◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)
東京世界陸上の3日目に行われた男子1500m準決勝において、パリ五輪金メダリストのコール・ホッカー(米国)がレース中の妨害行為により失格となり、波紋を呼んでいる。
レースは序盤からスローペースで進み、500m地点ではフォスター・マレック(カナダ)がつまずき、近くにいたフェデリコ・リバ(イタリア)が巻き込まれて転倒した(リバは救済措置により決勝進出)。その後も集団内で接触が相次ぎ、10人の大集団のまま最終直線を迎えた。
4~5人が先頭で横ならびになり、2列目にいたホッカーは残り50m付近からスピードを上げた際に、前方のロベルト・ファルケン(ドイツ)を押しのけるような動作となり、ファルケンはバランスを崩して9着に沈んだ。一方、ホッカーは2着でフィニッシュしていたが、レース後に審判長が「走行妨害」と認定。ホッカーを失格とし、ファルケンを救済して決勝進出とした。
ホッカーは失格後、「少し閉じ込められてしまった。隙間を探してできるだけクリーンに抜けようとしたが、とても難しかった」とコメント。米国陸連はこの裁定に不服を申し立てたが、上訴は認められなかった。
この決定に対し、米国の一部ファンからは抗議の声が上がり、オンラインで署名運動も始まっている。
男子1500m決勝は17日22時20分に、救済で勝ち上がった2人を含む14人で行われる。ホッカーは19日の5000m予選にエントリーしている。
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