2024.03.07
3月7日、第一生命グループ女子陸上競技部は山下佐知子監督が3月末をもって退任することを発表した。
山下氏は59歳。鳥取東高から鳥取大に進み、卒業後は教職に就いたものの、その後退職して京セラで競技を続けた。1989年の名古屋国際女子でマラソンデビューを果たすと、91年の同大会で優勝。同年に行われた東京世界選手権では銀メダルを獲得している。92年のバルセロナ五輪で4位に入賞。その後第一生命に移り、96年春に現役を引退した。
引退と同時に第一生命の監督として就任し、指導する尾崎好美が09年ベルリン世界選手権マラソンで銀メダルを獲得。尾崎は12年のロンドン五輪に出場したほか、16年リオ五輪にはマラソンの田中智美、5000mの上原美幸が出場。また、昨年のMGCで優勝を飾り、パリ五輪代表に内定している鈴木優花など、指導者としても多くの選手を育て上げた。
山下氏はホームページを通じて、「1996年4月、選手を引退して間もないタイミングで監督に就任させていただき、自身の未熟さゆえに、周囲にはご迷惑をおかけしたことも多々ありましたが、日々、全力投球の素晴らしく充実した28年間でした」と振り返り、「歴代の選手やそのご家族、高校、大学の先生、チームスタッフ、会社フロント、その他多くの関係者の皆様のお力添えがあってこそ歩むことができた監督生活だったと思います。この場をお借りし、改めて感謝申しあげます」と感謝の気持ちを綴った。
4月以降はアドバイザーに就任し、今後も五輪代表に決まっている鈴木らの指導には携わっていくという。
また、後任には昨年からヘッドコーチを務める早瀬浩二氏が就任することも発表された。早瀬氏は兵庫県出身の39歳。駒大卒業後はファイテン、日立、日本郵政グループなどでコーチに就いていた。監督就任にあたり、「歴史と実績のあるチーム、かつ、素晴らしい指導者である山下佐知子監督からの引継ぎということで光栄に存じます。伝統を引き継ぎ、また、新たな挑戦をしていきたいと思っています」と意気込みを語っている。
第一生命グループは1990年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝では02年、11年と2度優勝を飾っている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.01
編集部コラム「夏の思い出」
2025.08.01
埼玉医科大Gの佐々木萌那が現役引退 昨年はプリンセス駅伝にも出場
-
2025.08.01
-
2025.07.31
-
2025.07.31
-
2025.07.26
-
2025.07.26
-
2025.07.24
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.01
トワイライト・ゲームスエントリー発表 男子は桐生祥秀、栁田大輝、泉谷駿介、豊田兼 女子はフロレス・アリエ、福部真子ら
関東学連は8月1日、第20回トワイライト・ゲームス(8月20日/神奈川・日産スタジアム)のエントリー選手を発表した。 男子100mには日本選手権覇者の桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、小池祐貴や多田修平(いずれも住友電工)、 […]
2025.08.01
編集部コラム「夏の思い出」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2025.08.01
埼玉医科大Gの佐々木萌那が現役引退 昨年はプリンセス駅伝にも出場
埼玉医科大グループの女子駅伝部は、7月31日付で佐々木萌那が現役を引退したと発表した。 佐々木は青森山田高出身で、高3時には全国高校駅伝でアンカーの5区を走っている。高校卒業後、21年にホクレンへ加入。同部が23年3月末 […]
2025.08.01
東北中学総体の会場を急きょ変更 あづま総合運動公園でクマ出没、信夫ヶ丘陸上競技場で実施
福島県中体連は8月1日、東北中学総体(8月6日~7日)の会場を福島市のあづま総合運動公園(とうほう・みんなのスタジアム)から、同市内の信夫ヶ丘陸上競技場(誠電社WINDYスタジアム)へ変更すると発表した。 同日午前11時 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会