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2021.09.10

17年世界選手権男子50kmW銅メダリスト・小林快が今季限りで現役引退
17年世界選手権男子50kmW銅メダリスト・小林快が今季限りで現役引退


2017年ロンドン世界選手権男子50km競歩の銅メダリストの小林快(新潟アルビレックスRC)が9月10日、所属先を通じて今季限りでの現役引退を発表した。

小林は秋田県出身。秋田工高時代は長距離選手の傍ら、1年時から競歩にも取り組み、3年生だった10年沖縄インターハイ5000m競歩で2位。また、同年の全国高校駅伝にも出場し、6区を区間17位で駆け抜けた。

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早大に入学すると当初は箱根駅伝出場を目指していたが、2年生の途中から競歩を再びはじめ、12年日本インカレ10000m競歩で4位。14年日本学生個人選手権10000m競歩で初の全国優勝を飾り、同年日本インカレ10000m競歩は2位という成績を収めた。卒業前の15年2月全日本競歩能美大会20kmでは1時間19分12秒の自己ベストで4位に入っている。

15年に春にビックカメラに入社。16年10月の全日本50km競歩高畠大会で初50kmながら優勝した。翌年のロンドン世界選手権代表に選出され、本番では3時間41分19秒の自己新で銅メダルを獲得し、銀メダルの荒井広宙(自衛隊体育学校/現・富士通)とともに表彰台に上がった。

19年春に新潟アルビレックスRCへ移籍。東京五輪代表を目指したものの、代表選考会となった今年4月の日本選手権50kmで3位に終わって代表補欠にとどまり、本番は出場することはなかった。

小林は所属先を通じて「たくさんのサポートと協力し合う仲間たちがいたからこそ、実現できたことだと痛感しています。周りがやっているから、先人がやってきたからではなく、今自分に本当に必要なことを常に考え、そして体現してきたことが私の競技人生最大の誇りです。オリンピックでメダルを獲得するという目標を達成することはできませんでしたが、自分としてもこれ以上なかったと胸を張れる取り組みをしてくることができました。目標とする大会が1年延びるという中でも変わらずのサポートをしてくださったことは、感謝してもしきれません。これからも陸上競技に携わって参りたいと思います。いつも温かく応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」とコメントしている。

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9月25日の全日本実業団対抗選手権5000m競歩(大阪・ヤンマースタジアム長居)にエントリーしており、現役ラストレースとなる見込み。

2017年ロンドン世界選手権男子50km競歩の銅メダリストの小林快(新潟アルビレックスRC)が9月10日、所属先を通じて今季限りでの現役引退を発表した。 小林は秋田県出身。秋田工高時代は長距離選手の傍ら、1年時から競歩にも取り組み、3年生だった10年沖縄インターハイ5000m競歩で2位。また、同年の全国高校駅伝にも出場し、6区を区間17位で駆け抜けた。 早大に入学すると当初は箱根駅伝出場を目指していたが、2年生の途中から競歩を再びはじめ、12年日本インカレ10000m競歩で4位。14年日本学生個人選手権10000m競歩で初の全国優勝を飾り、同年日本インカレ10000m競歩は2位という成績を収めた。卒業前の15年2月全日本競歩能美大会20kmでは1時間19分12秒の自己ベストで4位に入っている。 15年に春にビックカメラに入社。16年10月の全日本50km競歩高畠大会で初50kmながら優勝した。翌年のロンドン世界選手権代表に選出され、本番では3時間41分19秒の自己新で銅メダルを獲得し、銀メダルの荒井広宙(自衛隊体育学校/現・富士通)とともに表彰台に上がった。 19年春に新潟アルビレックスRCへ移籍。東京五輪代表を目指したものの、代表選考会となった今年4月の日本選手権50kmで3位に終わって代表補欠にとどまり、本番は出場することはなかった。 小林は所属先を通じて「たくさんのサポートと協力し合う仲間たちがいたからこそ、実現できたことだと痛感しています。周りがやっているから、先人がやってきたからではなく、今自分に本当に必要なことを常に考え、そして体現してきたことが私の競技人生最大の誇りです。オリンピックでメダルを獲得するという目標を達成することはできませんでしたが、自分としてもこれ以上なかったと胸を張れる取り組みをしてくることができました。目標とする大会が1年延びるという中でも変わらずのサポートをしてくださったことは、感謝してもしきれません。これからも陸上競技に携わって参りたいと思います。いつも温かく応援してくださった皆様、本当にありがとうございました」とコメントしている。 9月25日の全日本実業団対抗選手権5000m競歩(大阪・ヤンマースタジアム長居)にエントリーしており、現役ラストレースとなる見込み。

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