HOME ニュース、国内

2022.03.06

13年ぶりマラソン挑戦終えた新谷仁美が「夏のトラックに向けて合わせていきたい」/東京マラソン
13年ぶりマラソン挑戦終えた新谷仁美が「夏のトラックに向けて合わせていきたい」/東京マラソン


◇東京マラソン(3月6日/都庁前スタート、東京駅前・行幸通りフィニッシュ)

1週間前に34歳の誕生日を迎えた新谷仁美(積水化学)が13年ぶりにマラソンへ挑戦。日本歴代6位の2時間21分17秒で日本人2番手の7位に入った。

序盤から、東京五輪8位入賞の一山麻緒(ワコール)と一緒に、2005年に野口みずき(グローバリー)が作った日本記録(2時間19分12秒)を上回るハイペースを刻んだ。徐々にスピードが鈍り、40km過ぎには一山に振り切られたが、それでもオレゴン世界選手権の派遣設定記録(2時間23分18秒)を突破、歴代10傑入りの好タイムでまとめたのはさすがと言えるだろう。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、新谷自身は「ハーフ(1時間6分38秒)、10000m(30分20秒44)でも日本記録を持っているので、歴代6位というのは……。40kmから明らかに失速してしまった。勝負の面でも残念だった」と振り返る。

それでも、「自己記録を10分更新できた。一山さんのお陰で最後まで行けた」と話し、終盤まで互いに力を引き出し合った一山に感謝する。

2013年のモスクワ世界選手権10000mで5位入賞を果たした後、いったんは現役を引退。18年に復帰した後は、男子800m元日本記録保持者・横田真人コーチの指導を受けながら、トラックで国内トップの位置へと返り咲いた。

しかし、1年延期を経た東京五輪イヤーの2021年は思うように走れない日々を過ごし、東京五輪は10000mで21位。折れそうになる心を、横田コーチや周囲の支えでなんとか保ち、プロとして、結果を求めて自身4度目のマラソンへの出場を決意した。

その挑戦を終え、「これまでのようにレース後すぐに心が乱れることはなかったが、やっぱりマラソンは2度とやりたくないな、と」と苦笑いを浮かべた。

今後は、「次のことはまったく考えていないけど、パリ五輪までは契約があるので責任を果たしたい。夏のトラックに向けて、5000m、10000mで参加標準記録を突破していないので合わせていきたい」と、マラソンで世界選手権は目指さない意向を示した。

◇東京マラソン(3月6日/都庁前スタート、東京駅前・行幸通りフィニッシュ) 1週間前に34歳の誕生日を迎えた新谷仁美(積水化学)が13年ぶりにマラソンへ挑戦。日本歴代6位の2時間21分17秒で日本人2番手の7位に入った。 序盤から、東京五輪8位入賞の一山麻緒(ワコール)と一緒に、2005年に野口みずき(グローバリー)が作った日本記録(2時間19分12秒)を上回るハイペースを刻んだ。徐々にスピードが鈍り、40km過ぎには一山に振り切られたが、それでもオレゴン世界選手権の派遣設定記録(2時間23分18秒)を突破、歴代10傑入りの好タイムでまとめたのはさすがと言えるだろう。 だが、新谷自身は「ハーフ(1時間6分38秒)、10000m(30分20秒44)でも日本記録を持っているので、歴代6位というのは……。40kmから明らかに失速してしまった。勝負の面でも残念だった」と振り返る。 それでも、「自己記録を10分更新できた。一山さんのお陰で最後まで行けた」と話し、終盤まで互いに力を引き出し合った一山に感謝する。 2013年のモスクワ世界選手権10000mで5位入賞を果たした後、いったんは現役を引退。18年に復帰した後は、男子800m元日本記録保持者・横田真人コーチの指導を受けながら、トラックで国内トップの位置へと返り咲いた。 しかし、1年延期を経た東京五輪イヤーの2021年は思うように走れない日々を過ごし、東京五輪は10000mで21位。折れそうになる心を、横田コーチや周囲の支えでなんとか保ち、プロとして、結果を求めて自身4度目のマラソンへの出場を決意した。 その挑戦を終え、「これまでのようにレース後すぐに心が乱れることはなかったが、やっぱりマラソンは2度とやりたくないな、と」と苦笑いを浮かべた。 今後は、「次のことはまったく考えていないけど、パリ五輪までは契約があるので責任を果たしたい。夏のトラックに向けて、5000m、10000mで参加標準記録を突破していないので合わせていきたい」と、マラソンで世界選手権は目指さない意向を示した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.19

「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」

公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100 […]

NEWS 甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

2025.11.18

甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

12月7日に熊本県甲佐町役場前をスタート・フィニッシュとする第50回熊本甲佐10マイルロードレースのエントリー選手が11月18日、発表された。 招待選手は既に発表されていたが、9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った […]

NEWS 国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
PR

2025.11.18

国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る

スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]

NEWS 中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

2025.11.18

中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]

NEWS クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top