日本陸連は20日に理事会を開き、来年開催されるパリ五輪(8月1日~10日)のトラック&フィールド種目の代表選考要項が承認されたことを受けて、あわせて公表した。
陸連は五輪を来年の最重要競技会として位置づけ、「メダル獲得および入賞を目指す競技者を1人でも多く派遣できるよう選手団を編成する」という方針の下に要項を定めた。
内定条件は3つのケースあり、1つはブダペスト世界選手権3位以内の日本人最上位選手で、参加資格有効期間内に、ワールドランキング対象競技会において参加標準記録を満たした選手となり、ブダペスト世界選手権女子やり投で優勝した北口榛花(JAL)がすでに代表に内定している。
さらに、世界選手権の日本人最上位入賞者は24年1月1日から(5000m、10000mは23年11月1日から)、24年6月30日までに参加標準すれば即時内定となる。この条件に該当する選手は男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、同110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、同3000m障害の三浦龍司(順大)、同走高跳の赤松諒一(アワーズ)、女子5000mの田中希実(New Balance)、同10000mの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)の6名。
また、来年の日本選手権で優勝し、参加標準記録を突破した選手も代表に内定する。なお、10000mについては今年12月の第107回日本選手権と来年春の第108回日本選手権の2大会が対象となっている。
その他の選手選考は参加標準記録の突破、またはワールドランキングで各種目の出場枠目安となるターゲットナンバー内に入った選手が、日本選手権の成績を重視して選考されることになり、今年のブダペスト世界選手権の選考基準をほぼ踏襲したかたちとなった。
ただし、資格有効期限終了後に世界陸連(WA)から実施される追加招集については新たな制限を設けるとしている。
五輪は陸上の世界選手権とは異なり、派遣団体であるJOCにより派遣選手が決められることから、派遣人数枠に制限がある場合、参加資格を獲得した選手であっても代表に選ばれない可能性があることも明記された。
山崎一彦強化委員長は「東京五輪までは参加選手を1人でも多くという方針だったが、が、そこから脱却してパリ五輪ではメダルや入賞が期待できる選手を1人でも多くという方向に変更した」と、選考方針を一歩進んだものにしたと説明した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.04
順天が1秒先着して3年ぶり都大路へ 男子は拓大一が中盤から独走して2連覇/東京都高校駅伝
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.11.02
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.04
美濃加茂が初の男女V 男子は2区で首位奪い悲願の都大路 女子は1区から独走で6連覇/岐阜県高校駅伝
全国高校駅伝の出場権を懸けた岐阜県高校駅伝が11月2日、山県市の四国山香りの森公園付近特設コースにて行われ、男女ともに美濃加茂が優勝を飾った。男子(7区間42km)は2時間3分38秒で初制覇。女子(5区間21.0975k […]
2025.11.04
2026年ダイヤモンドリーグ 各大会の実施種目が決定!女子やり投はパリ、モナコ、ローザンヌなど6試合
11月4日、世界陸連は26年に開催されるダイヤモンドリーグ(DL)の各大会で実施する種目を発表した。 DLは世界最高峰の陸上シリーズとして年間15試合を開催。男女32種目が行われ、第1戦から第14戦まで各種目が4~8回実 […]
2025.11.04
アシックスが駅伝にリスペクトを込め、選手たちを鼓舞するランニングシューズコレクション「EKIDEN Pack」を発売
アシックスジャパンは、日本で100年以上の歴史をもつ駅伝にリスペクトを込め、選手たちを鼓舞するランニングシューズコレクション「EKIDEN Pack(エキデンパック)」9品番を、11月6日からアシックスオンライン、アシッ […]
2025.11.04
ロジスティード初制覇!前回優勝GMOが2位、初陣M&Aが初ニューイヤー、コニカミノルタら全日本復活3チーム/東日本実業団駅伝
◇第66回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園競技場及び公園内特設周回コース:7区間74.6km) 第66回東日本実業団対抗駅伝が行われ、東日本枠「12」と第70回記念枠「1」(13位以下で最上位 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望