HOME ニュース、国内

2022.05.15

川内優輝がゴールドコースト・マラソン出場へ 将来は100kmマラソンも視野
川内優輝がゴールドコースト・マラソン出場へ 将来は100kmマラソンも視野


4月下旬にスペインで新型コロナウイルスに感染し、以降の試合を欠場していたマラソンランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が5月15日、東京・大井ふ頭中央海浜公園競技場で開催された「第2回森永inゼリーエネルギーチャージゲームズ」に出場した。“復帰戦”では1500m2回、5000m3回、10000m1回の6レースでペースメーカーを務め、合計28kmを走破。「いい記録を出してくれた選手もいたので、やってよかったです」と達成感をにじませた。

4月中旬にボストン・マラソン(20位)に出場後、スペインで「META : Time : Trials」の10kmに出走を予定していたが、渡航直後に発熱してPCR検査で陽性反応が出たため、隔離対応もあって3日間ほど走れなかったという。回復後はスペインで「2時間歩いたり」と体調を見ながら徐々に練習を再開。今後は7月3日のゴールドコースト・マラソン(豪州)に出場することを明かした。

「今は臀部から脚にかけて違和感があって、スピードが出しにくい状態なので何とも言えませんが、できれば自己ベストや、大会記録の2時間7分50秒(設楽悠太/Honda、2019年)を狙いたいと思っています」

「第2回森永inゼリーエネルギーチャージゲームズ」でペースメーカーとして実戦に復帰した川内優輝(あいおいニッセイ同和損保、先頭)

広告の下にコンテンツが続きます

ゴールドコーストに向けては5月29日に錦秋湖マラソン(岩手)の30kmを経て、6月には向津具ダブルマラソン(山口、84.39km)と隠岐の島ウルトラマラソン(島根、50km)を予定。2週連続でフルマラソン以上の距離をこなすうえ、向津具ダブルマラソンでは自身最長距離への挑戦となる。

「いつかは100kmを走りたいので、そろそろやってみようかなと思ったのがきっかけです。ウルトラに向けて特別な準備をしているわけではありませんが、ジョグで50kmや60kmは走っています。2018年に野辺山(長野)で78kmを走った時には脚がボロボロになったので、今回は厚底シューズを使うつもりです。アップダウンが激しいコースで、翌週にも50kmがあることから、1km4分くらいのペースで走れたらと思っています」

100kmマラソンの世界記録は風見尚(愛三工業)が2018年に出した6時間9分14秒(4月にリトアニアのソロキンが出した6時間5分40秒はまだ世界記録として認定されていない)。風見の前には砂田貴裕(積水化学)が世界記録を20年間も保持するなど日本人にとっては“得意種目”で、現役のトップランナーである川内が参戦すればレベルがさらに上がりそうだ。

4月下旬にスペインで新型コロナウイルスに感染し、以降の試合を欠場していたマラソンランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が5月15日、東京・大井ふ頭中央海浜公園競技場で開催された「第2回森永inゼリーエネルギーチャージゲームズ」に出場した。“復帰戦”では1500m2回、5000m3回、10000m1回の6レースでペースメーカーを務め、合計28kmを走破。「いい記録を出してくれた選手もいたので、やってよかったです」と達成感をにじませた。 4月中旬にボストン・マラソン(20位)に出場後、スペインで「META : Time : Trials」の10kmに出走を予定していたが、渡航直後に発熱してPCR検査で陽性反応が出たため、隔離対応もあって3日間ほど走れなかったという。回復後はスペインで「2時間歩いたり」と体調を見ながら徐々に練習を再開。今後は7月3日のゴールドコースト・マラソン(豪州)に出場することを明かした。 「今は臀部から脚にかけて違和感があって、スピードが出しにくい状態なので何とも言えませんが、できれば自己ベストや、大会記録の2時間7分50秒(設楽悠太/Honda、2019年)を狙いたいと思っています」 「第2回森永inゼリーエネルギーチャージゲームズ」でペースメーカーとして実戦に復帰した川内優輝(あいおいニッセイ同和損保、先頭) ゴールドコーストに向けては5月29日に錦秋湖マラソン(岩手)の30kmを経て、6月には向津具ダブルマラソン(山口、84.39km)と隠岐の島ウルトラマラソン(島根、50km)を予定。2週連続でフルマラソン以上の距離をこなすうえ、向津具ダブルマラソンでは自身最長距離への挑戦となる。 「いつかは100kmを走りたいので、そろそろやってみようかなと思ったのがきっかけです。ウルトラに向けて特別な準備をしているわけではありませんが、ジョグで50kmや60kmは走っています。2018年に野辺山(長野)で78kmを走った時には脚がボロボロになったので、今回は厚底シューズを使うつもりです。アップダウンが激しいコースで、翌週にも50kmがあることから、1km4分くらいのペースで走れたらと思っています」 100kmマラソンの世界記録は風見尚(愛三工業)が2018年に出した6時間9分14秒(4月にリトアニアのソロキンが出した6時間5分40秒はまだ世界記録として認定されていない)。風見の前には砂田貴裕(積水化学)が世界記録を20年間も保持するなど日本人にとっては“得意種目”で、現役のトップランナーである川内が参戦すればレベルがさらに上がりそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

NEWS 世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

2025.11.26

世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]

NEWS パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

2025.11.26

パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]

NEWS 男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2025.11.26

男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top