HOME 国内、日本代表

2023.07.16

日本は金16、銀11、銅10のメダルラッシュ!42年ぶりの好成績に山崎一彦・強化委員長「過去最高レベル」/アジア選手権
日本は金16、銀11、銅10のメダルラッシュ!42年ぶりの好成績に山崎一彦・強化委員長「過去最高レベル」/アジア選手権

23年アジア選手権走幅跳で6m97の日本新を樹立した秦澄美鈴

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目

第25回アジア選手権の全競技が終了し、日本は46種目中、金メダル16個、銀メダル11個、銅メダル10個の計37個のメダルを獲得。金メダルと総メダル獲得数は参加国中トップというメダルラッシュに湧いた。

広告の下にコンテンツが続きます

16種目での優勝は、1981年に行われた第4回東京大会の19種目以来の好成績。日本陸連の山崎一彦・強化委員長は「位置づけとレベルが違うので、一概に比較できないですが、過去最高レベルだと評価できます」と総括する。

なかでも山崎氏は女子走幅跳で6m97の日本新記録を樹立した秦澄美鈴(シバタ工業)を高く評価。「強化委員長になったときの方針として、お膳立てをされた大会ではなく、海外で結果を出すというところに焦点を置いていていた。これは素晴らしい結果でした」と話す。

また、男子トラック種目での活躍はめざましく、出場を回避した両リレーを除く10種目のうち7種目で金メダルを獲得。さらに、記録水準も世界選手権の参加標準記録を突破したり、それに迫る記録が相次ぐなど、質、量ともにレベルの高いものに。男子100m(栁田大輝、東洋大)、200m(鵜澤飛羽、筑波大)、400m(佐藤拳太郎、富士通)の完全制覇については「ハイレベルな中で達成した」(山崎氏)と、その価値を改めて強調する。

今大会は世界陸連(WA)の定める大会ランクでは最上位から4番目の「GL」と入賞ポイントも高く、ワールドランキングで世界選手権出場を狙う選手にとって重要な大会だった。各種目で相次ぐメダル獲得に、ブダペスト世界選手権の出場者数の目安についても山崎氏は「想定内に入ってきている」という。

広告の下にコンテンツが続きます

高温多湿をはじめ決して好条件とは言えないなかで、これ以上ない結果を残したチームジャパン。この勢いは来月に迫った世界選手権、そして来年のパリ五輪につながるだろう。

次回のアジア選手権は2025年に韓国の中部にある亀尾市で開催される。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目 第25回アジア選手権の全競技が終了し、日本は46種目中、金メダル16個、銀メダル11個、銅メダル10個の計37個のメダルを獲得。金メダルと総メダル獲得数は参加国中トップというメダルラッシュに湧いた。 16種目での優勝は、1981年に行われた第4回東京大会の19種目以来の好成績。日本陸連の山崎一彦・強化委員長は「位置づけとレベルが違うので、一概に比較できないですが、過去最高レベルだと評価できます」と総括する。 なかでも山崎氏は女子走幅跳で6m97の日本新記録を樹立した秦澄美鈴(シバタ工業)を高く評価。「強化委員長になったときの方針として、お膳立てをされた大会ではなく、海外で結果を出すというところに焦点を置いていていた。これは素晴らしい結果でした」と話す。 また、男子トラック種目での活躍はめざましく、出場を回避した両リレーを除く10種目のうち7種目で金メダルを獲得。さらに、記録水準も世界選手権の参加標準記録を突破したり、それに迫る記録が相次ぐなど、質、量ともにレベルの高いものに。男子100m(栁田大輝、東洋大)、200m(鵜澤飛羽、筑波大)、400m(佐藤拳太郎、富士通)の完全制覇については「ハイレベルな中で達成した」(山崎氏)と、その価値を改めて強調する。 今大会は世界陸連(WA)の定める大会ランクでは最上位から4番目の「GL」と入賞ポイントも高く、ワールドランキングで世界選手権出場を狙う選手にとって重要な大会だった。各種目で相次ぐメダル獲得に、ブダペスト世界選手権の出場者数の目安についても山崎氏は「想定内に入ってきている」という。 高温多湿をはじめ決して好条件とは言えないなかで、これ以上ない結果を残したチームジャパン。この勢いは来月に迫った世界選手権、そして来年のパリ五輪につながるだろう。 次回のアジア選手権は2025年に韓国の中部にある亀尾市で開催される。

2023年アジア選手権の日本勢メダリスト一覧

金メダル 男子 100m   栁田大輝(東洋大) 200m   鵜澤飛羽(筑波大) 400m   佐藤拳太郎(富士通) 5000m   遠藤日向(住友電工) 10000m  田澤廉(トヨタ自動車) 110mH   高山峻野(ゼンリン) 3000m障害 青木涼真(Honda) やり投  ディーン元気(ミズノ) 十種競技 丸山優真(住友電工) 20km競歩 村山裕太郎(富士通) 女子 1500m   田中希実(New Balance) 5000m   山本有真(積水化学) 10000m  小海遥(第一生命グループ) 走幅跳  秦澄美鈴(シバタ工業) 三段跳  森本麻里子(内田建設AC) やり投  斉藤真理菜(スズキ) 銀メダル 男子 400m   佐藤風雅(ミズノ) 1500m   高橋佑輔(北大院) 5000m   塩尻和也(富士通) 400mH   児玉悠作(ノジマ) 三段跳  池畠旭佳瑠(駿河台大AC) 女子 1500m   後藤夢(ユニクロ) 10000m  川口桃佳(ユニクロ) 100mH   寺田明日香(ジャパンクリエイト) 400mH   宇都宮絵莉(長谷川体育施設) ハンマー投マッカーサー・ジョイ(NMFA) 4×100mR 藏重みう、君嶋愛梨沙、鶴田玲美、御家瀬緑 銅メダル 男子 200m   上山紘輝(住友電工) 3000m障害 砂田晟弥(プレス工業) ハンマー投福田翔大(日大院) 女子 100mH   青木益未(七十七銀行) 400mH   山本亜美(立命大) 3000m障害 吉村玲美(クレーマージャパンTC) ハンマー投村上来花(九州共立大) 七種競技 山﨑有紀(スズキ) 20km競歩 梅野倖子(順大) 混合 4×400mR 今泉堅貴、久保山晴菜、佐藤風雅、松本奈菜子

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.26

早稲田大学競走部がボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結

ボディケアカンパニーのファイテン株式会社は12月25日、早稲田大学競走部とボディケアサポートを目的とするスポンサーシップ契約を締結したことを発表した。 早稲田大学競走部は1914年に創部し、2024年に創部110周年を迎 […]

NEWS 編集部コラム「令和7年の大会取材」

2025.12.26

編集部コラム「令和7年の大会取材」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 名古屋アジア大会の派遣設定記録クリアと日本選手権優勝で代表内定 参考競技会も決定

2025.12.25

名古屋アジア大会の派遣設定記録クリアと日本選手権優勝で代表内定 参考競技会も決定

日本陸連は12月25日までに来年の名古屋アジア大会の派遣設定記録と、選考要項にかかる参考競技会について公開した。 来年9月19日から10月4日まで行われるアジア大会。日本開催は1994年の広島以来、32年ぶりとなる。陸上 […]

NEWS 関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

2025.12.25

関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

関東学生陸上競技連盟の植田恭史会長や次呂久直子幹事長、原晋駅伝対策委員長ら6人が12月25日、東京都庁に小池百合子知事、神奈川県庁に黒岩祐治知事を訪問した。 この日発表された出場校の増加(通常開催計24チーム、記念大会計 […]

NEWS 箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

2025.12.25

箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

関東学生陸上競技連盟(関東学連)は12月25日、箱根駅伝における「記念大会改革」と「出走チーム数増加」について発表した。 2028年の第104回大会から、これまで5年に1回だった記念大会を五輪イヤーの4回大会ごとに変更。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top