HOME ニュース、国内

2022.06.11

やり投・北口榛花が62m25で連覇も記録に「残念」渡欧して初DL挑戦へ/日本選手権
やり投・北口榛花が62m25で連覇も記録に「残念」渡欧して初DL挑戦へ/日本選手権


◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目、女子やり投でこの種目の日本記録66m00を持つ北口榛花(JAL)が62m25で2年連続3度目の優勝を果たした。

3回目に優勝記録を投げたが、それ以外は「構えが浅くなってしまった」と助走からクロスステップでも流れを作れず。4投目以降は「あっち行ったり、こっち行ったり」と渋い表情。オレゴン世界選手権の参加標準記録(64m00)をクリアできず、「調子も良かっただけに、大会記録(63m68)は更新したかった」と自らの記録を更新できず悔しがった。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも、ワールドランキングで出場圏内におり、19年ドーハに続いて2度目の世界選手権は濃厚。昨年の東京五輪では、日本人57年ぶりとなる決勝進出を果たした北口。だが、その予選で左腹斜筋の肉離れを負って長期離脱した。秋シーズンは試合に出場せずリハビリに励み、冬場はコーチのいるチェコに渡ってトレーニングを積んだ。

13日に離日してヨーロッパへ。現地では14日にコンチネンタルツアー・ブロンズの大会に出場し、18日には「一つの目標だった」というダイヤモンドリーグ・パリ大会への出場が見込まれる。「日本選手権とダイヤモンドリーグの緊張があって心臓が……」と苦笑い。「満員のスタンドだと思うので、とても楽しみです」と目を輝かせた。

そのままチェコに残り、出場が決まればオレゴン入りの予定。「1段1段ステップアップしていって、来年は上位入賞、パリ五輪でメダルとなれるように、オレゴンでは入賞したいです」と、2度目の世界選手権への展望を語った。

ドーハ世界選手権では惜しくも決勝進出を逃している北口。今度こそ、“ファイナル”の舞台で最高の笑顔を見せる。

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目 オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目、女子やり投でこの種目の日本記録66m00を持つ北口榛花(JAL)が62m25で2年連続3度目の優勝を果たした。 3回目に優勝記録を投げたが、それ以外は「構えが浅くなってしまった」と助走からクロスステップでも流れを作れず。4投目以降は「あっち行ったり、こっち行ったり」と渋い表情。オレゴン世界選手権の参加標準記録(64m00)をクリアできず、「調子も良かっただけに、大会記録(63m68)は更新したかった」と自らの記録を更新できず悔しがった。 それでも、ワールドランキングで出場圏内におり、19年ドーハに続いて2度目の世界選手権は濃厚。昨年の東京五輪では、日本人57年ぶりとなる決勝進出を果たした北口。だが、その予選で左腹斜筋の肉離れを負って長期離脱した。秋シーズンは試合に出場せずリハビリに励み、冬場はコーチのいるチェコに渡ってトレーニングを積んだ。 13日に離日してヨーロッパへ。現地では14日にコンチネンタルツアー・ブロンズの大会に出場し、18日には「一つの目標だった」というダイヤモンドリーグ・パリ大会への出場が見込まれる。「日本選手権とダイヤモンドリーグの緊張があって心臓が……」と苦笑い。「満員のスタンドだと思うので、とても楽しみです」と目を輝かせた。 そのままチェコに残り、出場が決まればオレゴン入りの予定。「1段1段ステップアップしていって、来年は上位入賞、パリ五輪でメダルとなれるように、オレゴンでは入賞したいです」と、2度目の世界選手権への展望を語った。 ドーハ世界選手権では惜しくも決勝進出を逃している北口。今度こそ、“ファイナル”の舞台で最高の笑顔を見せる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ選出。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成) […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

2025.11.21

お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

月刊陸上競技2025年12月号に一部誤りがございました。 75ページに掲載した高校駅伝福岡県大会女子で、優勝した筑紫女学園の記事の中に、区間賞獲得者が1人(5区・大熊さわ選手/3年)となっておりましたが、正しくは3人(大 […]

NEWS 110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

2025.11.21

110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月20日まで広東省で開催され、男子110mハードルでは徐卓一が13秒12(+1.7)のアジア歴代5位タイの好タイムで優勝した。 22歳の徐は昨年のパリ五輪代表。 […]

NEWS 100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」

2025.11.21

100mアジア記録保持者・蘇炳添が引退レース 「これからはさらに速い選手が現われるのを見たい」

11月20日、中国全国運動会の最終日が行われ、男子100mで9秒83のアジア記録を持つ蘇炳添(中国)が、現役最後のレースに臨んだ。 蘇は1989年生まれの36歳。高校時代から本格的に陸上競技に取り組み、2009年の中国選 […]

NEWS 【箱根駅伝2026名鑑】関東学生連合

2025.11.20

【箱根駅伝2026名鑑】関東学生連合

関東学生連合チーム オープン参加 前回順位 16位相当 過去最高順位 4位 至近10年総合成績(左が25年) ⑯-⑳⑭⑳⑲2121⑳⑪ チーム最高記録 往路 5時間30分15秒(22年) 復路 5時間30分10秒(22年 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top