公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告したあと、報道陣への記者ブリーフィングを開いた。
9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選手権。国内では91年の東京、07年の大阪に続いて3回目だった。
今大会は国立競技場付設のサブトラック(補助競技場)が常設されていないため(※東京五輪の際は仮設)、代々木公園陸上競技場と東大陸上競技場をウォーミングアップ会場に設定。バスで移動するかたちを採った。一部の選手やチーム関係者から大会後に不満の声が上がっていた。
これについて、記者ブリーフィングで財団の武市敬・事務総長、石井朗生スポークスパーソンが登壇して説明した。今回の報告にもあったように「選手輸送の遅れによる競技開始の遅延は0件」だったとし、「ウォームアップ会場、国立競技場間の円滑な選手輸送で、すべての競技を予定通りに実施した」と話す。
選手輸送についてはバスを活用し、レースごとに配車したといい、「例えば、100m予選が7分ごとにレースが行われたのであれば、組につき1台、7分置きにバスを出した」と説明。すべてのバスにNAR(国際競技審判員)が同乗し、位置情報の確認や状況を逐次連絡していたという。バスや選手の移動については「分単位でスケジュールを組み、簡単ではなかったが、ほぼ予定通りにやりきった」と説明する。
大会を招致する際からサブトラックが離れていることを世界陸連(WA)に「承認してもらって」開催。そのため「前提として受け止めていただかないと成り立たない」とし、「その中で体調管理をしていただいた結果、国内外の選手がパフォーマンスを発揮してくれた」と武市事務総長は話す。
石井氏も「今までやっていない方式のため、不満が出ないはずがない。その前提で提案をしていましたので、輸送をどれだけ円滑にやるか徹底していた」と述べ、「バスが想定より遅れたというケースはなかった」とした。
また、「競技運営室長をしていた身としての私見」とした上で「通常はコールルーム(招集所)に入ってから身体を動かすことはできないが、今回はコールから競技場に入るまで少し時間を設け、室内走路で動けるようにしてました。ウォーミングアップを早く終わらせないといけないというのが、どれほどパフォーマンスに影響したかはわかりませんし、もっと良い記録が誕生したかもしれませんが、しっかり対応してくれた選手は結果を出していた印象」とした。
また、早くからサブトラックや移動の件については各国に説明していたとし、情報が共有されているチームと、そうでないチームがあったのではないか、とも説明した。
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