HOME 国内、大学

2022.04.16

栁田大輝が10秒30で大学デビュー戦飾る! 準決勝で追い風参考ながら10秒15をマーク/学生個人
栁田大輝が10秒30で大学デビュー戦飾る! 準決勝で追い風参考ながら10秒15をマーク/学生個人

◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)2日目

ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。大会2日目に行われた男子100m決勝は、栁田大輝(東洋大)が10秒30(1.6)をマークして優勝した。

群馬・東農大二高を卒業し、4月より東洋大へ入学した栁田。「昨日からすごく緊張していて、今までにないくらい緊張しました」と、普段とは違う気持ちで今シーズン初のレースを迎えた。

広告の下にコンテンツが続きます

準決勝では「決勝に余力を残そうと思ってスピードはある程度出しつつ走る」というレースプラン。それでも追い風参考ながら、10秒15(3.1)をマークした。「かなり風に力をもらった」とはいえ、「中盤で今までにないスピードで走れました。風がなくても同じタイム(10秒15)を狙えるなと思いました」とレースを振り返った。

決勝は「夕方になってきて風が冷たく、タイムを狙うのが少し難しかった」と栁田。それでも、「最後で勝ち切れたことは良かったと思います」と大学初レースで手応えをつかんだ。

男子100mの大会記録は2017年に桐生祥秀(東洋大、現・日本生命)が出した10秒01。「高校までの大会記録はすぐ目の前にありましたが、急に10秒01になって、やっぱり桐生さんってすごいな」と東洋大卒の先輩の記録の偉大さを改めて実感した。その桐生が持つ東洋大記録は日本人初の9秒台となる9秒98で、栁田は「できるだけ早く東洋大記録を更新したい」と意気込んでいる。

高校生ながら昨年まで2年連続で日本選手権の決勝に残っている栁田。今季は世界選手権だけでなく、ワールドユニバーシティゲームズやアジア大会と国際大会が控えているが、「世界選手権の参加標準記録10秒05を切りたい」と話し、「自分の中では世界選手権に出場できればいいなと思っています」と、ルーキーながら世界の高みを見据えた目標を掲げている。

文/松尾美咲

◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)2日目 ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。大会2日目に行われた男子100m決勝は、栁田大輝(東洋大)が10秒30(1.6)をマークして優勝した。 群馬・東農大二高を卒業し、4月より東洋大へ入学した栁田。「昨日からすごく緊張していて、今までにないくらい緊張しました」と、普段とは違う気持ちで今シーズン初のレースを迎えた。 準決勝では「決勝に余力を残そうと思ってスピードはある程度出しつつ走る」というレースプラン。それでも追い風参考ながら、10秒15(3.1)をマークした。「かなり風に力をもらった」とはいえ、「中盤で今までにないスピードで走れました。風がなくても同じタイム(10秒15)を狙えるなと思いました」とレースを振り返った。 決勝は「夕方になってきて風が冷たく、タイムを狙うのが少し難しかった」と栁田。それでも、「最後で勝ち切れたことは良かったと思います」と大学初レースで手応えをつかんだ。 男子100mの大会記録は2017年に桐生祥秀(東洋大、現・日本生命)が出した10秒01。「高校までの大会記録はすぐ目の前にありましたが、急に10秒01になって、やっぱり桐生さんってすごいな」と東洋大卒の先輩の記録の偉大さを改めて実感した。その桐生が持つ東洋大記録は日本人初の9秒台となる9秒98で、栁田は「できるだけ早く東洋大記録を更新したい」と意気込んでいる。 高校生ながら昨年まで2年連続で日本選手権の決勝に残っている栁田。今季は世界選手権だけでなく、ワールドユニバーシティゲームズやアジア大会と国際大会が控えているが、「世界選手権の参加標準記録10秒05を切りたい」と話し、「自分の中では世界選手権に出場できればいいなと思っています」と、ルーキーながら世界の高みを見据えた目標を掲げている。 文/松尾美咲

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.08

甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」

甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]

NEWS 女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新  3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

2025.11.08

女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]

NEWS 5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

2025.11.08

5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]

NEWS 中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

2025.11.08

中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]

NEWS 中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生  中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

2025.11.08

中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top