HOME 高校

2025.07.25

ハイレベル男子1500mはムティアニ大会新V、新妻遼己が高校歴代3位 ハンマー投は大川&長谷川が逆転で制覇/広島IH
ハイレベル男子1500mはムティアニ大会新V、新妻遼己が高校歴代3位 ハンマー投は大川&長谷川が逆転で制覇/広島IH

タイムレースで行われたインターハイ男子150決勝決勝

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)1日目

広島インターハイの1日目が行われ、高校日本一を決める熱戦の幕が上がった。

今大会は暑熱対策のため競技日程が開幕3日前から大幅に変更され、トラック種目ではすべてタイムレース決勝に。800mまでは予選・決勝で実施し、決勝は予選通過の24人によるタイムレース決勝。400mまでは均等に番組編成し、800mは予選の記録順で組を分けされる。1500m、男子5000m・女子3000m、男子3000m障害、5000m競歩については予選なしのタイムレース決勝となり、スタートリストは資格記録によって再編成された。

広告の下にコンテンツが続きます

フィールド種目は予選の試技は最大2回まで。決勝は通常の3回・3回の最大6回の試技から、前半2回、トップ8による後半2回の計4回試技で実施。走高跳と棒高跳については、2回連続の失敗で競技終了となる。混成競技のフィールド種目も同様となった。

その中でも高校生は頂点を目指して堂々たるパフォーマンスを発揮し、男子1500mでは最終4組が高校歴代10傑のうち4つが書き換えられる超高速レースが展開。スタートからそれを演出したフェリックス・ムティアニ(山梨学院3)が22年ぶり大会新となる3分39秒20で1着、総合も制して2連覇を達成した。

同組7着までが総合7位までを占め、新妻遼己(西脇工3兵庫)が高校歴代3位の3分40秒83で2位に入った。3位の山本聖也(高知農3)が高校歴代5位の3分42秒05、4位の吉田星(東海大札幌2北海道)が同7位・高2最高の3分42秒27、5位の小林環(静岡東3)が同9位の3分43秒50をマーク。3分43秒59で6位の森亮太(美濃加茂3岐阜)、3分43秒96で7位の伊勢村羚太(滋賀学園3)までが3分44秒を切った。1組を3分44秒24で1着に入った黒岩蘭太朗(長崎日大3)が総合8位に食い込んだ。

今大会最初の決勝種目となった女子ハンマー投は、最終投てきで54m91を放った長谷川有(花園3京都)が逆転優勝を飾った。3投目に高2歴代3位の54m56を出した一時トップに立った河戸咲希(名古屋大谷2愛知)が2位に入った。男子ハンマー投はリストトップの大川巧(久居3三重)が65m23で制覇。トップ8には8番目に滑り込む展開だったが、3投目にV記録となるセカンドベストをマークした。

この日最後の種目となった女子5000m競歩は、22分43秒11の自己新で2組トップだった田畑晴光(西城陽3京都)が優勝した。

このほか、4×100mリレー、400m、男子棒高跳の予選、男子八種競技前半が行われ、男子4×100mリレー予選は連覇を狙う北海道栄が今季高校最高の39秒77をマークしたほか、洛南(京都)、関大北陽(大阪)、市船橋(千葉)も39秒台に突入。女子4×100mリレーも高校歴代5位の45秒39を出した伊奈総合(埼玉)を筆頭に8チームが45秒台を出している。

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)1日目 広島インターハイの1日目が行われ、高校日本一を決める熱戦の幕が上がった。 今大会は暑熱対策のため競技日程が開幕3日前から大幅に変更され、トラック種目ではすべてタイムレース決勝に。800mまでは予選・決勝で実施し、決勝は予選通過の24人によるタイムレース決勝。400mまでは均等に番組編成し、800mは予選の記録順で組を分けされる。1500m、男子5000m・女子3000m、男子3000m障害、5000m競歩については予選なしのタイムレース決勝となり、スタートリストは資格記録によって再編成された。 フィールド種目は予選の試技は最大2回まで。決勝は通常の3回・3回の最大6回の試技から、前半2回、トップ8による後半2回の計4回試技で実施。走高跳と棒高跳については、2回連続の失敗で競技終了となる。混成競技のフィールド種目も同様となった。 その中でも高校生は頂点を目指して堂々たるパフォーマンスを発揮し、男子1500mでは最終4組が高校歴代10傑のうち4つが書き換えられる超高速レースが展開。スタートからそれを演出したフェリックス・ムティアニ(山梨学院3)が22年ぶり大会新となる3分39秒20で1着、総合も制して2連覇を達成した。 同組7着までが総合7位までを占め、新妻遼己(西脇工3兵庫)が高校歴代3位の3分40秒83で2位に入った。3位の山本聖也(高知農3)が高校歴代5位の3分42秒05、4位の吉田星(東海大札幌2北海道)が同7位・高2最高の3分42秒27、5位の小林環(静岡東3)が同9位の3分43秒50をマーク。3分43秒59で6位の森亮太(美濃加茂3岐阜)、3分43秒96で7位の伊勢村羚太(滋賀学園3)までが3分44秒を切った。1組を3分44秒24で1着に入った黒岩蘭太朗(長崎日大3)が総合8位に食い込んだ。 今大会最初の決勝種目となった女子ハンマー投は、最終投てきで54m91を放った長谷川有(花園3京都)が逆転優勝を飾った。3投目に高2歴代3位の54m56を出した一時トップに立った河戸咲希(名古屋大谷2愛知)が2位に入った。男子ハンマー投はリストトップの大川巧(久居3三重)が65m23で制覇。トップ8には8番目に滑り込む展開だったが、3投目にV記録となるセカンドベストをマークした。 この日最後の種目となった女子5000m競歩は、22分43秒11の自己新で2組トップだった田畑晴光(西城陽3京都)が優勝した。 このほか、4×100mリレー、400m、男子棒高跳の予選、男子八種競技前半が行われ、男子4×100mリレー予選は連覇を狙う北海道栄が今季高校最高の39秒77をマークしたほか、洛南(京都)、関大北陽(大阪)、市船橋(千葉)も39秒台に突入。女子4×100mリレーも高校歴代5位の45秒39を出した伊奈総合(埼玉)を筆頭に8チームが45秒台を出している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top