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2025.05.12

日本インカレ 一般観客の撮影を一切禁止 迷惑撮影対策で「競技運営業務が滞る事態が続いている」
日本インカレ 一般観客の撮影を一切禁止 迷惑撮影対策で「競技運営業務が滞る事態が続いている」

岡山市の岡山県総合グラウンド陸上競技場

公益社団法人日本学生陸上競技連合(日本学連)は5月12日、第94回日本インカレにおいて一般観客の一眼レフ等での撮影禁止を決めた。

6月5日から8日にかけて行われる天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)では、一般観客の一眼レフカメラ、ビデオカメラ等の撮影機材での撮影が一切禁止となる。

これまでは一般観客においても事前の撮影申請を行えば、一部禁止区域を除いて撮影が可能だった。

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決定に至った経緯について日本学連は「これまでの大会において迷惑撮影とみられる行為が横行し、実際に警察対応が必要となる事態が発生した」と説明し、「多くの観客の方からの通報も相次ぎ、その都度、迷惑撮影か否かを確認するための対応」を大会役員が行ってきた。そうした事態から「従来の競技運営業務が滞る事態が続いていた」。

日本学連は「陸上競技を純粋に楽しむ皆様にとって競技の撮影もひとつの楽しみ方であることは重々承知している」ため「ここ数年は一般の皆さまの撮影環境を守ることを前提に場内の規制を行ってきた」とする。

一方で、こうした事態を「重く受け止め」て、「競技者が集中して安全に競技に臨める環境を確保するため」に撮影に関する運用を見直し、「苦渋の決断」だとしている。

なお、選手の家族や友人、大学陸上競技部の関係者(卒業生)などは、選手エントリー後に、各大学から撮影申請書を入手し、必要事項を記入の上、大会当日に申請すれば撮影が可能となる。

日本学連は「競技者が気持ちよく大会に参加できるよう、学生幹事を中心に準備を進めてまいります」としている。

日本インカレは6月5日から8日の日程で岡山・JFE晴れの国スタジアムで行われる。近年、通常は9月開催だが、世界選手権が東京で9月に開催されることもあり前倒しされている。

近年、陸上競技をはじめ、スポーツの現場で身体の一部を拡大しての撮影や特殊撮影機材を使っての撮影、肖像権を無視したり、選手が希望していないSNSへの投稿などが問題視されている。

公益社団法人日本学生陸上競技連合(日本学連)は5月12日、第94回日本インカレにおいて一般観客の一眼レフ等での撮影禁止を決めた。 6月5日から8日にかけて行われる天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)では、一般観客の一眼レフカメラ、ビデオカメラ等の撮影機材での撮影が一切禁止となる。 これまでは一般観客においても事前の撮影申請を行えば、一部禁止区域を除いて撮影が可能だった。 決定に至った経緯について日本学連は「これまでの大会において迷惑撮影とみられる行為が横行し、実際に警察対応が必要となる事態が発生した」と説明し、「多くの観客の方からの通報も相次ぎ、その都度、迷惑撮影か否かを確認するための対応」を大会役員が行ってきた。そうした事態から「従来の競技運営業務が滞る事態が続いていた」。 日本学連は「陸上競技を純粋に楽しむ皆様にとって競技の撮影もひとつの楽しみ方であることは重々承知している」ため「ここ数年は一般の皆さまの撮影環境を守ることを前提に場内の規制を行ってきた」とする。 一方で、こうした事態を「重く受け止め」て、「競技者が集中して安全に競技に臨める環境を確保するため」に撮影に関する運用を見直し、「苦渋の決断」だとしている。 なお、選手の家族や友人、大学陸上競技部の関係者(卒業生)などは、選手エントリー後に、各大学から撮影申請書を入手し、必要事項を記入の上、大会当日に申請すれば撮影が可能となる。 日本学連は「競技者が気持ちよく大会に参加できるよう、学生幹事を中心に準備を進めてまいります」としている。 日本インカレは6月5日から8日の日程で岡山・JFE晴れの国スタジアムで行われる。近年、通常は9月開催だが、世界選手権が東京で9月に開催されることもあり前倒しされている。 近年、陸上競技をはじめ、スポーツの現場で身体の一部を拡大しての撮影や特殊撮影機材を使っての撮影、肖像権を無視したり、選手が希望していないSNSへの投稿などが問題視されている。

日本インカレの撮影禁止についての日本学連発表全文

天皇賜盃第 94 回日本学生陸上競技対校選手権大会における 一般観客の一眼レフ等での撮影の禁止について  平素より本連合の大会運営にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。 さて、今大会における撮影申請について、以下の通り運用を変更致します。 これまで一般観客の皆さまは、事前の撮影申請で一眼レフカメラ、ビデオカメラ等の撮影機材使用が可能(一部区画)となっておりましたが、今回大会より 一般観客による一眼レフやビデオカメラ等での撮影を一切禁止する事と致しました。 本件につきましては、これまでの大会において迷惑撮影とみられる行為が横行し、実際に警察対応が必要となる事態が発生したほか、多くの観客の方からの通報も相次ぎ、その都度、迷惑撮影か否かを確認するための対応を大会役員が行うことで、従来の競技運営業務が滞る事態が続いておりました。 陸上競技を純粋に楽しむ皆様にとって競技の撮影もひとつの楽しみ方であることは重々承知しておりここ数年は一般の皆さまの撮影環境を守ることを前提に場内の規制を行ってきましたが、上記の事態を重く受けとめ、観客・関係者の皆さまが安心して観戦できる環境を整えるとともに、競技者が集中して安全に競技に臨める環境を確保するため、苦渋の決断ではありますが、撮影に関する運用の見直しを行うことといたしました。  なお、選手のご家族・ご友人、また大学陸上競技部等の関係者(OB/OG)は、エントリー(5 月 19 日(月))以降に各大学から撮影申請書を入手、必要事項を記入の上、大会当日にインフォメーション・センターにて撮影許可申請手続きを行ってください。撮影可能エリアでの一眼レフ、ビデオカメラ等での撮 影が可能となります。 競技者が気持ちよく大会に参加できるよう、学生幹事を中心に準備を進めてまいります。 大会に関わる全員で選手を守る大会運営に、ご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます。 公益社団法人 日本学生陸上競技連合

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