写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
一般財団法人東京マラソン財団は2月18日に臨時理事会を開き、3月6日の東京マラソンについて開催に向けて準備を進めていくことを決めたと発表した。引き続き、ランナー全員のPCR検査実施、3密回避など、感染拡大対策を徹底して開催準備を進めていく。コース沿道観戦の応援自粛も呼びかけている。
また、海外招待選手も合わせて発表。男子マラソンでリオ五輪、東京五輪を連覇し、世界記録2時間1分39秒を持つエリウド・キプチョゲ(ケニア)が出場することが決まった。他にも東京マラソンを連覇中のビルハヌ・レゲゼ(エチオピア)、2時間2分台を持つモシネト・ゲレメウ(エチオピア)らの名が並ぶ。さらに、女子マラソンの世界記録2時間14分04秒を持つブリジット・コスゲイ(ケニア)も招待選手として出場を予定している。男女の世界記録保持者がそろう、過去最高レベルの豪華なレースとなりそうだ。
キプチョゲは昨夏の東京五輪で初めて日本のレースに出場したが、酷暑のため東京から札幌開催となったため、「TOKYO」を走るのはこれが初めてとなる。
昨年末の月刊陸上競技の単独インタビューに応じた際に、今後の目標について「ワールドマラソンメジャーズ全制覇」と語っている。ワールドメジャーズとは、東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークの6大会。キプチョゲはこれまでロンドンを4度、ベルリンでは18年の世界記録樹立を含め3度制している。シカゴは14年に優勝し、残す大会は東京、ボストン、ニューヨークの3大会。さらに、「ここまでくればオリンピックの3連覇に挑戦することは当然の流れ」とパリ五輪への意欲も示している。
東京マラソンの国内招待選手には、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)、18年アジア大会金メダルの井上大仁(三菱重工)、吉田祐也(GMOインターネットグループ)らが並ぶ。また、女子にも東京五輪8位の一山麻緒(ワコール)、10000mとハーフマラソン日本記録保持者の新谷仁美(積水化学)が出場を予定している。
■海外招待選手
・男子
エリウド・キプチョゲ(ケニア)
ビルハヌ・レゲゼ(エチオピア)
モシネト・ゲレメウ(エチオピア)
アモス・キプルト(ケニア)
タミラト・トラ(エチオピア)
ジョナサン・コリル(ケニア)
シュラ・キタタ(エチオピア)
ラバン・コリル(ケニア)
・女子
ブリジット・コスゲイ(ケニア)
アンジェラ・タヌイ(ケニア)
アシェテ・ベケレ(エチオピア)
ヒウォト・ゲブレキダン(エチオピア)
ゴティトム・ゲブレシラシエ(エチオピア)
サラ・ホール(米国)
ヘレン・ベケレ(エチオピア)
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