◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、男子走幅跳では山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が8m08(+0.1)で銅メダルを獲得した。
前日の予選では7m95(-0.6)と1回目で予選通過ラインを越えて波に乗っていた山浦。迎えた決勝も1回目に7m90(+0.8)で上位につけると、続く2回目に8m08(+0.1)と自身2度目の8mジャンプを見せる。
前半の3回が終了して、8m16(+0.1)トップの舒衡(中国)に次ぐ2位。後半に逆転を懸けたが、3回目以降はすべてファウルとなり、記録は伸ばせず。4回目に前回覇者の林昱堂(台湾)が8m20(+0.4)を跳び、3位に順位を落とした。試合は舒が6回目に8m22(-0.5)をマークして逆転優勝を収めた。
山浦は長野県出身。高校時代はインターハイ、国体への出場経験はなく、全国的には無名の存在だった。国武大進学後、スピードを武器に実績を伸ばして4年時には関東インカレ(2部)で優勝。昨年は4月の兵庫リレーカーニバルで優勝を飾ったあと、5月に中国・重慶で行われた競技会で8m13と日本歴代10位(当時)のジャンプで注目を集めた。
昨年までの日本選手権での最高順位は4位(23年、24年)とメダルにも手が届いてなかったが、初めて日の丸を背負ったアジア選手権で殊勲のメダル。試合後は、「目標は表彰台だったので、それが達成できてよかったです。アベレージが上がっているのはプラス」と納得の表情を見せた。
一方で、「上の2人は予選と決勝で一番動きが変わって、記録も出してきた」と、3月の世界室内選手権6位の舒衡、昨年のパリ五輪代表の林昱堂という世界を知るライバルとの差も痛感する。
「去年の日本選手権は、終わってからめちゃくちゃ泣いていました。だから、今年の日本選手権はうれし涙にしたい」
男子走幅跳の世界選手権代表争いは、パリ五輪代表の橋岡優輝(富士通)を筆頭に、今大会で6位(7m94/+0.2)だったものの復調傾向の津波響樹(大塚製薬)、代表経験のある城山正太郎(ゼンリン)、110mハードルとの2種目出場を目指す泉谷駿介(住友電工)らがそろう。新鋭・山浦がアジアをステップに世界への扉を開くつもりだ。
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