2023.07.22
◇第18回トワイライト・ゲームス(7月22日/東京・AGFフィールド)
第18回トワイライト・ゲームスが東京・AGFフィールドで行われ、男子走高跳では赤松諒一(アワーズ)が2m30で優勝した。6月上旬の日本選手権を制した時に出した日本歴代8位の自己ベスト(2m29)を1㎝更新、日本人8人目の大台ジャンプで会場を沸かせ、男子MVPに選出された。
1週間前のアジア選手権では2m23で6位。「日本人選手が頑張っていたので自分もと思っていたけど、ダメでした」。その悔しさを晴らすべく、「2m30か2m32を跳ぼうと思ってここ来ました」と明かす。
その言葉を、現実のものとした。「踏み切りはしっかりできているので、助走をいかにうまく走るか」を課題に臨み、跳び始めの2m16から2m19、2m22をすべて一発でクリア。ここで優勝を決めると、2m26も1回で成功する。そして、2m30も2回目に鮮やかに越え、「今日はうまく走ることができた」と胸を張った。
2月のアジア室内選手権では、22年オレゴン世界選手権銀メダリストのウ・サンヒョク(韓国)を抑えて金メダルに輝くなど、躍進が光る。「去年までは基礎体力アップを重視していましたが、今年はその上で技術が良くなった」と赤松。ただ、それだけではなく「これまでの積み重ねによるものだと思います」。
この日、ブダペスト世界選手権の参加標準記録2m32はクリアできなかったが、ワールドランキングでの2大会連続世界選手権代表入りは濃厚だ。
オレゴンでは「2m28か、2m25を一発で越えること」が決勝進出のラインになった。目の前で真野友博(九電工)の決勝進出、さらには8位入賞を目の当たりにした。「刺激になったし、次は自分も、と思うようになりました。ブダペストでは入賞を目指します」。充実の28歳が、2度目の世界挑戦へ準備万端だ。
日本男子走高跳2m30ジャンパーをチェック!
男子走高跳 日本歴代8傑 2.35i 戸邉 直人(つくばツインピークス) 2019. 2. 2 2.33 醍醐 直幸(富士通) 2006. 7. 2 2.32 君野 貴弘(順大3) 1993. 9.18 (2.32 戸邉 直人(つくばツインピークス)2018. 7.11) 2.31 吉田 孝久(ミズノ) 1993. 5. 9 2.31 真野 友博(九電工) 2020. 9.20 2.30 阪本 孝男(東海スポーツ) 1984. 5. 6 2.30 衛藤 昂(AGF) 2017. 4.16 2.30 赤松 諒一(アワーズ) 2023. 7.22RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.04
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.11.02
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.04
千葉男子は常盤松が2年ぶり全国切符 山梨は男子の塩山が32年ぶり 女子は櫛形が20回目の全国へ/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場権を懸けた県大会が、11月1日から3日にかけ、6県で行われた。 1日に行われた千葉県男子は、常盤松が2年ぶり2回目の全国出場を決めた。1区・池田佳十(3年)が区間4位で滑 […]
2025.11.04
2025年最も輝いたアスリートは!?選手、ファン、メディアみんなで選ぶ「GetsurikuAwards2025」投票スタート!
この度、そのシーズンで最も輝きを放ったアスリートを表彰する 「GetsurikuAwards」 を今年も開催します! コンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、その年に『最も輝きを放った選手=Cr […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望