HOME 国内、大学

2021.12.04

駒大・田澤廉が世界選手権の標準突破第1号!日本歴代2位、日本人学生最高の27分23秒44!
駒大・田澤廉が世界選手権の標準突破第1号!日本歴代2位、日本人学生最高の27分23秒44!

◇日体大長距離競技会(12月4日/日体大健志台)

広告の下にコンテンツが続きます

駒大のエースがやってのけた。第293回日体大長距離競技会の男子10000mに出場した田澤廉(駒大3)が、27分23秒44をマーク。来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録27分28秒00の突破第一号となった。

田澤はイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)やリチャード・キムニャン(日立物流)らとともにトップ集団で日本人ただ1人ついていき、5000mを13分43秒出通過。「いつもは7000mくらいできつくなるので『ここからだぞ』と言い聞かせて」8000mを過ぎてややペースが落ち始めたためヴィンセントの前に出て再びペースアップする。「8000m、9000mでも全然上げられた」。最後は両手を挙げて3着でフィニッシュ。27分23秒44は相澤晃(旭化成)の日本記録27分18秒75に次ぐ日本歴代2位、日本人学生最高、留学生を含めても学生歴代2位の快走だった。レース後は「マジでうれしいです!」と声を弾ませ、「今年最大の目標だった世界選手権参加標準記録突破ができて満足しています」と笑顔を見せた。

田澤は青森県出身。青森山田高を卒業後に駒大へ進学。1年目から5000mで13分41秒82(当時U20日本歴代10位)をマークすると、出雲駅伝で3区2位、全日本大学駅伝で7区区間賞と快走。さらに箱根駅伝では3区3位と力走した。昨年は全日本大学駅伝で8区を務め優勝のフィニッシュテープを切り、大会MVPに選出。今季は3年生主将を務め、5月の日本選手権10000mでは27分39秒21の自己新で2位だったが東京五輪にはわずかに届かなかった。11月の全日本大学駅伝では2大会連続MVPで連覇に貢献している。

田澤のコメント
「全日本大学駅伝のあとは休んでから、スピード練習に切り替えてやってきました。それがうまくハマったと思います。まだ調整したり、スピードを抑えている部分もあるので、伸びしろはいっぱいあると思っています。まだ全然行けます。トラックでパリ五輪を目指していますし、ここで終わりじゃない。目的は世界で戦うこと。オレゴン世界選手権で世界がどんな走りをするか勉強したい」

広告の下にコンテンツが続きます

◇男子10000m10組上位成績
アンティパス・キベット(SGホールディングス)27.22.93
ジョナサン・ディク(日立物流)27.23.06
田澤 廉(駒大3)  27.23.44
イェゴン・ヴィンセント(東京国際大3)27.24.42
べナード・コエチ(九電工)27.46.87
中村信一郎(九電工)28.01.46
滋野聖也(プレス工業)28.01.62
土方英和(Honda) 28.03.26
吉居大和(中大) 28.03.90
林田洋翔(三菱重工)28.05.26
松尾淳之介(NTT西日本)28.06.05

■男子10000m日本歴代10傑
27.18.75相澤  晃(旭化成) 2020.12. 4
27.23.44田澤  廉(駒大3) 2021.12.4
27.25.73伊藤 達彦(Honda)2020.12. 4
27.28.92田村 和希(住友電工) 2020.12. 4
27.29.69村山 紘太(旭化成) 2015.11.28
27.29.74鎧坂 哲哉(旭化成) 2015.11.28
27.33.13太田 智樹(トヨタ自動車)2021.11.27
27.34.86河合 代二(トーエネック)2020.12. 4
27.35.09高岡 寿成(カネボウ) 2001. 5. 4
27.35.33中山 竹通(ダイエー) 1987. 7. 2

◇日体大長距離競技会(12月4日/日体大健志台) 駒大のエースがやってのけた。第293回日体大長距離競技会の男子10000mに出場した田澤廉(駒大3)が、27分23秒44をマーク。来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録27分28秒00の突破第一号となった。 田澤はイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)やリチャード・キムニャン(日立物流)らとともにトップ集団で日本人ただ1人ついていき、5000mを13分43秒出通過。「いつもは7000mくらいできつくなるので『ここからだぞ』と言い聞かせて」8000mを過ぎてややペースが落ち始めたためヴィンセントの前に出て再びペースアップする。「8000m、9000mでも全然上げられた」。最後は両手を挙げて3着でフィニッシュ。27分23秒44は相澤晃(旭化成)の日本記録27分18秒75に次ぐ日本歴代2位、日本人学生最高、留学生を含めても学生歴代2位の快走だった。レース後は「マジでうれしいです!」と声を弾ませ、「今年最大の目標だった世界選手権参加標準記録突破ができて満足しています」と笑顔を見せた。 田澤は青森県出身。青森山田高を卒業後に駒大へ進学。1年目から5000mで13分41秒82(当時U20日本歴代10位)をマークすると、出雲駅伝で3区2位、全日本大学駅伝で7区区間賞と快走。さらに箱根駅伝では3区3位と力走した。昨年は全日本大学駅伝で8区を務め優勝のフィニッシュテープを切り、大会MVPに選出。今季は3年生主将を務め、5月の日本選手権10000mでは27分39秒21の自己新で2位だったが東京五輪にはわずかに届かなかった。11月の全日本大学駅伝では2大会連続MVPで連覇に貢献している。 田澤のコメント 「全日本大学駅伝のあとは休んでから、スピード練習に切り替えてやってきました。それがうまくハマったと思います。まだ調整したり、スピードを抑えている部分もあるので、伸びしろはいっぱいあると思っています。まだ全然行けます。トラックでパリ五輪を目指していますし、ここで終わりじゃない。目的は世界で戦うこと。オレゴン世界選手権で世界がどんな走りをするか勉強したい」 ◇男子10000m10組上位成績 アンティパス・キベット(SGホールディングス)27.22.93 ジョナサン・ディク(日立物流)27.23.06 田澤 廉(駒大3)  27.23.44 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大3)27.24.42 べナード・コエチ(九電工)27.46.87 中村信一郎(九電工)28.01.46 滋野聖也(プレス工業)28.01.62 土方英和(Honda) 28.03.26 吉居大和(中大) 28.03.90 林田洋翔(三菱重工)28.05.26 松尾淳之介(NTT西日本)28.06.05 ■男子10000m日本歴代10傑 27.18.75相澤  晃(旭化成) 2020.12. 4 27.23.44田澤  廉(駒大3) 2021.12.4 27.25.73伊藤 達彦(Honda)2020.12. 4 27.28.92田村 和希(住友電工) 2020.12. 4 27.29.69村山 紘太(旭化成) 2015.11.28 27.29.74鎧坂 哲哉(旭化成) 2015.11.28 27.33.13太田 智樹(トヨタ自動車)2021.11.27 27.34.86河合 代二(トーエネック)2020.12. 4 27.35.09高岡 寿成(カネボウ) 2001. 5. 4 27.35.33中山 竹通(ダイエー) 1987. 7. 2

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.04

リレーのパリ五輪切符を懸けて!世界リレーが5/5朝8時05分に開幕 上位14ヵ国に出場権、初日予選突破でつかめるか?

8月のパリ五輪リレー種目の出場権を懸けた世界リレーが5月4、5日の2日間、バハマ・ナッソーで開催される。男女の4×100m、4×400mと男女混合4×400mの5種目が実施。上位14ヵ国(決勝8チーム+2レース目からの6 […]

NEWS 200mは鵜澤飛羽がセカンドベストの20秒26でV2!400mHは筒江が豊田ら抑える ハンマー投・福田が73m00/静岡国際

2024.05.04

200mは鵜澤飛羽がセカンドベストの20秒26でV2!400mHは筒江が豊田ら抑える ハンマー投・福田が73m00/静岡国際

◇静岡国際陸上(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) 日本グランプリシリーズG1の静岡国際が5月3日に行われた。注目を集めた男子200mはブダペスト世界選手権代表の鵜澤飛羽(筑波大)が連覇。セカンドベストとなる2 […]

NEWS 五島莉乃 標準届かずも自己新初V「悔しいのが一番」パリ五輪見据え「勝負できるように」/日本選手権10000m

2024.05.04

五島莉乃 標準届かずも自己新初V「悔しいのが一番」パリ五輪見据え「勝負できるように」/日本選手権10000m

◇第108回日本選手権10000m(5月3日/静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアム) パリ五輪代表選考会となる日本選手権10000mが行われ、女子は五島莉乃(資生堂)が日本歴代6位の30分53秒31をマークして初優勝を […]

NEWS 葛西潤が殊勲の初V!日本歴代6位の27分17秒46「ケガなくできたのが一番」パリ五輪目指しもう1本挑戦/日本選手権10000m

2024.05.04

葛西潤が殊勲の初V!日本歴代6位の27分17秒46「ケガなくできたのが一番」パリ五輪目指しもう1本挑戦/日本選手権10000m

◇第108回日本選手権10000m(5月3日/静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアム) パリ五輪代表選考会となる日本選手権10000mが行われ、男子は葛西潤(旭化成)が日本歴代4位の27分17秒46をマークして優勝した。 […]

NEWS 編集部コラム「Road To FUKUOKA」

2024.05.04

編集部コラム「Road To FUKUOKA」

★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top