23日、東京都町田市の町田GIONスタジアムにてMARCH対抗戦2021が開催され、明大、青学大、立教大、中大、法大の五大学が10000mレースで火花を散らした。
同大会は10000mレースを5組行い、各大学上位10人の合計タイムで競い合うもの。気温が下がり、風も穏やかという長距離にとっては絶好のコンディションで実施されたこともあってか、28分台の好タイムが続出した。
最終組では青学大の近藤幸太郎(3年)が28分14秒34で1着となり、個人総合トップに。「28分15秒を目標にしていたので、狙い通りのレースができたと思います。最後勝ち切れたのも自信になりました」とレース後は笑顔を見せた。
2着の小澤大輝(明大3)は28分20秒67と自己記録を更新。「箱根につなげるレースとして28分30~40秒くらいでと(山本佑樹駅伝)監督から指示がありましたが、5000mの通過で思ったよりも楽だったので、自己ベストを狙おうと切り替えました。全日本でうまく走れて自信がついたので、これくらいでは走れると思っていました。起伏が得意なので、(箱根では)2区、4区、5区、7区あたりを視野に入れています」と正月の本番に向けて自信を深めた様子だった。
同大会は僅かながら観客も入れ、大学のブラスバンドやチアリーダー、応援団がトラックを囲うように並んだことで「このようなライトアップされた中で走るのも初めてでしたし、本当にテンションが上がりました」(近藤)と選手たちはいつもと違うレースを楽しんでいたようだった。
総合成績は、10000mの上位10人平均が28分30秒72だった青学大が圧勝。近藤は「箱根駅伝に向けて優勝できるチームになってきたので、このまま一丸となって突っ走っていきたい。個人としては区間賞を狙っていきたい。希望区間は2区です」と意気込みを口にした。
総合2位以下は明大、中大、法大、立大の順に。最初の2組までは先頭が29分台にとどまったものの、3組目でトップ(28分34秒12)を飾った山内健登(青学大2)を筆頭に5人が28分台に突入すると、4組目では14人が、最終5組では19人が28分台で走破。近年の学生長距離の高速化を表したような大会となった。
総合成績(上位10人の10000m平均)
1位 青学大 28.30.72
2位 明大 28.48.17
3位 中大 29.03.12
4位 法大 29.13.18
5位 立大 29.49.24
個人成績上位10人
1) 近藤幸太郎(青学大3)28.14.34
2) 小澤大輝(明大3)28.20.67
3) 若林宏樹(青学大1)28.27.72
4) 小原 響(青学大2)28.28.97
5) 中村唯翔(青学大3)28.29.43
6) 飯田貴之(青学大4)28.30.30
7) 太田蒼生(青学大1)28.32.17
8) 齋藤俊輔(立大3)28.32.53
9)中倉啓敦(青学大3)28.33.71
10)山内健登(青学大2)28.34.12
====以下、各大学トップ====
12)鎌田航生(法大4)28.36.27
13)阿部陽樹(中大1)28.37.35


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