HOME 国内、世界陸上、日本代表
田中希実が長野で練習公開 ブタペスト世界陸上で入賞目指し「予選から全力でいきたい」
田中希実が長野で練習公開 ブタペスト世界陸上で入賞目指し「予選から全力でいきたい」

長野県で練習を公開した田中希実

女子1500m日本記録保持者で東京五輪8位の田中希実(New Balance)が8月1日、長野県茅野市内で「ニューバランス契約選手 田中希実 合同取材会」を開いて報道陣に練習を公開、取材に応じた。

突然の雷雨で予定していたメニューはできなかったが、標高800mの茅野市陸上競技場で300m×5本(レスト100m)のインターバル走を実施。父である田中健智コーチが見つめるなか、ビルドアップで力強い走りを披露した。

広告の下にコンテンツが続きます

今後は長野県内の標高1800mほどの高地に移動。今月19日に開幕するブダペスト世界選手権には1500mと5000mでの出場が濃厚で、そこに向けて仕上げていく。

今季は田中にとって「チャレンジ」のシーズンと言えるだろう。この春、豊田自動織機TCを離れてプロに転向。契約するニューバランスのサポートを受けながら、「自分のこうしたいという思い」を求めて、貪欲に突き進んできた。

シーズン序盤は苦しいレースが続いたが、6月上旬の日本選手権は1500mを4分08秒29で4連覇。5000mは15分10秒63で連覇を果たして、2年連続で同種目の2冠を達成した。

その後は17日間のケニア合宿を敢行。帰国後は体調を崩すも、徐々に調子を上げていく。7月8日にフィンランドで5000mを日本歴代3位の14分53秒60で優勝。日本記録(14分52秒84)に届かなかったが、ブタペスト世界選手権の参加標準記録(14分57秒00)を突破した。

広告の下にコンテンツが続きます

その5日後にはバンコクで開催されたアジア選手権1500mに参戦。4分06秒75のシーズンベストで突っ走り、2位に6秒50差をつけて圧勝した。夏の本番に向けて上昇カーブを描いている。

女子1500m日本記録保持者で東京五輪8位の田中希実(New Balance)が8月1日、長野県茅野市内で「ニューバランス契約選手 田中希実 合同取材会」を開いて報道陣に練習を公開、取材に応じた。 突然の雷雨で予定していたメニューはできなかったが、標高800mの茅野市陸上競技場で300m×5本(レスト100m)のインターバル走を実施。父である田中健智コーチが見つめるなか、ビルドアップで力強い走りを披露した。 今後は長野県内の標高1800mほどの高地に移動。今月19日に開幕するブダペスト世界選手権には1500mと5000mでの出場が濃厚で、そこに向けて仕上げていく。 今季は田中にとって「チャレンジ」のシーズンと言えるだろう。この春、豊田自動織機TCを離れてプロに転向。契約するニューバランスのサポートを受けながら、「自分のこうしたいという思い」を求めて、貪欲に突き進んできた。 シーズン序盤は苦しいレースが続いたが、6月上旬の日本選手権は1500mを4分08秒29で4連覇。5000mは15分10秒63で連覇を果たして、2年連続で同種目の2冠を達成した。 その後は17日間のケニア合宿を敢行。帰国後は体調を崩すも、徐々に調子を上げていく。7月8日にフィンランドで5000mを日本歴代3位の14分53秒60で優勝。日本記録(14分52秒84)に届かなかったが、ブタペスト世界選手権の参加標準記録(14分57秒00)を突破した。 その5日後にはバンコクで開催されたアジア選手権1500mに参戦。4分06秒75のシーズンベストで突っ走り、2位に6秒50差をつけて圧勝した。夏の本番に向けて上昇カーブを描いている。

転機となったケニア合宿で成長を実感

そのなかで転機となったのがケニア合宿だという。マラソンの聖地と呼ばれる標高2400mのイテンで現地の選手たちと走り込んだ。 「昨年はケニア人がコーチをしているキャンプで、典型的な大集団で練習する感じでしたが、今年は欧州のコーチがいる少数精鋭のチームに行きました。すべてのメニューをこなすとハーフマラソンに向けたような練習になるので、私の目指したい練習になるように、父がうまく考えて間引き方を決めてくれたんです。路面が不整地というのは日本と違いますし、ペース設定も高い。世界陸上の決勝で最後までつけるのかというのを考えながら、緊張感のある中で(ケニア勢の走りの感覚を)カラダで覚えることができたかな。しんどくて離れてしまう場面もあったんですけど、精神的にも強くなったと思います」 昨年のオレゴン世界選手権は、800mも含めて3種目で出場の快挙を果たす。それでも、1500mはスパート合戦に遅れて準決勝で敗退し、5000mは予選を通過するも、決勝は12位。結果、記録ともに「ついてこなかった」と満足できずに涙をこぼした。 「昨年は日本選手権までが必死で、その後はバタバタといろいろ詰め込んで、よくわからないまま世界選手権を迎えた部分がありました。根拠のある練習を積めていなかった不安があって苦しかったんです。でも、今年は日本選手権が終わってゆとりがあったからこそ、ケニアで徹底的に追い込むことができて、フィンランドやアジア選手権でいろいろと試すこともできた。必要なことがすべてできてはいるので、最後の調整がうまくハマれば、昨年とは違います。緊張はあっても、不安なくいけるのかなと思います」 アジア選手権1500mでは最後の1周を60秒で上がるなど、課題にしてきたラストのキック力もパワーアップしている。 「ブタペスト世界選手権は1500mから始まります。従来と違って、予選と準決勝はプラス通過がないので、着順で突破しないといけません。予選から全力でいく必要があると思っています。オレゴン世界選手権は5000mで決勝に残っても『戦うぞ』という気持ちの余裕がなかった。今年は決勝に残りさえできれば、伸び伸びと戦うぞという気持ちを持っていけるのかなと感じています。ブタペスト世界選手権の経験を生かして、パリ五輪では上位入賞、メダルを狙っていきたい」 さまざまなチャレンジを繰り返しながら、確実に強くなっている田中。東京五輪を上回る快走をブダペストで披露しそうだ。 文・写真/酒井政人

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.01.11

大阪が3年ぶり5度目の優勝!“チーム薫英”が爆走、7区・河村が区間賞、アンカーで兵庫を逆転/都道府県女子駅伝

◇皇后盃第44回都道府県対抗女子駅伝(1月11日/京都・たけびしスタジアム京都:9区間42.195km) 1月の京都を彩る都道府県女子駅伝が行われ、大阪が2時間18分19秒(速報値)で3年ぶり5度目の優勝を飾った。 広告 […]

NEWS 2年ぶり2区・田中希実が区間賞 区間新ならずも14人抜きで2位浮上/都道府県女子駅伝

2026.01.11

2年ぶり2区・田中希実が区間賞 区間新ならずも14人抜きで2位浮上/都道府県女子駅伝

◇皇后盃第44回都道府県対抗女子駅伝(1月11日/京都・たけびしスタジアム京都:9区間42.195km) 1月の京都を彩る都道府県女子駅伝が行われ、兵庫の2区を務めた田中希実(New Balance)が12分14秒で区間 […]

NEWS ここでも長野旋風!1区・田畑陽菜がトップ 廣中以来の高校生区間賞/都道府県女子駅伝

2026.01.11

ここでも長野旋風!1区・田畑陽菜がトップ 廣中以来の高校生区間賞/都道府県女子駅伝

◇皇后盃第44回都道府県対抗女子駅伝(1月11日/京都・たけびしスタジアム京都:9区間42.195km) 1月の京都を彩る都道府県女子駅伝が今日1月11日に行われ、1区(6km)は長野の田畑陽菜(長野東高3)が19分28 […]

NEWS 【大会結果】第44回全国都道府県対抗女子駅伝(2026年1月11日)

2026.01.11

【大会結果】第44回全国都道府県対抗女子駅伝(2026年1月11日)

◇皇后盃第44回全国都道府県対抗女子駅伝(1月11日/京都・西京極陸上競技場発着9区間:42.195km) ●総合成績 1位 大阪  2時間18分19秒 2位 兵庫  2時間18分28秒 3位 長野  2時間19分12秒 […]

NEWS 【テキスト速報】第44回全国都道府県対抗女子駅伝

2026.01.11

【テキスト速報】第44回全国都道府県対抗女子駅伝

◇第43回全国都道府県対抗女子駅伝(1月12日/京都・たけびしスタジアム京都発着、9区間42.195km) ※タイム、距離地点は速報値 全チームの区間エントリーはこちら 9区(10km)烏丸紫明~たけびしスタジアム京都 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top