2023.03.19
◇全日本競歩能美大会(3月19日/石川・能美市)
初の世界選手権代表に大きく近づく会心の歩きだった。
全日本競歩能美大会の男子20km競歩は、古賀友太(大塚製薬)が1時間19分19秒で優勝。今夏に開催されるブダペスト世界選手権の派遣設定記録1時間19分30秒を突破した。
9時時点で天候晴れ、気温2.8度、湿度38%、南西の風0.4mという絶好のコンディションに恵まれ、レースはスタート。古賀の他に村山裕太郎(富士通)、萬壽春輝(順大)らが数名の海外勢と先頭集団を牽引し、5kmを19分53秒、10kmを39分41秒で通過していく。
15km手前で萬壽が遅れ始めると、以降は徐々に村山もついていけなくなる。18km地点で古賀と村山の差は4秒。古賀はオープン参加のデクラン・ティンゲイ(豪州)、併催のアジア選手権代表のチェン・ハイフォン(中国)には後れをとったものの、全日本の部を制した。
「派遣設定を切って日本人トップを目標にして臨んだのでホッとしています」と古賀。前半はイーブンペースでレースを進め、後半上げていくレースプランだったようで、「海外の選手をうまく利用して進められました」と満足気だった。
2月の日本選手権で1位、2位だった池田向希(旭化成)、高橋英輝(富士通)はすでに代表に内定しており、前回オレゴン世界選手権優勝の山西利和(愛知製鋼)はワイルドカード(出場資格)を持つ。全選考会終了後に残り1枠の選手が発表されるが、古賀がその中で最も良い記録を出したことになる。
「代表入りへ前進したと思うので、しっかり準備していきたい」
これまでインターハイや日本インカレなど、各カテゴリーで頂点に立ってきた逸材。初のシニア日本代表入りへ、吉報を待つ。
2位の村山も1時間19分25秒で派遣設定記録を突破。従来の自己記録を1分15秒も更新する大躍進だった。
オープン参加のデクラン・ティンゲイ(豪州)が1時間18分48秒でトップ。併催のアジア選手権はチェン・ハイフォン(中国)が1時間19分10秒で制した。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.12
月刊陸上競技2025年12月号
-
2025.11.12
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.13
ロス五輪のスケジュールが発表! 初日に女子100m決勝を実施 6日目午前に男子3000m障害決勝と女子やり投予選 フィナーレは男子マラソン
11月12日、2028年ロサンゼルス五輪の実行委員会は、全競技の実施日程を発表し、陸上競技についても各種目のラウンドスケジュールが明らかになった。 ロサンゼルス大会では、陸上競技を開幕週に実施することがすでに昨年の時点で […]
2025.11.12
月刊陸上競技2025年12月号
Contents EKIDEN REVIEW 全日本大学駅伝 駒大 最多V17! 王者の帰還。 追跡 藤田敦史監督が語る「勝つべくして勝った試合」 中大、青学大がトップスリー 学生駅伝Close-up 國學院大 出雲V2 […]
2025.11.12
日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出
日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年の活躍が顕著であり、将来が期待される競技者」に与えられる新人賞には日本陸連、東京運動記者クラブからそれぞれ男女1名ずつ、計 […]
2025.11.12
日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表
日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年において優秀な成績を収めた競技者」を表彰する優秀選手賞にノミネートしたのは、男子35km競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)、 […]
2025.11.12
ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場
11月12日、ホノルルマラソンの事務局は、12月14に日に開催される「JALホノルルマラソン2025」に堀尾謙介と神野大地(ともにM&Aベストパートナーズ)がエントリーしたことを発表した。 堀尾は22年の東京で […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025