2025.08.03

男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が8月3日、海外でのトレーニングなどのため、東京・羽田空港から出国した。
6月下旬の練習中に股関節上部を全治3週間の骨挫傷し、7月上旬の日本選手権100mでは予選落ち。それから約1ヵ月。「1日1日できるだけ最大限のことをやってきました」と語った。
日本選手権は治療とできるだけのトレーニングを行い、先週からはスパイクを履いて走り始めたという。「痛みはありません。出力を上げて走っています」。
海外では所属するタンブルウィードTCに合流し、トレーニングが中心となりそう。「練習しながら、大会があれば出るという感じですね」と語ったが、詳細は未定という。
東京世界選手権100mの代表争いは、ここに来て熾烈を極めている。日本選手権終了直後は、参加標準記録(10秒00)突破者が昨年のパリ五輪で9秒96を出したサニブラウンだけだったが、7月26日のインターハイで高校2年生の清水空跳(星稜高2石川)が10秒00で走り、今日8月3日の富士北麓ワールドトライアルでは、桐生祥秀(日本生命)が9秒99、守祐陽(大東大)が10秒00をマークした。
参加標準突破者が続出しているが、「互いに刺激し合って日本短距離界や陸上界、切磋琢磨して頑張っていければ」とサニブラウン。参加標準記録突破者で最速タイムを持つサニブラウンも代表入りへ近い立場だ。
今後も他の選手のパフォーマンス次第で状況や立場は変わるが、あくまでも視線の先は世界選手権。「一日一日しっかり自分のやるべきことをやることを積んでいきたい。そして、1ヵ月後に合わせていければという感じです。焦らず、そういう余計なことを考えず、できることをやっていきたい」と力を込めた。
帰国は8月下旬の予定。その後は宮崎で合宿をする予定だ。
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