◇第20回U20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)3日目
第20回U20世界選手権の3日目が行われ、日本勢は2種目で入賞を果たした。
男子400mでは白畑健太郎(東洋大)が46秒83で5位。予選46秒45、準決勝46秒30と連発した自己ベストの3度目の更新とはならなかったが、日本勢としては2016年大会以来の入賞を遂げた。
山形・米沢中央高出身の白畑。昨年のインターハイでは8位で、高校時代の自己ベストは47秒20だった。実績面こそ世代トップではなかったが、大学へは順調に移行。今季は6月のU20日本選手権で予選47秒04、決勝は46秒55と自己記録を塗り替えて2位に入り、U20世界選手権代表に選出された。
決勝では前半上位争いに加わり、後半は勢いが衰えたが、大きく崩れることなく5位フィニッシュ。金メダルは45秒69をマークしたウデメ・オコン(南アフリカ)が獲得した。
男子三段跳では金井晃希(順大)が15m60(+1.8)で7位入賞。1回目の記録を2回目以降伸ばすことはできなかったが、日本勢の入賞は2014年大会以来の10年ぶりだった。
金井は2005年3月生まれの順大2年生。栃木・作新学院高出身で22年インターハイは4位の実績を持つ。大学ルーキーの昨年は、日本インカレで3位に入っており、U20日本選手権は昨年、今年と2連覇を果たした。自己ベスト(15m85)更新こそならなかったものの、予選の15m69(+0.4)に続き、安定した記録を残した。
優勝はイーサン・オリビエ(ニュージーランド)。自己タイの17m01(+1.4)をマークした。
このほかの日本勢では男子3000m決勝に濵口大和(佐久長聖高3長野)が出場。序盤のスローな展開から中盤で一気にペースアップするレース展開のなか、濵口は上位でレースを進め、2400m過ぎでは一時トップに立った。だが、終盤のラストスパートで順位を下げて8分24秒60で9位だった。前日の3000m障害予選を通過した佐々木哲(佐久長聖高3長野)は棄権した。
男子800m準決勝では日本記録(1分44秒80)保持者の落合晃(滋賀学園高3)が1分48秒26で3組2着で決勝進出。吉澤登吾(桐朋高3東京)は1分52秒86で1組7着で敗退した。
女子800m準決勝でも日本記録(1分59秒93)を持つ久保凛(東大阪大敬愛高2)が全体トップタイムとなる2分03秒00で1組1着と、順調に決勝へ進んでいる。
日本選手2人が出場した男子走幅跳予選は、A組の土屋拓人(聖和学園高3宮城)が7m59(+0.9)、B組の大森恵偉音(福岡第一高2福岡)が7m43(+2.0)をマーク。いずれも予選通過記録(7m75)に届かなかったが、土屋が総合8位、大森は総合12位で決勝へ進んだ。
女子3000m予選では1組に出場した鈴木美海(筑波大)が9分26秒55で5着に入り、決勝進出。2組の山田未唯(名城大)は10着(9分38秒88)で通過できなかった。
男子200mは予選と準決勝が行われ、インターハイ王者の若菜敬(佐野高3栃木)が予選を組1着(21秒17/-0.1)で通過したものの、準決勝は組3着(21秒33/-0.9)で敗退。U20日本選手権Vの佐藤克樹(東京学館新潟高2)は予選を組3着(21秒33/-1.1)のプラス通過だったが、準決勝は組6着(21秒47/+0.3)で決勝には届かなかった。
同じく予選と準決勝が行われた女子100mハードルは、こちらも日本選手は2人が出場。髙橋亜珠(筑波大)は予選を組3着(13秒72/-0.3)でプラス通過し、準決勝は組4着(13秒86/-1.5)に終わり決勝を逃した。また、林美希(早大)も予選を組3着(13秒80/+0.4)でプラス通過したものの、準決勝は組8着(14秒13/±0)で敗退した。
男子110mハードルでは山中恭介(法大)が予選を13秒73(-1.1)で組2着通過したが、準決勝は13秒83(+0.7)で組7着で決勝進出はならず。橋本悠(東農大二高3群馬)は予選で中盤以降、ハードル接触やバランスを崩すなどして14秒02(-0.7)にとどまり組7着だった。
男子十種競技に出場した高橋諒(慶大)は1種目めの100mでスタート直後に脚を痛めた模様。24秒82(-0.2)でフィニッシュしたものの、2種目めの走幅跳から出場せず途中棄権となった。
海外勢では女子3000m障害で、パリ五輪5位の実績を持つセンボ・アルマイェフ(エチオピア)が9分12秒71の大会新で金メダルに輝いた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.27
女子ハンマー投・マッカーサーは63m61の4位、5位・村上来花は涙/アジア選手権
◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)1日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、女子ハンマー投はマッカーサー・ジョイ(M.I.A)が63m61の4位だった。 前回3位のマッカーサー、4位の村上来花(九州共 […]
2025.05.27
冨田遥希が100m、200m、400m、両リレーの短距離5冠! 藤原千櫻も女子短距離3冠 1500mは利光愛理が1年生V/IH大分県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 大分県大会は5月23日から26日までの4日間、大分市営陸上競技場(ジェイリーススタジアム)で行われた […]
2025.05.27
クミ・アジア選手権が今日開幕!東京世界陸上へ重要な一戦
◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ) 2年に一度開かれるアジア選手権が今日、5月27日に開幕する。舞台は韓国・クミ市(亀尾市)。欧州選手権などと並ぶ「エリアチャンピオンシップ」であり、世界陸連(WA)の大会カ […]
2025.05.26
河戸咲希ハンマー投53m34の県高校新 野見山寧祢200m23秒97の大会新 岩坂レオンやり投2連覇/IH愛知県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。愛知県大会は5月23日~25日の3日間、岡崎市のマルヤス岡崎龍北スタジアムにて行われた。 女子はハンマ […]
2025.05.26
【大会結果】第26回アジア選手権(2025年5月27日~31日)
第26回アジア選手権メダリスト&日本人成績(2025年5月27日~31日/韓国・クミ) 男子 100m() 金 銀 銅 [日本代表] 栁田大輝(東洋大) 東田旺洋(関彰商事) 200m() 金 銀 銅 [日本代表] 鵜澤 […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析