
全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
タイムレースで行われた男子10000mは持ち録上位が集った最終3組が上位を占め、残り1周からのスパート勝負を制したリチャード・キムニャン(日立物流)が27分44秒51が優勝。日本人トップは3組7着だった小山直城(Honda)で、28分01秒42で総合でも7位だった。
日が暮れても蒸し暑さが残るコンディションの中で、最初の1000mを2分44秒のハイペースで通過。その先頭集団で小山は積極的なレースを見せた。
4000mを11分10秒で通過したあたりで集団が外国勢と日本勢の2つに分かれたが、小山は外国勢の先頭争いに食らいつく。7000mを過ぎていったんはそこから離れそうになるが、8200mでもう1度集団に追いつく熱走。さすがにラストの優勝争いには置いて行かれたが、「この気温だったので、タイムというよりも日本人トップを狙っていました」という目標達成のフィニッシュを果たした。
埼玉・松山高3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区で区間賞に輝き、埼玉県チームの優勝に貢献。東農大では2年時に箱根駅伝で関東学生連合の一員として4区に出走した経験を持つが、ビッグゲームの実績はそれほどない。
だが、Hondaに入社して徐々に力をつけ、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)では2年連続1区を務めて3位、5位と好走。3年目の今季は5000m(13分38秒81)、10000m(27分55秒16)といずれも自己新をマークしている。成長の要因は、さまざまな種目で活躍するチームメイトの存在だ。
今夏の東京五輪には10000mで伊藤達彦、3000m障害には青木涼真が出場。さらにマラソンの元日本記録(2時間6分16秒)保持者・設楽悠太、歴代5位(2時間6分26秒)の土方英和ら充実のメンバーがそろう。この夏、そんな選手たちとともに充実のトレーニングをこなし、「しっかりと力をつけることができました」と手応えを口にする。
今後は、初優勝を目指すニューイヤー駅伝を軸とした流れになるが、「年明けには30㎞の大会に挑戦して、それがなければ一気にマラソンに挑戦したい」とロードへの参戦を見据える。
掲げる目標は「マラソンで世界大会に出場したい」。この夏は初めて36㎞走など30㎞超の走り込みをこなし、インターバルの本数も増やすことができている。
「作田選手(将希/JR東日本)が持っている初マラソン日本最高(2時間7分42秒)を目指したいと思っています」と意欲を見せる小山。その下地は整いつつある。
※一部、誤りがあり修正しました。
全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
タイムレースで行われた男子10000mは持ち録上位が集った最終3組が上位を占め、残り1周からのスパート勝負を制したリチャード・キムニャン(日立物流)が27分44秒51が優勝。日本人トップは3組7着だった小山直城(Honda)で、28分01秒42で総合でも7位だった。
日が暮れても蒸し暑さが残るコンディションの中で、最初の1000mを2分44秒のハイペースで通過。その先頭集団で小山は積極的なレースを見せた。
4000mを11分10秒で通過したあたりで集団が外国勢と日本勢の2つに分かれたが、小山は外国勢の先頭争いに食らいつく。7000mを過ぎていったんはそこから離れそうになるが、8200mでもう1度集団に追いつく熱走。さすがにラストの優勝争いには置いて行かれたが、「この気温だったので、タイムというよりも日本人トップを狙っていました」という目標達成のフィニッシュを果たした。
埼玉・松山高3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区で区間賞に輝き、埼玉県チームの優勝に貢献。東農大では2年時に箱根駅伝で関東学生連合の一員として4区に出走した経験を持つが、ビッグゲームの実績はそれほどない。
だが、Hondaに入社して徐々に力をつけ、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)では2年連続1区を務めて3位、5位と好走。3年目の今季は5000m(13分38秒81)、10000m(27分55秒16)といずれも自己新をマークしている。成長の要因は、さまざまな種目で活躍するチームメイトの存在だ。
今夏の東京五輪には10000mで伊藤達彦、3000m障害には青木涼真が出場。さらにマラソンの元日本記録(2時間6分16秒)保持者・設楽悠太、歴代5位(2時間6分26秒)の土方英和ら充実のメンバーがそろう。この夏、そんな選手たちとともに充実のトレーニングをこなし、「しっかりと力をつけることができました」と手応えを口にする。
今後は、初優勝を目指すニューイヤー駅伝を軸とした流れになるが、「年明けには30㎞の大会に挑戦して、それがなければ一気にマラソンに挑戦したい」とロードへの参戦を見据える。
掲げる目標は「マラソンで世界大会に出場したい」。この夏は初めて36㎞走など30㎞超の走り込みをこなし、インターバルの本数も増やすことができている。
「作田選手(将希/JR東日本)が持っている初マラソン日本最高(2時間7分42秒)を目指したいと思っています」と意欲を見せる小山。その下地は整いつつある。
※一部、誤りがあり修正しました。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
-
2025.11.07
-
2025.11.06
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]
2025.11.07
日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル
岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望