◇セイコーゴールデングランプリ(5月8日/東京・国立競技場)
世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、女子やり投の北口榛花(JAL)が63m93を投げて優勝した。
61m20で勝った木南記念と同様に、1回目からビッグスローが誕生。力強い振り切りからやりを放ち、63m93をマークした。オレゴン世界選手権の参加標準記録まであと7cm。自己3番目(66m00、64m36)の記録で、今季世界リスト2位にランクイン。笑顔が弾けた。
その後は「もっと前に進もう」とディヴィッド・シェケラックコーチに言われ、助走スピードとやりの勢いは増したが、「力を伝えられなかった」と言う。それでも東京五輪銅メダリストのK.L.バーバー(豪州)や、ジュニア時代のフィンランド遠征でともに練習を積んでいるL.ムゼ(ラトビア)ら世界の強豪とハイレベルな中で勝ちきったのは大きい。
1回目に63m超えで「これなら(世界大会の)予選を突破できる。毎回このくらいか、それ以上を投げられるようにしたいです」と話す。
無観客だった東京五輪とは違い有観客の国立競技場。「手拍子も大きくて楽しかったです。これを機に、やり投を見る人が増えてくれるとうれしいです」。参加標準記録の64m00については「あまり気にせず遠くに飛ばす」のみ。そうすればおのずと突破できると確信している。
「日本選手権までに64mを切れれば。世界選手権に向けて、日本選手権がピークではなくしっかり勝ちきりたいです」
昨年の左脇腹のケガから復活し、進化しようとしている北口。今年は陸上の聖地・米国でその笑い声がこだまする。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会