◇東京マラソン2026(3月1日/東京・東京都庁スタート、東京駅前行幸通りフィニッシュ)
MGCシリーズ2025-2026・G1でアボット・ワールドマラソンメジャーズの東京マラソンが行われた。大会後、日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクターが会見に登壇した。
東京マラソンについては「世界基準の大会で、日本人選手の力がどこにあるか現在地がわかるレース」とし、暑さや風の影響でペースメーカーが安定しない中でも「日本記録を目指してくれた」「気温15度くらいでも2時間5分、6分台が出せたのは良いこと」と一定の評価。
大迫傑(LI-NING)と鈴木健吾(横浜市陸協)という新旧日本記録保持者が日本勢ワンツーとなり「経験豊富な2人が熱い走りをしてくれた。見応えがある競り合いでした」と振り返った。一方で、「日本人最上位の大迫選手が12位。まだ世界は高いところにある」と冷静に受け止めている。
昨年始まったロサンゼルス五輪マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権獲得に向けたシリーズも、男子は1年が経ち、今大会の5人を加えて26人に。目安としている50人の半分となり「ターゲットの近いところにある」と総括した。
来年3月中旬までの間で定めた「ファストパス」。2時間3分59秒をクリアした選手のうち、最も速い選手1名がMGC(27年10月/愛知・名古屋)を前に早期内定を得られるが、そこに届く選手は現れず。
「ファストパスは簡単に到達できない記録。そこを意識することで高いところへの意識につながる。MGCの権利を手にした選手にはぜひチャレンジしてほしい。それが達成できれば、本当にメダルが見えてくる」と期待を寄せる。
また、今大会で秋に愛知・名古屋で開かれるアジア大会の代表選考の男子は終了。どのレースも「コンディションが異なる中で2時間5分、6分という選手が多く出た。走れるタフさ、高い意識を持って挑戦してくれた」と評価した。
代表は最大2名。1名はMGCシリーズ2025-26のチャンピオンが最優先で選考され、今回の結果で吉田祐也(GMOインターネットグループ)が条件を満たす。
また、次の選考条件の優先順位ではMGCシリーズ2025-26における記録上位者(※海外プラチナラベルのレースを含める)が最上位にくるが、2時間4分55秒の日本記録をバレンシアで作った大迫が該当する。大迫は会見で今後のレースについて「まずは休養」と明言しなかった。
27年にMGCが控えること、ファストパスを含めて海外レースで記録を狙ったり経験を積んだりする狙いを持つ選手も多いことから、代表を辞退する選手も出てきそう。選考に沿って上位から選び、選手の意思を尊重しながら「アジア大会代表については一番高い意識を持った選手」(高岡)が選考される予定だ。
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