◇全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
全日本実業団対抗の2日目、男子100m予選に出場して決勝進出を決めていた山縣亮太(セイコー)と多田修平(住友電工)が決勝を棄権すると発表した。
多田は予選で10秒36で1着通過を果たしていたが、「来年の世界選手権の参加標準記録(10秒05)を視野に入れて出場しまたが、予選で思うような走りができず、突破が少し厳しい。身体のコンディションは良くなかった」と棄権の決めた。
五輪を経験し「僕は軽量級。海外の選手と比べると筋力が足りなかったので、もう一度筋力を増やしていきたい」と多田。もちろん、「ウエイトトレーニングをしすぎると身体も重たくなるし、脚が流れてしまうので、ミニハードルやテンポ走で並行して確認していきたい」と冬季に向けた展望を話した。
山縣は予選で組2着。昨年から痛めていた右膝に再び痛みが出ているといい、「来年に向けて身体のコンディションを整えたい」。多田と同様に「パワーをつけないといけない」と課題を挙げ、「膝に負担をかけずにどうやってベースアップするかが大事」と冬季へのプランを思い描く。
今大会、いずれもNIKE社のエアの入ったスパイクを履いて臨んだ。東京五輪でも軒並み好記録が出ていたスパイク。「少し感覚はつかめたが、まだ使いこなすだけの筋力が足りない」(多田)、「思った以上に反発がある。スパイクの性能を引き出せるようにしないといけない」(山縣)というのが感想。今シーズンはこれで終了で、いずれも「世界選手権の参加標準記録」を目指して冬季に入る。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)