HOME 国内、大学

2025.06.08

筑波大が5年ぶり総合V奪還!最終日に優勝2、2位1種目の大逆転劇 主将・齋藤乃彩「全員でつかんだ勝利」/日本IC
筑波大が5年ぶり総合V奪還!最終日に優勝2、2位1種目の大逆転劇 主将・齋藤乃彩「全員でつかんだ勝利」/日本IC

25年日本インカレ女子総合で優勝した筑波大

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)4日目

学生日本一を決める日本インカレの最終日4日目が行われ、女子学校対抗は筑波大が71点で5年ぶり28回目の優勝を飾った。

最終種目の4×400mリレーを迎えた時点で、トップの筑波大が68点、2位の立命大が62点。400mハードル優勝の瀧野未来、400m2位の児島柚月を擁する立命大が戦力的には上回っていたが、立命大が優勝しても筑波大は6位までに入れば逃げ切れる状況だった。

広告の下にコンテンツが続きます

アンカーでバトンを受けたのは髙橋亜珠。約2時間前の200mを学生歴代2位、大会新の23秒36(+0.1)で制していたが、100mハードル、4×100mリレーとフル稼働し、これが大会9本目のレース。しかも5位のチームとは差が開き、すぐ後ろに甲南大、大阪成蹊大が迫る状況でバトンを受けた。

それでも高橋は最後まで力を尽くし、6位を死守。前方では園田学園大が2年ぶりに制し、立命大は2位にとどまった。2点差で、5年ぶりに女王の座を奪還した。

優勝者は髙橋と、七種競技5330点で制した中尾日香の2人のみ。2位は3000m障害の小松夕夏ただ1人。いずれも最終日につかみ取ったもの。加えて、棒高跳でも村田蒼空が4位、相原ほのかが7位タイで6.5点を加算。4×400mリレーまでに29.5点を積み上げ、同じく400mハードル、200m2位、3位などトラックで大量得点を獲得した立命大の勢いをさらに上回った。

主将の齋藤乃彩は「本当にうれしく思います」と笑顔で話し、「どの種目でも点が取れる、すごくいいチーム。全員でつかんだ勝利だと思います」と胸を張る。

自身はやり投で10位と「1点も取れなくて本当に悔しい結果」と振り返るが、自身も、部員一人ひとりも「チームのために」と力を尽くした。それが、5年ぶりの総合優勝へとつながった。

自ら考え、動くのがチームの風土。そして、日本インカレも、関東インカレも、男女そろっての総合優勝が最大の目標だ。「すごい選手がそろっているので、来年こそは関東も日本も、男女総合優勝を勝ち取ってほしい」と後輩たちに“夢”を託した。

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)4日目 学生日本一を決める日本インカレの最終日4日目が行われ、女子学校対抗は筑波大が71点で5年ぶり28回目の優勝を飾った。 最終種目の4×400mリレーを迎えた時点で、トップの筑波大が68点、2位の立命大が62点。400mハードル優勝の瀧野未来、400m2位の児島柚月を擁する立命大が戦力的には上回っていたが、立命大が優勝しても筑波大は6位までに入れば逃げ切れる状況だった。 アンカーでバトンを受けたのは髙橋亜珠。約2時間前の200mを学生歴代2位、大会新の23秒36(+0.1)で制していたが、100mハードル、4×100mリレーとフル稼働し、これが大会9本目のレース。しかも5位のチームとは差が開き、すぐ後ろに甲南大、大阪成蹊大が迫る状況でバトンを受けた。 それでも高橋は最後まで力を尽くし、6位を死守。前方では園田学園大が2年ぶりに制し、立命大は2位にとどまった。2点差で、5年ぶりに女王の座を奪還した。 優勝者は髙橋と、七種競技5330点で制した中尾日香の2人のみ。2位は3000m障害の小松夕夏ただ1人。いずれも最終日につかみ取ったもの。加えて、棒高跳でも村田蒼空が4位、相原ほのかが7位タイで6.5点を加算。4×400mリレーまでに29.5点を積み上げ、同じく400mハードル、200m2位、3位などトラックで大量得点を獲得した立命大の勢いをさらに上回った。 主将の齋藤乃彩は「本当にうれしく思います」と笑顔で話し、「どの種目でも点が取れる、すごくいいチーム。全員でつかんだ勝利だと思います」と胸を張る。 自身はやり投で10位と「1点も取れなくて本当に悔しい結果」と振り返るが、自身も、部員一人ひとりも「チームのために」と力を尽くした。それが、5年ぶりの総合優勝へとつながった。 自ら考え、動くのがチームの風土。そして、日本インカレも、関東インカレも、男女そろっての総合優勝が最大の目標だ。「すごい選手がそろっているので、来年こそは関東も日本も、男女総合優勝を勝ち取ってほしい」と後輩たちに“夢”を託した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

日本学生陸上競技連合は12月15日、2026年度の主催競技会日程を発表し、第95回日本インカレは9月5日~7日に神奈川県横浜市の日産スタジアムでの開催が決まった。 ただし、暑熱対策として、同大会実施種目のうち男女競歩は1 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

NEWS 女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

2025.12.15

女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top