2026.03.30
全国高校駅伝をはじめ、高校男子中長距離界で全国トップクラスのランナーを数多く育てている佐久長聖高(長野)駅伝部が3月30日、ジュニア育成プロジェクトを始めた。今回は地元の長野のほか、新潟、千葉、神奈川、三重などから小中高生32人が参加。駅伝部員やOBのトップ選手からトレーニングや考え方などを教わった。
このプロジェクトは、「強くすることを急ぐのではなく、長く伸びるための土台と身体の理解を先に育てること」を目的とし、同校のセレクションではない。将来世界で戦う選手を育てるための「継続的育成プロジェクト」として、ジュニア期から国際大会を目指すための意識づけなどを目指している。
駅伝部は全国高校駅伝で4度優勝し、出場28回中入賞は24回。両角速前監督(現・東海大駅伝監督)時代から現在の高見澤勝監督まで、長年の指導や練習を通じて、このプロジェクトの発足に至った。
プロジェクトはナイキのサポートを受けて行われ、この日は10000m日本記録保持者・鈴木芽吹(トヨタ自動車)、2023年、24年の全国高校駅伝2連覇メンバーの濵口大和(中大1)、佐々木哲(早大1)といったOBのほか、NTT西日本の服部弾馬やベンソン・キプルトが指導サポート役を務めた。
学校から1.8km離れた駅伝部の練習拠点であるクロスカントリーコース(1周600m)に移動。ウォーミングアップで駅伝部員らと軽く2周走ったあと、駅伝部が実際毎日行っている10数種類のドリルを実施。鈴木や駅伝部員らが参加者にドリルのポイントなどを説明したり、見本を見せていた。最後は10人1チームで200mずつ1人3回走るエンドレスリレーを行った。
その後、学校に戻った後は2時間ほど座学が行われ、高見澤監督はこのプロジェクトを説明。その中で「世界で戦うための身体作りを目指したい。それは筋力をつけるのではなく、選手に合った正しいフォーム、スプリント力、体幹など基礎を身につけ、段階を経たトレーニングを行ってほしい。大学や実業団などと連携して継続的な育成をしながら、世界と戦う思考を持ってほしい。強くなるためのきっかけになれば」となどと語った。
さらに昨年の東京世界選手権10000mのレース映像を見ながら、出場した鈴木が「練習ではペースの変化走を入れているけど、世界のトップのペース変化は練習とまったく違った」などと各局面で当時を振り返った。
次にグループディスカッション。参加者から「試合で緊張しない方法は」と問われた鈴木は「それまでの練習に不安があったりすると緊張につながると思う。だから大事なレースの2、3ヵ月前から練習など準備に妥協しないようにしている」と答えた。
次回は4月18日に開催予定。駅伝部のSNSなどを通じて募集するとしている。
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