HOME 国内、世界陸上、日本代表
800mで世界のスピードを体感した田中希実 2日後の5000m決勝へ「3種目挑戦して良かったと思える終わり方をしたい」/世界陸上
800mで世界のスピードを体感した田中希実 2日後の5000m決勝へ「3種目挑戦して良かったと思える終わり方をしたい」/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)7日目

オレゴン世界陸上7日目のイブニングセッションに行われた女子800m予選。6組に出場した田中希実(豊田自動織機)は2分03秒56で7着に終わり、準決勝進出はならなかった。

前日に行われた5000m予選のレース後は、珍しくなかなか立つことができないほど疲労を見せていた田中。だが1日経って世界のスピードに苦戦しながらも「らしさ」は見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

スタート直後こそ大きく遅れたものの、200m過ぎから追い上げ、600m手前まで集団の中でレースを進めた。「800mではスピードがないけど、世界の選手と一瞬でも波長を合わせることができました」。

ただ、残り200mからは世界レベルを体感。準決勝に進むための順位争いには加われなかった。「ラストに差し掛かったところで、動きが違いました。そこは今後の課題」と田中。記録についても「中途半端」と振り返った。

それでも、この種目では2005年ヘルシンキ大会の杉森美保、07年大阪大会の陣内綾子以来となる日本勢15年ぶり3回目の出場を果たした。辞退者の繰り上がりで出場となったが、日本にとってはこの種目で国際舞台を踏むこと自体が大きい。

また、3種目出場は短距離選手がリレーを含めてあるものの、個人3種目は田中が世界選手権の日本選手では史上初。五輪を通じても1928年アムステルダム五輪の織田幹雄が走高跳、走幅跳、三段跳に出て以来94年ぶりとなる。

しかし、オレゴンでの田中の冒険はまだ続く。2日後の5000m決勝に向けて「3種目挑戦して良かったと思える終わり方をしたいです」と話していた。

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)7日目 オレゴン世界陸上7日目のイブニングセッションに行われた女子800m予選。6組に出場した田中希実(豊田自動織機)は2分03秒56で7着に終わり、準決勝進出はならなかった。 前日に行われた5000m予選のレース後は、珍しくなかなか立つことができないほど疲労を見せていた田中。だが1日経って世界のスピードに苦戦しながらも「らしさ」は見せた。 スタート直後こそ大きく遅れたものの、200m過ぎから追い上げ、600m手前まで集団の中でレースを進めた。「800mではスピードがないけど、世界の選手と一瞬でも波長を合わせることができました」。 ただ、残り200mからは世界レベルを体感。準決勝に進むための順位争いには加われなかった。「ラストに差し掛かったところで、動きが違いました。そこは今後の課題」と田中。記録についても「中途半端」と振り返った。 それでも、この種目では2005年ヘルシンキ大会の杉森美保、07年大阪大会の陣内綾子以来となる日本勢15年ぶり3回目の出場を果たした。辞退者の繰り上がりで出場となったが、日本にとってはこの種目で国際舞台を踏むこと自体が大きい。 また、3種目出場は短距離選手がリレーを含めてあるものの、個人3種目は田中が世界選手権の日本選手では史上初。五輪を通じても1928年アムステルダム五輪の織田幹雄が走高跳、走幅跳、三段跳に出て以来94年ぶりとなる。 しかし、オレゴンでの田中の冒険はまだ続く。2日後の5000m決勝に向けて「3種目挑戦して良かったと思える終わり方をしたいです」と話していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.30

土間董哉5000m13分39秒13のU18歴代8位!留学生も好走 ボイ・ビリス13分27秒52&簡子傑台湾新/日体大長距離競技会

第325回日体大長距離競技会兼第19回NITTAIDAI Challenge Gamesが11月30日、神奈川県横浜市の日体大健志台キャンパスで行われ、NCG男子5000mでは土間董哉(世羅高3広島)が10着ながら13分 […]

NEWS 男子5000mは三浦龍司が日本人トップ 自己4番目の13分28秒61 合田椋13分29秒41の自己新/日体大長距離競技会

2025.11.30

男子5000mは三浦龍司が日本人トップ 自己4番目の13分28秒61 合田椋13分29秒41の自己新/日体大長距離競技会

11月30日、第325回日体大長距離競技会兼第19回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われた。NCG男子5000mでは、三浦龍司(SUBARU […]

NEWS 世界陸上34年ぶり決勝の中島佑気ジョセフ「どん底からあきらめずにやってきた1年」来年の目標は…

2025.11.30

世界陸上34年ぶり決勝の中島佑気ジョセフ「どん底からあきらめずにやってきた1年」来年の目標は…

月陸Onlineが2022年に創設した「GetsurikuAwards」。選手、ファン、メディア投票で決定する「今年最も輝きを放ったアスリート」に贈る「Crystal Athlete」には、男子400mの中島佑気ジョセフ […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子やり投・鈴木彩夏(大体大浪商高3)国スポで高校歴代5位「今までにない感覚でした」

2025.11.30

【高校生FOCUS】女子やり投・鈴木彩夏(大体大浪商高3)国スポで高校歴代5位「今までにない感覚でした」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 鈴木彩夏 Suzuki Ayaka 大体大浪商3大阪 活躍している高校生を紹介するこのコーナー。今回は女子やり投の鈴木彩夏選手(大体大浪商高3大阪)です。今季はインターハイ、U20 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」

2025.11.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」 日本には四季があり、その季節の移ろいを愛でる文化が根 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top