口さんは「10秒~8秒ぐらいの差にとどめて、あきらめかったです。その気持ちが記録を生んだと思います」と分析した。

世界では2時間11分台の驚異的な記録が生まれ、アフリカ系選手を中心に2時間16分~18分台の選手が乱立している。「ほかの日本選手もこの記録を刺激にして世界と戦えるようになってほしい」とエールを送る野口さん。自身の日本記録が19年ぶりに更新され「あと1年で昔の“成人式”だった」と冗談めかしながらも、日本女子マラソンのさらなる進化を臨んでいる。「前田さんの記録は風穴を開ける走りでした」と話していた。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第43回大阪国際女子マラソン(1月28日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着42.195km) MGCファイナルチャレンジを兼ねた大阪国際女子マラソンが行われ、前田穂南(天満屋)が19年ぶり日本新記録となる2時間18分59秒で2位に入った。 2004年アテネ五輪金メダリストで、前日本記録(2時間19分12秒/2005年)保持者となった野口みずきさんはレース後の記者会見に応じ、「前田さんの内容は素晴らしかったです」と称えた。 自身はテレビ解説者として中継車に乗り、前田の走りを間近で見守った。中間地点で飛び出した前田の走りっぷりに「ワクワクして興奮しっぱなし。自分でペースを作る度胸を見せ、世界に近づく走りでした」と賛辞を送る。 2時間18分51秒の大会新で優勝したウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)に、31km過ぎに逆転された後も粘った前田。野口さんは「10秒~8秒ぐらいの差にとどめて、あきらめかったです。その気持ちが記録を生んだと思います」と分析した。 世界では2時間11分台の驚異的な記録が生まれ、アフリカ系選手を中心に2時間16分~18分台の選手が乱立している。「ほかの日本選手もこの記録を刺激にして世界と戦えるようになってほしい」とエールを送る野口さん。自身の日本記録が19年ぶりに更新され「あと1年で昔の“成人式”だった」と冗談めかしながらも、日本女子マラソンのさらなる進化を臨んでいる。「前田さんの記録は風穴を開ける走りでした」と話していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top