HOME 国内、大学

2023.07.22

100m・藤原寛人が10秒21でV!飯塚超えの中大新、アジア選手権金の鵜澤&栁田に刺激/トワイライト・ゲームス
100m・藤原寛人が10秒21でV!飯塚超えの中大新、アジア選手権金の鵜澤&栁田に刺激/トワイライト・ゲームス

23年トワイライト・ゲームス男子100mを制した藤原寛人(中大)

◇第18回トワイライト・ゲームス(7月22日/東京・AGFフィールド)

第18回トワイライト・ゲームスが東京・AGFフィールドで行われ、2組タイムレースの男子100mは1組で10秒21(+1.8)をマークして1着だった藤原寛人(中大)が優勝を飾った。2組1着の宇野勝翔(順大)が10秒26(+0.8)で2位だった。

広告の下にコンテンツが続きます

中盤から力強く伸び、フィニッシュタイマーを確認するとガッツポーズ。飯塚翔太(ミズノ)、川面聡大(SPRINTEST)の中大記録を0.01秒更新し、「目標にしていた記録を更新できて良かったです」と笑顔で振り返った。

千葉・東海大浦安中時代は全中100mを制し、東海大浦安高でも国体や全国高校大会で入賞を重ねてきた。中大に入っても、2年だった昨年にU20日本選手権を制し、U20世界選手権では4×100mリレーで2走として史上初の金メダル獲得に貢献している。

だが、これだけのキャリアを重ねてきたことで、「結果を求め過ぎて」今季は自分の走りを見失っていたという。6月の日本選手権では予選敗退。ただ、これが転機になった。

「常に完璧な自分を求め過ぎていました。時にはうまくいかないこともある。そんな自分を受け入れようと思ったんです」

広告の下にコンテンツが続きます

これまでは「トレーニングはラフに、試合は緻密に」だったスタイルも「トレーニングを緻密に、試合はラフに」に切り替えた。この日も、「ダメなら来週のAthlete Night Games in FUKUIがあるし、それでもダメなら秋の日本インカレや来年につなげられればいい」と臨んだという。

6月末の布勢スプリントで出した自己ベストを0.06秒更新し、「1つ前進できました」と笑顔がこぼれる。それでも、「満足はしていません」ときっぱり。

「高2から一度も勝てていない」という同学年の鵜澤飛羽(筑波大)、U20世界選手権の4×100mリレーでともにバトンをつないだ栁田大輝(東洋大)が、1週間前のアジア選手権で金メダルと躍動した。「2人の活躍は悔しい。特に、鵜澤君に勝つまではやめられません」と藤原。その目、しっかりと前を見つめていた。

◇第18回トワイライト・ゲームス(7月22日/東京・AGFフィールド) 第18回トワイライト・ゲームスが東京・AGFフィールドで行われ、2組タイムレースの男子100mは1組で10秒21(+1.8)をマークして1着だった藤原寛人(中大)が優勝を飾った。2組1着の宇野勝翔(順大)が10秒26(+0.8)で2位だった。 中盤から力強く伸び、フィニッシュタイマーを確認するとガッツポーズ。飯塚翔太(ミズノ)、川面聡大(SPRINTEST)の中大記録を0.01秒更新し、「目標にしていた記録を更新できて良かったです」と笑顔で振り返った。 千葉・東海大浦安中時代は全中100mを制し、東海大浦安高でも国体や全国高校大会で入賞を重ねてきた。中大に入っても、2年だった昨年にU20日本選手権を制し、U20世界選手権では4×100mリレーで2走として史上初の金メダル獲得に貢献している。 だが、これだけのキャリアを重ねてきたことで、「結果を求め過ぎて」今季は自分の走りを見失っていたという。6月の日本選手権では予選敗退。ただ、これが転機になった。 「常に完璧な自分を求め過ぎていました。時にはうまくいかないこともある。そんな自分を受け入れようと思ったんです」 これまでは「トレーニングはラフに、試合は緻密に」だったスタイルも「トレーニングを緻密に、試合はラフに」に切り替えた。この日も、「ダメなら来週のAthlete Night Games in FUKUIがあるし、それでもダメなら秋の日本インカレや来年につなげられればいい」と臨んだという。 6月末の布勢スプリントで出した自己ベストを0.06秒更新し、「1つ前進できました」と笑顔がこぼれる。それでも、「満足はしていません」ときっぱり。 「高2から一度も勝てていない」という同学年の鵜澤飛羽(筑波大)、U20世界選手権の4×100mリレーでともにバトンをつないだ栁田大輝(東洋大)が、1週間前のアジア選手権で金メダルと躍動した。「2人の活躍は悔しい。特に、鵜澤君に勝つまではやめられません」と藤原。その目、しっかりと前を見つめていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.30

【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯

FOCUS! 高校生INTERVIEW 井上直哉 Inoue Naoya 阿南光高3徳島 注目の高校アスリートに焦点を当てる高校生FOCUS。今回はインターハイ徳島県大会男子棒高跳で5m21の県高校新記録をマークし、続く […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

2025.06.30

【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

学生長距離Close-upインタビュー 大濱逞真 Ohama Takuma 大東大2年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。49回目は、大東大の大 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

2025.06.30

日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

日本陸連の新会長に就任した有森裕子会長と、同前会長で東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長が6月30日に東京都庁を訪問し、小池百合子都知事と面会した。 冒頭で小池都知事は、有森氏が女性初の会長に就任したことに際し祝福し、「 […]

NEWS 64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

2025.06.30

64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]

NEWS 100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

2025.06.30

100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

東京世界選手権の代表選考会となるジャマイカ選手権が6月26日から29日にキングストンで開催された。 男子100mはK.トンプソンが世界歴代6位、今季世界最高の9秒75(+0.8)で優勝した。トンプソンは現在23歳。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top