HOME 世界陸上、海外

2025.09.16

NEWS
男子1500mパリ五輪金ホッカー 準決勝の妨害行為で失格 米国陸連の上訴却下に、ファンは署名活動/東京世界陸上
男子1500mパリ五輪金ホッカー 準決勝の妨害行為で失格 米国陸連の上訴却下に、ファンは署名活動/東京世界陸上

C.ホッカー(24年パリ五輪)

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)

東京世界陸上の3日目に行われた男子1500m準決勝において、パリ五輪金メダリストのコール・ホッカー(米国)がレース中の妨害行為により失格となり、波紋を呼んでいる。

レースは序盤からスローペースで進み、500m地点ではフォスター・マレック(カナダ)がつまずき、近くにいたフェデリコ・リバ(イタリア)が巻き込まれて転倒した(リバは救済措置により決勝進出)。その後も集団内で接触が相次ぎ、10人の大集団のまま最終直線を迎えた。

広告の下にコンテンツが続きます

4~5人が先頭で横ならびになり、2列目にいたホッカーは残り50m付近からスピードを上げた際に、前方のロベルト・ファルケン(ドイツ)を押しのけるような動作となり、ファルケンはバランスを崩して9着に沈んだ。一方、ホッカーは2着でフィニッシュしていたが、レース後に審判長が「走行妨害」と認定。ホッカーを失格とし、ファルケンを救済して決勝進出とした。

ホッカーは失格後、「少し閉じ込められてしまった。隙間を探してできるだけクリーンに抜けようとしたが、とても難しかった」とコメント。米国陸連はこの裁定に不服を申し立てたが、上訴は認められなかった。

この決定に対し、米国の一部ファンからは抗議の声が上がり、オンラインで署名運動も始まっている。

広告の下にコンテンツが続きます

男子1500m決勝は17日22時20分に、救済で勝ち上がった2人を含む14人で行われる。ホッカーは19日の5000m予選にエントリーしている。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上の3日目に行われた男子1500m準決勝において、パリ五輪金メダリストのコール・ホッカー(米国)がレース中の妨害行為により失格となり、波紋を呼んでいる。 レースは序盤からスローペースで進み、500m地点ではフォスター・マレック(カナダ)がつまずき、近くにいたフェデリコ・リバ(イタリア)が巻き込まれて転倒した(リバは救済措置により決勝進出)。その後も集団内で接触が相次ぎ、10人の大集団のまま最終直線を迎えた。 4~5人が先頭で横ならびになり、2列目にいたホッカーは残り50m付近からスピードを上げた際に、前方のロベルト・ファルケン(ドイツ)を押しのけるような動作となり、ファルケンはバランスを崩して9着に沈んだ。一方、ホッカーは2着でフィニッシュしていたが、レース後に審判長が「走行妨害」と認定。ホッカーを失格とし、ファルケンを救済して決勝進出とした。 ホッカーは失格後、「少し閉じ込められてしまった。隙間を探してできるだけクリーンに抜けようとしたが、とても難しかった」とコメント。米国陸連はこの裁定に不服を申し立てたが、上訴は認められなかった。 この決定に対し、米国の一部ファンからは抗議の声が上がり、オンラインで署名運動も始まっている。 男子1500m決勝は17日22時20分に、救済で勝ち上がった2人を含む14人で行われる。ホッカーは19日の5000m予選にエントリーしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

110mH村竹ラシッド「人生でこんなに悔しい経験はない」メダルまであと少し「陸上は難しい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上の4日目のイブニングセッションが行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が13秒18(-0.3)で5位入賞を果たした。 昨年のパリ五輪と同じ […]

NEWS 走高跳・赤松諒一「攻めた助走はできた」世界大会3連続入賞の8位タイには「悔しい気持ちが大きい」/東京世界陸上

2025.09.16

走高跳・赤松諒一「攻めた助走はできた」世界大会3連続入賞の8位タイには「悔しい気持ちが大きい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 4日目 東京世界陸上4日目のイブニングセッションが行われ、男子走高跳決勝の赤松諒一(SEIBU PRINCE)が、2m24で8位入賞を果たした。 8位タイだった前回大会、 […]

NEWS 3000m障害三浦龍司とケニア選手との接触は妨害にあたらず 日本陸連が審判長に上訴も認められず/東京世界陸上

2025.09.16

3000m障害三浦龍司とケニア選手との接触は妨害にあたらず 日本陸連が審判長に上訴も認められず/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 日本陸連は16日、男子3000m障害決勝で三浦龍司(SUBARU)とエドマンド・セレム(ケニア)がフィニッシュ直前に接触した件について、審判長に抗議したものの、妨害にはあ […]

NEWS 中島佑気ジョセフが91年の高野進以来の400mファイナリストに!「目標を達成できて本当に幸せ」/東京世界陸上

2025.09.16

中島佑気ジョセフが91年の高野進以来の400mファイナリストに!「目標を達成できて本当に幸せ」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上4日目のイブニングセッションが行われ、男子400m準決勝で中島佑気ジョセフ(富士通)が44秒53をマークし、2着で決勝進出を果たした。 34年前、旧国立 […]

NEWS 110mH村竹ラシッドが堂々5位!パリに続く入賞、悔し涙にも「何年かかってでもメダルを取りたい」/東京世界陸上

2025.09.16

110mH村竹ラシッドが堂々5位!パリに続く入賞、悔し涙にも「何年かかってでもメダルを取りたい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上の4日目のイブニングセッションが行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が13秒18(-0.3)で5位入賞を果たした。 フィニッシュの瞬間、 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top