HOME 国内

2024.01.05

橋岡優輝が語る「海外で視野を広げる」ことと「自分に合うもの探す力」の大切さ
橋岡優輝が語る「海外で視野を広げる」ことと「自分に合うもの探す力」の大切さ

橋岡優輝(富士通)

男子走幅跳の橋岡優輝(富士通)が拠点とする米国・フロリダ州ジャクソンビルに向けて出国した。

22年11月から本格的に渡米し、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)も拠点とするタンブルウィードTCで練習している橋岡。この2人、そして女子やり投の北口榛花(JAL)は日本陸連ダイヤモンドアスリートの修了生で、ジュニア時代から“海外”への視野を持っていた。また、田中希実(New Balance)がケニアや米国で定期的にトレーニングするなど、海外で活動するアスリートも増え、それを見たジュニア選手も海外の大学への進学を志望する例も多い。

橋岡に海外を拠点とすることについて聞くと、「挑戦するほうがいいと僕は思っている」と言う。長い間、環境を変えずにいることで「どうしても(考え方など)凝り固まって、視野が狭くなってしまう」と考えている。

広告の下にコンテンツが続きます

海外に行くことで「広い視野で物事を捉えることが大事」。そう話す一方で、「ただ、海外が絶対とも思いません」とも。「自分に合うものを探す」のが重要であり、「ちょっと違うなと思えば、得たものを日本国内で生かしていくということもある」と言う。視野を広げるための一つの方法として、「海外」という選択肢をとっている。

海外に行ったすべての選手が成功しているわけではなく、環境の違いや感覚のズレで、伸び悩んだり、苦労したりする選手も少なくない。橋岡も従来の助走とは異なるスタイルに取り組んでいるが、戻そうと思ったことは「ない」と言い切る。「頭打ちを感じた」からで、成長の過程だと信じて貫く強さがある。また、「身体がどう反発をもらうかなど、自分の中で崩れない根本を持っている」ことも重要だ。

ダイヤモンドアスリートの後輩でもある女子中距離の澤田結弥(浜松市立高)は米国の大学進学を予定しているが、その背中を押したのは、北口榛花の存在だったという。世界で活躍する選手たちの言葉一つひとつが、次世代を担う若きアスリートへのヒントになりそうだ。

男子走幅跳の橋岡優輝(富士通)が拠点とする米国・フロリダ州ジャクソンビルに向けて出国した。 22年11月から本格的に渡米し、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)も拠点とするタンブルウィードTCで練習している橋岡。この2人、そして女子やり投の北口榛花(JAL)は日本陸連ダイヤモンドアスリートの修了生で、ジュニア時代から“海外”への視野を持っていた。また、田中希実(New Balance)がケニアや米国で定期的にトレーニングするなど、海外で活動するアスリートも増え、それを見たジュニア選手も海外の大学への進学を志望する例も多い。 橋岡に海外を拠点とすることについて聞くと、「挑戦するほうがいいと僕は思っている」と言う。長い間、環境を変えずにいることで「どうしても(考え方など)凝り固まって、視野が狭くなってしまう」と考えている。 海外に行くことで「広い視野で物事を捉えることが大事」。そう話す一方で、「ただ、海外が絶対とも思いません」とも。「自分に合うものを探す」のが重要であり、「ちょっと違うなと思えば、得たものを日本国内で生かしていくということもある」と言う。視野を広げるための一つの方法として、「海外」という選択肢をとっている。 海外に行ったすべての選手が成功しているわけではなく、環境の違いや感覚のズレで、伸び悩んだり、苦労したりする選手も少なくない。橋岡も従来の助走とは異なるスタイルに取り組んでいるが、戻そうと思ったことは「ない」と言い切る。「頭打ちを感じた」からで、成長の過程だと信じて貫く強さがある。また、「身体がどう反発をもらうかなど、自分の中で崩れない根本を持っている」ことも重要だ。 ダイヤモンドアスリートの後輩でもある女子中距離の澤田結弥(浜松市立高)は米国の大学進学を予定しているが、その背中を押したのは、北口榛花の存在だったという。世界で活躍する選手たちの言葉一つひとつが、次世代を担う若きアスリートへのヒントになりそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.04

千葉男子は常盤松が2年ぶり全国切符 山梨は男子の塩山が32年ぶり 女子は櫛形が20回目の全国へ/中学駅伝

12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場権を懸けた県大会が、11月1日から3日にかけ、6県で行われた。 1日に行われた千葉県男子は、常盤松が2年ぶり2回目の全国出場を決めた。1区・池田佳十(3年)が区間4位で滑 […]

NEWS 埼玉栄3年連続男女V 女子は1区福山の区間新含む全員好走で1時間8分28秒 男子は安定したレースで9連覇/埼玉県高校駅伝

2025.11.04

埼玉栄3年連続男女V 女子は1区福山の区間新含む全員好走で1時間8分28秒 男子は安定したレースで9連覇/埼玉県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた埼玉県高校駅伝が11月4日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場周辺コースで行われ、埼玉栄が男女Vを果たした。女子(5区間21.0975km)は1時間8分28秒で3年連続28回目の制覇。男子(7区間 […]

NEWS 東海大相模が中盤で抜け出し4年ぶり制覇 女子は白鵬女が2区で首位浮上し5連覇/神奈川県高校駅伝

2025.11.04

東海大相模が中盤で抜け出し4年ぶり制覇 女子は白鵬女が2区で首位浮上し5連覇/神奈川県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた神奈川県高校駅伝が11月3日、横浜市の日産フィールド小机及び付設ハーフマラソンコースで行われた。男子(7区間42.4km)は、東海大相模が大会新となる2時間4分24秒で4年ぶり3回目、女子(5 […]

NEWS 2025年最も輝いたアスリートは!?選手、ファン、メディアみんなで選ぶ「GetsurikuAwards2025」投票スタート!

2025.11.04

2025年最も輝いたアスリートは!?選手、ファン、メディアみんなで選ぶ「GetsurikuAwards2025」投票スタート!

この度、そのシーズンで最も輝きを放ったアスリートを表彰する 「GetsurikuAwards」 を今年も開催します! コンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、その年に『最も輝きを放った選手=Cr […]

NEWS 平田2年連続男女優勝!女子はオール区間賞で2連覇 男子は1区から独走で6連覇/島根県高校駅伝

2025.11.04

平田2年連続男女優勝!女子はオール区間賞で2連覇 男子は1区から独走で6連覇/島根県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた島根県高校駅伝は11月2日、浜山公園陸上競技場で行われ、男女ともに平田が制した。女子(5区間21.0975km)は1時間15分41秒で2年連続16回目の優勝。男子(7区間42.195km)は2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top