世界陸連(WA)のブダペスト世界選手権の出場権獲得者をリスト化した「Road to Budapest 23」が更新された。
これは各種目の参加標準記録突破者に加えてワールドランキングによって構成され、ターゲットナンバー(出場枠)に入るかどうかの指標となる。有効期間は7月30日で、8月2日にWAから参加資格者が発表。それを基に日本陸連が選考要項に沿って代表を選出する。
男子100mでオレゴン世界選手権7位のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が、これまで圏外だったところから最新のリストでターゲットナンバーの「48」枠以内に入ってきた。7月2日のダイヤモンドリーグ(DL)ストックホルムで100m6位。このポイントが加算されたかたちだ。
サニブラウンはオレゴン入賞(最上位)のため、ブダペスト世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破すれば代表に内定する状況だが、現時点で突破には至っていない。日本選手権でも決勝で脚のケイレンの影響から8位だった。8月2日発表の参加資格者に入れば代表に内定。なお、100mのターゲットナンバー内には、日本選手権1~3位の坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)、小池祐貴(住友電工)も入っている。
また、男子走幅跳で東京五輪6位、ドーハ・オレゴンの2大会連続世界選手権代表となっている橋岡優輝(富士通)も今回新たにランクイン。これまで試合数(5試合)に足りておらずリスト外だったが、DLローザンヌで3位に入って条件を満たし、ターゲットナンバー36の中で26位に食い込んできた。同種目では他に、参加標準記録を突破している吉田弘道(神崎郡陸協)、城山正太郎(ゼンリン)がターゲットナンバー内にいる。
有効期間終了まで残り1ヵ月を切ったが、各国のナショナルチャンピオンシップが開催され、世界各地でWAコンチネンタルツアーも実施。「Road to Budapest 23」も大きく変動していく。未だ内定を得ていない国内選手たちも海外遠征を敢行している選手も多い。7月12日から行われるアジア選手権はWAのカテゴリーも高く、重要なポイントとなる。
7月6日時点で、マラソン・競歩を除いてブダペスト世界選手権代表に内定しているのは、男子が110mハードルの泉谷駿介(住友電工)と高山峻野(ゼンリン)、3000m障害の三浦龍司(順大)の3人。女子はやり投の北口榛花(JAL)1人だけとなっている。日本選手権3位以内に入った選手が参加標準記録を突破すれば即内定となる(※オレゴン入賞者のいる種目を除く)。
ブダペスト世界選手権は8月19日から27日の日程で行われる。
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