2023.08.16
世界陸連(WA)は8月16日、競技者代理人(Athletes’ Representatives、以下AR)に関する新規制を発表した。今週の評議会での承認を経て今年9月1日から中央管理化されたライセンス制度が導入される。
ARになるための基準が設定され、申請した個人は審査と試験を受けることになる。試験には倫理コンプライアンスや保護条項(safeguard)など、スポーツエージェントとして活動するための必須科目が含まれる。
アスリートとARが契約を結ぶことができる期間は最長2年間で、1年ごとに延長することができる。また、アスリート自身が代理人となることもできる。
新制度の下では、各国の競技団体がARを規制したり、ARに手数料を請求したりすることはできない。加盟競技団体がARの規制を希望する場合、自国の管轄区域内にある事項のみを規制することが許可されるが、WAの枠組みの最低基準を満たさなければならない。
WAは、虐待やハラスメントなど大会で発生する可能性のある行為から選手を保護するためのセーフガード規則も承認した。
加盟競技団体は役員、競技者、職員の、セーフガードに関する懸念(safeguarding concerns)について、自国内における虐待、ハラスメント、搾取の報告を管理し対処する責任を負う。自国において報告されたセーフガードに関する懸念の調査や告発のための手順を採用し、実施することが求められる。
また、陸上競技に携わるすべての人に対する虐待、嫌がらせ、搾取の防止を目的とした対策としてウェブサイトで利用可能なEラーニングコース「Safeguarding Essentials」を開設した。
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