2023.06.14
8月の北海道インターハイ(8月2日~6日)の出場権を懸けた中国大会(鳥取、島根、岡山、広島、山口)が6月16日から18日までの3日間、岡山県競技場で開催される。5月に行われた県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころを紹介していく。
男子の注目選手は、八種競技の河原怜音(岡山商大附3)だ。5月26日の岡山県大会では5649点で自己ベストを記録し、得意の110mハードルを武器にさらなる好記録が予想される。同大会で5419点を出した濵良太(玉野光南3岡山)とともに、昨年のインターハイ王者・高橋諒(桐朋3東京)の記録に迫りたい。
また、投てき種目でハイレベルな記録が期待される。ハンマー投は、広島県大会で63m21の自己ベストを出した尾濱太陽(西条農3)、15m75の記録を持つ砲丸投の伊加海璃(玉野光南3岡山)に注目。また、やり投はU20日本選手権で66m05の自己ベストで2位に入った森澤知慶(鳥取西3)が、62m37の記録を持つ伊丹理人(就実3岡山)と競り合う展開になれば、さらなる大アーチが見られるかもしれない。
そのほか4×100mリレーでは、100m10秒55の藤原琉成(開星3島根)を擁する開星が、県大会で大会記録を出した40秒56からのステップアップを図る。400m47秒40の谷野佑成(岡山工3)、3000m障害8分57秒50の黒田然(玉野光南3岡山)の自己記録更新にも注目だ。
女子は、倉敷中央(岡山)勢が活況を呈する。県大会の4×100mリレーでは46秒26をマーク。同大会の100mハードルで13秒94(+0.4)の自己記録を出した2年の木梨光菜や400mで55秒75の自己新を出した3年の平岡優花を中心に、まだまだ成長過程にある。同校が2016年に記録した45秒38に、どこまで近づけるか。
また、やり投の網本玲菜(宮島工3広島)も成長著しい。技術面は独学が中心で未完ながら、U20日本選手権では50m45の自己ベストで優勝。インターハイでも頂点を狙うが、今大会でも自己ベストを更新させたい。
1年生の活躍にも有力選手が続々。広島県大会100mで11秒80(+1.2)の自己記録を出した松本真奈(広島皆実1)が、勢いをそのまま今大会でも発揮させるか。昨年の全中1500mチャンピオンのドルーリー朱瑛里(津山1岡山)が自己ベスト(4分22秒60)を超えられるかにも期待が集まる。
文/松山林太郎
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