来年9月に行われる東京世界選手権のスペシャルアンバサダーに、俳優の織田裕二さんが就任した。10月5日に国立競技場でサプライズ登場し、アスリートアンバサダーに週にした北口榛花(JAL)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、田中希実(New Balance)、橋岡優輝(富士通)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)とイベントや会見に臨んだ(※寺田は欠席)。
あの男が帰ってきた。トップアスリート4人が並ぶだけでもスタンドは大興奮だったが、その名がアナウンスされるとどよめきが起こった。
TBSのメインキャススターとして、1997年の世界陸上アテネ大会から2022年のオレゴン大会まで25年間、13大会にわたって大会を盛り上げてきた織田さん。国立競技場に立つと「戻ってきちゃいました!」。橋岡、田中、北口、サニブラウンがバトンをつないだ「ドリームリレー」ではスターターを務めた。
選手とともに会見に出席した織田さん。北口の走りに「あんなにきれいなフォームで走るなんて、やっぱり才能がすごい。来年はリレーにもエントリーお願いします」と笑いを誘う。
最初に務めた1997年は「田中さんは生まれていなかったよね?」と問いかけ(※田中は1999年生まれ)、「東京で世界陸上と聞いて『暑さは大丈夫か?』と心配しましたが対策も考えられていると聞いて安心しました」と、長く携わってきたからこその視点を述べる。
前回の東京大会は1991年。「私たちの世代にとって東京で世界陸上が行われることは(生きている間に)ない。一生に一度のチャンスだと思ったら、前日寝られなくなりました」と言う。
5大会連続出場中のサニブラウンについて「28歳までは常にメダルを取ってほしい」と言いつつ「200mでメダルを取った日本人(末續慎吾)がいるわけで、僕はそれを見ています。“サニ選手”には200mもやってほしいな」と要望も。これには元々200mを得意とするサニブラウンも苦笑いし「おとなしく200mをやります!」と宣言(?)した。
世界陸上のオファーが来た時を振り返り「オリンピックがあるんだからいいじゃないか? と思いましたし、スポーツはするのが好きでしたが(見るのは)まったく興味がなかった」。特に陸上は「全然わからなかったですし、僕にとっては一番遠いスポーツであり、トレーニングであり、苦しいものでした」と印象を明かす。
それでも、世界陸上に関わるようになり、「世界で一番速いの誰だ、一番高く遠くに跳べるのは、一番遠くに飛ばせるのは。世界一がわかりやすい」と魅力に取り憑かれ、「やっぱり食わず嫌いじゃなく知ることが大事だと教えてくれたのが陸上でした」と、織田さんにとっても影響を与えた大会のようだ。
東京世界陸上を通して「日本の陸上が強くなるにはどうしてらいいか、お客さんに本当に楽しんでもらうにはどうしたらいいか、本気で考えれば答えが出る」と、日本陸上界のターニングポイントとなるような大会になることを願っていた。
東京世界選手権は2025年9月13日から21日までの9日間、国立競技場をメイン会場に行われる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.15
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.16
800m昨年全国8位の菊池晴太が1分50秒03の大会新V「収穫と悔しさがある」400mH長谷川桜介が51秒19、三段跳の菅野穂乃は大会新/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の3日目が行われ、男子800mは菊池晴太(盛岡第四3岩手)が1分50秒03の大会新で […]
2025.06.16
200mはバログン・ハル23秒77の高2歴代5位で400mとの2冠 東島権治21秒06 やり投は松本65m05、走高跳は清水2連覇/IH南関東
◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の3日目が行われ、女子200mでバログン・ハル(市川2千葉)が従 […]
2025.06.16
走幅跳IH2位の成澤柚日が自己新6m11で3連覇!柴田弥聖が2年連続ロングスプリント2冠/IH北関東
◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/栃木県宇都宮市・県総合運動公園カンセキスタジアム) 広島インターハイを懸けた北関東地区大会の2日目が行われ、女子走幅跳で成澤柚日(共愛学園3群馬)が自己新の6m11(+1. […]
2025.06.16
円盤投・松元美春が最終投てきで大逆転連覇&3年連続IHへ!走幅跳・木浦が自己新連発7m20、大混戦800mは田中が2年生V/IH南九州
◇インターハイ南九州地区大会(6月13~16日/熊本市・えがお健康スタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた南九州地区大会の3日目が行われ、女子円盤投は松元美春(出水3鹿児島)が39m42で2連覇を達成した。 広告の下 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会