公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告した。
9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選手権。参加選手数は193の国と地域・難民選手団から1,992名(男性1,034名、女性958名)で、52ヵ国・地域のメダリストが誕生したのは最多となる。
入場者数は61万9,288人にのぼった。これは91年東京大会、07年大阪大会を上回る国内最多の観戦者数となった。また、チケット販売枚数は約58万人で、9日中、7つの午後セッションで完売の「フルスタジアム」を実現。ただ、マラソン、競歩や周辺イベントでの来場者数・観戦者数の集計は「想定していなくカウントできていない」。
TBSの中継による累計視聴者数は延べ7977万人に。世界陸上(WA)の発表ではSNS動画視聴は約7億回となり、「世界中の人々が観戦した」とする。
武市敬・事務総長は「観客の熱狂、地鳴りのような声援があった。観客の熱狂がアスリートの力を引き出した」とし、男子棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)の世界新をはじめ、9つの大会記録も誕生した。
ボランティアは予定していた3,400人から実働は2,858人で参加率は84.1%。うち、海外からも224人が参加し、年齢別では50~59歳が最も多く797人で27.9%を占めた。
武市事務総長は「事前の盛り上がりから、成功を収めることができるだろうという確信、見通しを持って大会を迎えたが、事前の想定、期待を上回った。自画自賛になるがすごい大会になった」と振り返った。
今大会では東京五輪の問題点を鑑みて「ガバナンスを確立し、コンプライアンスを徹底する、透明性を保つ」をテーマに進め、スポンサー集めに広告代理店を通さない方式を採った。結果的に国内スポンサーは13社に上り、WAスポンサーなども含めるとWA発表では過去最多の数となったという。
「広告代理店のみなさんが持っているノウハウは必要だが、丸投げになってしまうのはいかがなものか。役割を限定した上で適切なルールに基づいて事業者のみなさんと取り組んでいくのが必要で、今回の運営体制は一つのモデルになる」と武市事務総長は胸を張る。
なお、細かな数字や最終的な数値、会計報告なども含め、「年明けに報告書を取りまとめて発表する」とし、「大会本番が終わった以上、大きな作業は終わっているが、会計処理などを整理していく」とし、年度内をメドに業務を終えた後に解散する予定だ。
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