2025.08.20
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)3日目
第52回全日本中学校選手権(全中)の男子400mでは、金子斐音(牧野3富山)が48秒16で優勝。2009年の大分大会で谷川鈴扇(邑楽・群馬)が樹立した48秒18の中学記録および大会記録を、16年ぶりに更新した。
全国の精鋭が日本一を目指す全中。400mには50秒を切る選手が多くそろったが、レース前から金子と同じ北信越勢の櫻田晃良(三条二3新潟)の一騎打ちが注目されていた。
金子は7月の通信大会でただ一人48秒台の48秒94を記録し、続く北信越大会では48秒48と中学歴代5位タイ(当時)をマーク。突出した存在と目されていた。一方の櫻田も200mで21秒68を持つスピードランナーで、北信越大会では200mを制覇。さらに今大会予選で48秒64を叩き出し、今季2人目の48秒台に突入していた。
迎えた決勝は櫻田が6レーン、金子が7レーン。スタートから前半型の櫻田が飛び出し、バックストレートでは一時リードを奪ったが、金子は「並ばれるのは想定内。焦らず後半で巻き返すプランでした」と冷静に対応。第3コーナーを並んで駆け抜けると、アウトレーンの金子が優位に立ち、直線では力強いストライドで差を広げた。
フィニッシュ後、速報掲示板に「48.17」と表示されると、金子は両手でガッツポーズをつくって喜びを爆発させた。その後、正式タイムが48秒16と発表され、「中学記録は一番の目標として頭に入っていたので、(48秒18を)切れたとわかった瞬間とても嬉しかったです」と笑顔が絶えなかった。
金子が400mに挑戦したのは昨夏から。顧問の大橋伸宜教諭の勧めでロングスプリントに取り組み、今年4月の初レースで51秒91を記録。その後、一気に力を伸ばし、ついに中学記録に到達した。
レースは中学歴代8位の48秒49で櫻田が2位。両者は冬季の北信越ブロック合宿で共に練習した仲間でもあり、金子は「記録が出たのは櫻田君のおかげです」と感謝を口にし、互いに健闘をたたえあった。
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