2023.03.08
JMCシリーズG1で名古屋ウィメンズマラソン2023が3月12日に行われる。パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の出場権を得られる対象大会も大詰め。大会の注目選手を見ていこう。
女子招待選手として鈴木亜由子(日本郵政グループ)と前田穂南(天満屋)の東京五輪代表2人がエントリー。ともに東京五輪以来の国内マラソンとなる。
鈴木は五輪後ケガなどもあり戦線離脱した時期があったものの、昨年9月のベルリンマラソンで2時間22分02秒をマーク(8位)。MGCの出場権を獲得した。11月の全日本実業団対抗女子駅伝では5区を務めて区間6位とまとめている。マラソンに向けて米国アルバカーキで高地合宿を積んだ。自身5度目のマラソンで、地元・名古屋は初出場。復活の走りを見せるか。
まだMGCの出場権を持たない前田。まずはMGCの出場権獲得を優先するレースとなりそうだ。五輪以降は体調不良やケガのためマラソンを2度欠場(昨年8月の北海道、今年1月の大阪国際女子)。これが五輪以来のマラソンレースとなる。前田も名古屋は初出場だ。
その他では安定感抜群の上杉真穂(スターツ)にも注目。今年1月の大阪国際女子では2時間25分18秒で2年連続日本人2位に入っている。19年ドーハ世界選手権7位入賞の谷本観月(天満屋)は暑さに強い。前回、大東大4年で挑んで2時間25分02秒と力走した鈴木優花(第一生命グループ)も力がある。いずれもMGCの出場権は得ているだけに、秋に向けていろいろな「試しの場」になるだろう。
海外勢が強力で、前回大会新となる2時間17分18秒で制し、昨年のシカゴマラソンを世界歴代2位の2時間14分18秒で優勝したルース・チェプンゲティチ(ケニア)は、まさに「世界最高峰」の走りを見せる。
すでにMGC出場権を持つ選手を含めて、日本人1~3位に入り2時間28分00秒以内、または同4~6位以内で2時間27分00秒以内をマークすればMGC出場権を手にできる。
レースは3月12日、9時10分にスタート。バンテリンドーム ナゴヤ発着のコースで行われる。大会の様子は9時からフジテレビ系で生中継される。
※事実関係に誤りがありましたので修正しました。
名古屋ウィメンズマラソン2023 招待選手一覧
※右は自己ベスト 鈴木亜由子(日本郵政グループ)2.22.02 上杉 真穂(スターツ) 2.22.29 谷本 観月(天満屋) 2.23.11 前田 穂南(天満屋) 2.23.30 鈴木 優花(第一生命グループ)2.25.02 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2.14.18 N.ジェラガト(ケニア) 2.19.31 M.セイデル(米国) 2.24.42※欠場 E.ウェリングズ(豪州) 2.25.10 K.スタインラック(ドイツ) 2.25.59※欠場 リ・シケン(中国) 2.26.15 チョウ・シンエン(中国) 2.26.56 チョウ・トクジュン(中国) 2.27.01 I.バットドイル(豪州) 2.28.10RECOMMENDED おすすめの記事
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