◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目
東京世界陸上3日目のイブニングセッションが行われ、男子走幅跳予選に出場した橋岡優輝(富士通)、津波響樹(大塚製薬)、伊藤陸(スズキ)の3選手はいずれも予選通過ライン(8m15または総合12位まで)に届かず、決勝に進めなかった。
最も惜しかったのはB組の橋岡。1回目に7m67(±0)で、2回目ファウルのあと、3回目は7m95(+0.4)。跳んだ時点ではA組と合わせて総合12位と、決勝進出ラインだったが、計測のトラブルで橋岡の前に跳んでいた張溟鯤(中国)の記録が7m98と確定し、橋岡は総合13位に終わった。
22年オレゴン大会以来の決勝進出(10位)はならず、「本当に悔しいです。それ以上はもう形容しがたいぐらいきついです」と橋岡。3回目は「精一杯の気持ち」で試技に臨んだという。
「結果が出たあとは完全に頭は真っ白になりました。何も考えられなかったです。最終的に弱さが出てしまった自分に腹が立ちましたし、ツメの甘さが出ました」
19年ドーハ大会8位、21年東京五輪で6位入賞と国際大会で2大会連続入賞している橋岡。今季は4月中旬の兵庫リレーカーニバルで8m10をマークした。その後、シーズンベストは更新できなかったが、8月上旬の実業団・学生対抗では追い風参考ながら8m08(+2.6)を跳んだ。
世界陸上に向けて「ここ1ヵ月ぐらいはしっかり練習も詰めていて、かなり良い感覚は得ていたので、自信はありましたが、試合が足りていなかったなっていうところはかなり強く感じました」と振り返った。
橋岡と同じB組の津波は1回目の7m42(+0.1)が最高で同組17位、総合36位に終わった。1回目のあと、2回目は4m87(+0.1)の失敗跳躍。3回目に賭けたがファウルに終わった。
5月のセイコーゴールデングランプリでは、8m15を跳んでいた津波。8月の福井ナイトゲームズでも8m13をマークしていた。それだけに、3回で好ジャンプを残せず、自身2回目となった世界陸上が終わり、「不甲斐ない。ちゃんと調整してきて、しっかりスピードも出せるような、練習を取り組んできたので、自信はもちろんありました。準備をしてきたので、自分の力を出し切れなかった感じです」と唇を噛んだ。
初出場となったA組の伊藤は7m68(+0.7)で同組16位、総合では27位だった。1、2回目とファウルとなり、3回目に記録を残したが、日本選手権で出した8m11の自己記録には届かず、本来の力を出し切れなかった。
実は「直前に肉離れをして、出られるかどうかという状態」だったそうだ。苦戦は覚悟しつつ、「世界陸上に出場できたことで、多くのものを得よう」と臨んだ。「自分の実力が足りない点もありますし、今度は戦略的にも余裕を持って、迎えられるようにしないといけない」と話していた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.09.16
-
2025.09.16
-
2025.09.16
-
2025.09.15
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.16
DAY3は延べ8万6000人超が国立へ イブニングセッション3日連続5万超で大きな熱気/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目 東京2025世界陸上財団は9月15日、東京世界陸上3日目(DAY3)のモーニングセッションとイブニングセッションの入場者数(15日21日時点の速報値)を発表した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/