HOME 大学

2025.05.08

山下彩菜が3000m障害大会新V!長谷川麻央が中長距離2冠!総合は男子・関大が3連覇、女子・立命大が4連覇達成/関西インカレ
山下彩菜が3000m障害大会新V!長谷川麻央が中長距離2冠!総合は男子・関大が3連覇、女子・立命大が4連覇達成/関西インカレ

25年関西インカレ女子3000m障害を制した山下彩菜(大阪学大)

◇第102回関西インカレ(T&Fの部/5月4日~7日、大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)4日目

関西インカレ(T&Fの部)最終日の4日目が行われ、女子3000m障害で山下彩菜(大阪学大4)が、10分04秒97で3連覇を達成した。女子個人種目では唯一の大会新記録で、女子最優秀選手にも選ばれるなど活躍が光った。

広告の下にコンテンツが続きます

「独走になるのはわかっていたので、単独で走る練習を積んできました」とスタート直後から積極的なレースを展開する。入りの1000mを3分17秒、続く2000mを6分42秒で通過。昨年自らが作った大会記録(10分08秒78)を「絶対に更新する」という強い気持ちで最後まで走り抜いた。

「4月の日本学生個人選手権で優勝できましたが、10分08秒76と思ったようなタイムが出せず悔しい思いをしたので、今日は大会記録はもちろん、9分55秒01の関西学生記録の更新を狙っていました。それに届かなかったのは自分の力不足」と山下。喜びよりも「安定して9分台を出すには、単独で走っても1000mを3分10秒で入れるだけの力をつける必要があります」と反省の言葉が多かった。

それでも、6月の日本インカレでのさらなる快走を目指し、「あまり時間はありませんが、もっと練習を積んで優勝と記録更新に挑みたい」と力強く話した。

女子800mは最後までデッドヒートを繰り広げた長谷川麻央(京都教育大4)が、西田有里(立命大2)を100分の2秒差で抑え、2分06秒38で1500mに続くタイトルを奪取。今大会を通じただ1人の個人種目2冠となった。

広告の下にコンテンツが続きます

「1500m同様、最後まであきらめないようにと言われていたので、絶対に勝ってやるという強い気持ちで走り切りました。最後の最後にやっと800mで勝ててうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔が弾けた。

最初の400mは京都文教高時代からの後輩でもある松尾愛利紗(2年)が引っ張り、62秒で通過。「松尾がペースを作ってくれたので、練習通りの気持ちで落ち着いていけました」と長谷川は、西田に次ぐ3番手に位置。2周目に入って抜け出した西田をただ1人追走し、フィニッシュ直前でわずかにかわした。

これまで関西インカレは3年連続で2位に甘んじていただけに、感慨もひとしお。フィニッシュ後、3位、6位に入った後輩の亀井咲里(2年)、松尾と共に抱き合う姿が印象的だった。

この日で、熱戦相次いだ大会が終了。男子1部総合は136点を挙げた関大が3連覇を達成。女子はトラックを軸に加点した立命大が149.5点で4年連続12度目の頂点に立った。

1、2部の入れ替えのある男子は、2部を124点で制した龍谷大、3点差で2位の大阪大が1部に昇格。1部で11位だった近大、12位の摂南大が2部降格となった。

◎文/花木 雫

関西インカレ男子1部、女子の優勝者をチェック!

◇第102回関西インカレ(T&Fの部/5月4日~7日、大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)4日目 関西インカレ(T&Fの部)最終日の4日目が行われ、女子3000m障害で山下彩菜(大阪学大4)が、10分04秒97で3連覇を達成した。女子個人種目では唯一の大会新記録で、女子最優秀選手にも選ばれるなど活躍が光った。 「独走になるのはわかっていたので、単独で走る練習を積んできました」とスタート直後から積極的なレースを展開する。入りの1000mを3分17秒、続く2000mを6分42秒で通過。昨年自らが作った大会記録(10分08秒78)を「絶対に更新する」という強い気持ちで最後まで走り抜いた。 「4月の日本学生個人選手権で優勝できましたが、10分08秒76と思ったようなタイムが出せず悔しい思いをしたので、今日は大会記録はもちろん、9分55秒01の関西学生記録の更新を狙っていました。それに届かなかったのは自分の力不足」と山下。喜びよりも「安定して9分台を出すには、単独で走っても1000mを3分10秒で入れるだけの力をつける必要があります」と反省の言葉が多かった。 それでも、6月の日本インカレでのさらなる快走を目指し、「あまり時間はありませんが、もっと練習を積んで優勝と記録更新に挑みたい」と力強く話した。 女子800mは最後までデッドヒートを繰り広げた長谷川麻央(京都教育大4)が、西田有里(立命大2)を100分の2秒差で抑え、2分06秒38で1500mに続くタイトルを奪取。今大会を通じただ1人の個人種目2冠となった。 「1500m同様、最後まであきらめないようにと言われていたので、絶対に勝ってやるという強い気持ちで走り切りました。最後の最後にやっと800mで勝ててうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔が弾けた。 最初の400mは京都文教高時代からの後輩でもある松尾愛利紗(2年)が引っ張り、62秒で通過。「松尾がペースを作ってくれたので、練習通りの気持ちで落ち着いていけました」と長谷川は、西田に次ぐ3番手に位置。2周目に入って抜け出した西田をただ1人追走し、フィニッシュ直前でわずかにかわした。 これまで関西インカレは3年連続で2位に甘んじていただけに、感慨もひとしお。フィニッシュ後、3位、6位に入った後輩の亀井咲里(2年)、松尾と共に抱き合う姿が印象的だった。 この日で、熱戦相次いだ大会が終了。男子1部総合は136点を挙げた関大が3連覇を達成。女子はトラックを軸に加点した立命大が149.5点で4年連続12度目の頂点に立った。 1、2部の入れ替えのある男子は、2部を124点で制した龍谷大、3点差で2位の大阪大が1部に昇格。1部で11位だった近大、12位の摂南大が2部降格となった。 ◎文/花木 雫 関西インカレ男子1部、女子の優勝者をチェック!

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」 年の瀬が迫り、その先には箱根駅伝が待 […]

NEWS 今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

2025.12.30

今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

第102回箱根駅伝は2026年1月2日に往路、3日に復路の全10区間217.1kmで行われる。 前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を突破した10校とオープン参加の関東学生連合チームを合わせた21チームが出場。今 […]

NEWS SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行われた。 […]

NEWS 名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

2025.12.30

名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

◇2025富士山女子駅伝(12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ城西大が2時間22分36秒で初優勝を飾った。城西 […]

NEWS 2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 元日に開催される全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top