HOME 国内

2022.08.20

好調・高山峻野が110mHを13秒36で制す「パリ五輪に向けて」と焦らず/福井ナイトゲームズ
好調・高山峻野が110mHを13秒36で制す「パリ五輪に向けて」と焦らず/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI2022(8月20日/福井県営9.98スタジアム)

今年で4回目の開催となった、Athlete Night Games in FUKUI2022の男子110mハードルは、高山峻野(ゼンリン)が13秒36(+0.4)で貫禄勝ちを収めた。

広告の下にコンテンツが続きます

「スタートから遅れてしまって焦った」という高山。4台目にも「ぶつけてしまった」とハードルに接触し、「全体的には良くないレースだった」と振り返る。その中でも13秒36。このタイムは2018年当時、金井大旺が出した日本記録であることが、その自力の高さを物語る。

2019年に、この舞台で13秒25まで日本記録を引き上げた高山。しかし、翌年からは肩や背中など度重なるケガに悩まされた。日本記録は金井(13秒16)、泉谷駿介(順大、現・住友電工/13秒06)と更新。今季はオレゴン世界選手権の代表に入ることもできなかった。

しかし、それ以降は布勢スプリントで13秒3台を連発。8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位となる13秒10をマークし完全復活を印象づけていた。

自身は「たまたま」と語るが、ウエイトトレーニングの出力も戻りつつあり、新しいスパイクの効果もあって持ち味の接地の強さに磨きがかかった。

さらに、これまではシーズンオフしかアルコールを飲まなかったというストイックさもあったが、「試合だけに集中しすぎて」空回りしてしまうこともあったため、自分の許せる範囲でたしなむなど、「リフレッシュ」できるようになったことも、好影響を与えている。

常に自然体でいる高山。来年のブダペスト世界選手権の参加標準記録(13秒28)を突破済みだが、見据えているのは「パリ五輪」と焦りはない。まずは1ヵ月後の全日本実業団対抗に向けて「しっかり練習を積んでいきます」と目の前のレースに力を注いでいく。

◇Athlete Night Games in FUKUI2022(8月20日/福井県営9.98スタジアム) 今年で4回目の開催となった、Athlete Night Games in FUKUI2022の男子110mハードルは、高山峻野(ゼンリン)が13秒36(+0.4)で貫禄勝ちを収めた。 「スタートから遅れてしまって焦った」という高山。4台目にも「ぶつけてしまった」とハードルに接触し、「全体的には良くないレースだった」と振り返る。その中でも13秒36。このタイムは2018年当時、金井大旺が出した日本記録であることが、その自力の高さを物語る。 2019年に、この舞台で13秒25まで日本記録を引き上げた高山。しかし、翌年からは肩や背中など度重なるケガに悩まされた。日本記録は金井(13秒16)、泉谷駿介(順大、現・住友電工/13秒06)と更新。今季はオレゴン世界選手権の代表に入ることもできなかった。 しかし、それ以降は布勢スプリントで13秒3台を連発。8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位となる13秒10をマークし完全復活を印象づけていた。 自身は「たまたま」と語るが、ウエイトトレーニングの出力も戻りつつあり、新しいスパイクの効果もあって持ち味の接地の強さに磨きがかかった。 さらに、これまではシーズンオフしかアルコールを飲まなかったというストイックさもあったが、「試合だけに集中しすぎて」空回りしてしまうこともあったため、自分の許せる範囲でたしなむなど、「リフレッシュ」できるようになったことも、好影響を与えている。 常に自然体でいる高山。来年のブダペスト世界選手権の参加標準記録(13秒28)を突破済みだが、見据えているのは「パリ五輪」と焦りはない。まずは1ヵ月後の全日本実業団対抗に向けて「しっかり練習を積んでいきます」と目の前のレースに力を注いでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top