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2025.09.05

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編集部コラム「広島からのご縁」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第303回「広島からのご縁(片井)

あっという間に8月が過ぎ去ってしまいました。広島インターハイの誌面を作っていたと思ったら、8月は学生長距離モードへ大シフト。気がつけば9月で、東京世界選手権開幕がすぐそこまで迫っています。どんな9日間が待っているのか楽しみです。

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この間でやはり印象深かったのは広島インターハイです。詳しくは月陸9月号や月陸Onlineの記事を参照していただければと思いますが、高校記録が4つも誕生し、伝説的だった昨年の福岡インターハイに劣らない盛り上がりを見せました。

世の中的に最もインパクトを残したのは男子100mの清水空跳選手(星稜2石川)でしょう。中盤からグンと前に出てきた部分と、10秒00を示す速報タイマーは今でも脳裏に焼き付いています。公認で確定した瞬間の競技場の歓声と、「高校新記録!!」と自分も思わず口にしていたことを思い出します。

そして、100m翌日の朝一番に顧問の西野弥希先生にお願いし、大会4日目の200m終了後に単独でインタビューをさせていただきました。清水選手はお疲れにもかかわらず、こちらの質問に丁寧に答えてくれました。そして取材を終えて、プレスルームに戻る際に、父の正雄さんと母の絵美さんにお会いしました。

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お2人とも元陸上選手で、「表紙になると思います」と伝えると、「月陸の表紙なんて、とてもすごいことですね」と喜んでくれました。

そして、先日、清水選手の追跡取材で金沢を訪れた際、ランチタイムにお2人が営む「あかめ寿し」を訪ねました。ちょうどお客さんが入れ替わりのタイミングで、待ち時間なくカウンター席へ。カウンターの後ろにある椅子へ鞄を置いている時に、正雄さんと目が合い、着席した途端に「月陸さんですよね」と声をかけてくれました。

広島でお話できたのは5分程度で、しかも立ち話でした。その後はいろんな報道関係者からアプローチもあったでしょう。それでも覚えてくれていたことが非常にうれしく、光栄に感じました。

ランチタイムで破格とも言えるおいしいお寿司を味わいながら、陸上談義にも花が咲きます。セットの茶碗蒸し、そして、サービスでお出しいただいた巻物も絶品。そして、やはり聞くと、清水選手のご活躍で、陸上関係者だけではなく、「孫が大会に出るので、あやかりに・・・」などと遠方から訪れる方も増えているようです。

店内にも小誌を置いてくださっており、関連の記事部分には付箋を貼っていただいていました。改めて、期待に応えていけるような誌面を作っていかないといけない。そして、また金沢に行く機会があれば、必ず寄ります――と心に誓いました。

そんな、9月9日発売の10月号では、清水選手に再びインタビュー。普段の練習の意識やスプリント観、そして、その清水選手の快記録につながった星稜高校のトレーニングを紹介しています。ご本人に技術面について、たっぷり語ってもらった内容になっています。ぜひ、手に取ってご覧いただければと思います。

広島に続いて単独取材に応じていただいた清水選手、西野先生、星稜高校のみなさん、そして、正雄さんと絵美さんにこの場を借りて、御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

片井雅也(かたい・まさや)
月刊陸上競技編集部 2年目部員
1993年4月生まれ、和歌山県出身。岩出二中→桐蔭高→東学大。子供の頃から水泳や公式ドッジボールなどスポーツに傾注する一方、硬筆を習ったり、小学校で歴史小説を読み進めるなどインドア派の一面も。高校まで中距離選手で、最高成績は近畿高校駅伝出場(地元枠)。大学では陸上部の学生トレーナーとなり、地元の2015年和歌山インターハイでは日本陸連トレーナーとして活動。信濃毎日新聞社を経て、2024年4月より編集部。趣味は居酒屋巡り。

過去の編集部コラムはこちら

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第303回「広島からのご縁(片井)

あっという間に8月が過ぎ去ってしまいました。広島インターハイの誌面を作っていたと思ったら、8月は学生長距離モードへ大シフト。気がつけば9月で、東京世界選手権開幕がすぐそこまで迫っています。どんな9日間が待っているのか楽しみです。 この間でやはり印象深かったのは広島インターハイです。詳しくは月陸9月号や月陸Onlineの記事を参照していただければと思いますが、高校記録が4つも誕生し、伝説的だった昨年の福岡インターハイに劣らない盛り上がりを見せました。 世の中的に最もインパクトを残したのは男子100mの清水空跳選手(星稜2石川)でしょう。中盤からグンと前に出てきた部分と、10秒00を示す速報タイマーは今でも脳裏に焼き付いています。公認で確定した瞬間の競技場の歓声と、「高校新記録!!」と自分も思わず口にしていたことを思い出します。 そして、100m翌日の朝一番に顧問の西野弥希先生にお願いし、大会4日目の200m終了後に単独でインタビューをさせていただきました。清水選手はお疲れにもかかわらず、こちらの質問に丁寧に答えてくれました。そして取材を終えて、プレスルームに戻る際に、父の正雄さんと母の絵美さんにお会いしました。 お2人とも元陸上選手で、「表紙になると思います」と伝えると、「月陸の表紙なんて、とてもすごいことですね」と喜んでくれました。 そして、先日、清水選手の追跡取材で金沢を訪れた際、ランチタイムにお2人が営む「あかめ寿し」を訪ねました。ちょうどお客さんが入れ替わりのタイミングで、待ち時間なくカウンター席へ。カウンターの後ろにある椅子へ鞄を置いている時に、正雄さんと目が合い、着席した途端に「月陸さんですよね」と声をかけてくれました。 広島でお話できたのは5分程度で、しかも立ち話でした。その後はいろんな報道関係者からアプローチもあったでしょう。それでも覚えてくれていたことが非常にうれしく、光栄に感じました。 ランチタイムで破格とも言えるおいしいお寿司を味わいながら、陸上談義にも花が咲きます。セットの茶碗蒸し、そして、サービスでお出しいただいた巻物も絶品。そして、やはり聞くと、清水選手のご活躍で、陸上関係者だけではなく、「孫が大会に出るので、あやかりに・・・」などと遠方から訪れる方も増えているようです。 店内にも小誌を置いてくださっており、関連の記事部分には付箋を貼っていただいていました。改めて、期待に応えていけるような誌面を作っていかないといけない。そして、また金沢に行く機会があれば、必ず寄ります――と心に誓いました。 そんな、9月9日発売の10月号では、清水選手に再びインタビュー。普段の練習の意識やスプリント観、そして、その清水選手の快記録につながった星稜高校のトレーニングを紹介しています。ご本人に技術面について、たっぷり語ってもらった内容になっています。ぜひ、手に取ってご覧いただければと思います。 広島に続いて単独取材に応じていただいた清水選手、西野先生、星稜高校のみなさん、そして、正雄さんと絵美さんにこの場を借りて、御礼申し上げます。本当にありがとうございました!
片井雅也(かたい・まさや) 月刊陸上競技編集部 2年目部員 1993年4月生まれ、和歌山県出身。岩出二中→桐蔭高→東学大。子供の頃から水泳や公式ドッジボールなどスポーツに傾注する一方、硬筆を習ったり、小学校で歴史小説を読み進めるなどインドア派の一面も。高校まで中距離選手で、最高成績は近畿高校駅伝出場(地元枠)。大学では陸上部の学生トレーナーとなり、地元の2015年和歌山インターハイでは日本陸連トレーナーとして活動。信濃毎日新聞社を経て、2024年4月より編集部。趣味は居酒屋巡り。
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