3月6日、南アフリカのポート・エリザベスでウルトラマラソンの50kmが行われ、ステファン・モコカ(南アフリカ)が2時間40分13秒の世界新記録で優勝した。従来の記録は昨年のこの大会でケテマ・ベケレ・ネガサ(エチオピア)がマークした2時間42分07秒。
モコカはスタート直後は先頭集団から少し遅れたペースでレースを進め、5kmを16分27秒で通過。20kmを過ぎて先頭グループに追いつき、30kmから35kmの5kmを15分45秒にペースアップして40km手前から独走状態に持ち込んだ。42.195kmを2時間15分21秒で通過し、以降も2位以下を引き離してゴールした。
37歳のモコカは学生時代から国際大会で活躍。2011年のユニバーシアード10000mでは優勝した大迫傑(当時・早大)に次ぐ2位になったほか、13年のユニバーシアード10000mで金メダルを獲得している。
マラソンは10年のびわ湖毎日(途中棄権)がデビュー戦。12年のロンドン五輪で49位になったほか、19年のドーハ世界選手権で5位に入賞している。日本のレースにもたびたび出場し、びわ湖では19年3位、20年2位と堅実な走りを見せた。ベストは15年の上海でマークした2時間7分40秒。南アフリカでは1500mからマラソンまでの国内タイトルを獲得するなどマルチなランナーとして知られている。
■モコカの50km世界記録のペース
(カッコ内は5kmごとのスプリット)
5km 16分27秒
10km 32分43秒(16分16秒)
15km 49分02秒(16分19秒)
20km 1時間5分04秒(16分02秒)
25km 1時間21分02秒(15分58秒)
30km 1時間37分07秒(16分05秒)
35km 1時間52分52秒(15分45秒)
40km 2時間8分22秒(15分30秒)
42.195km 2時間15分21秒
45km 2時間24分06秒(15分44秒)
50km 2時間40分13秒(16分07秒)

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