HOME バックナンバー
【誌面転載】追跡沖縄インターハイ/相洋2連覇コンビ対談(クレイ・アーロン竜波×髙島咲季)
【誌面転載】追跡沖縄インターハイ/相洋2連覇コンビ対談(クレイ・アーロン竜波×髙島咲季)

クレイ・アーロン竜波×髙島咲季
相洋2連覇コンビ対談

最後のインターハイを終えて

沖縄インターハイで活躍したクレイ・アーロン竜波(左)と髙島咲季の相洋(神奈川)3年生コンビ

沖縄インターハイで2連覇を達成した男子800mのクレイ・アーロン竜波と、女子400mの髙島咲季の相洋(神奈川)3年生コンビ。他にも、クレイは男子4×400mリレーのアンカーとしてチームの3位に貢献し、髙島は4×100mと4×400mの両リレー2冠に加え、200mでも2位とチーム初の女子総合優勝への原動力となり、女子の最優秀選手にも選ばれた。この1年間、クレイは陸上部全体の〝総部長〟、髙島も女子短距離の部長を務め、名実ともにチームを牽引。その2人に最後のインターハイやチームの様子、今季の戦いぶりについて語ってもらった。

◎構成・撮影/井上 敦

沖縄での激戦を振り返って

—沖縄インターハイでは2人は2連覇するなど、今年も活躍しました。振り返ってみてどうですか。
クレイ 800mは2連覇を目標にしてやってきたので、無事優勝できたので一安心です。プレッシャーはそこまでありませんでしたけど、変なミスや転倒などが少し怖かったので、そこだけ緊張しました。追われる側として、そこはしっかり覚悟して臨んだので大丈夫でした。
髙島 400mは負けられなかったので、1番を取れたのはすごくよかったです。記録より順位という意識でしたが、大会記録(53秒30)を更新したかった思いもあります。
—相洋の代名詞とも言えるリレーは、男子4×400mが3位、女子は4×100mと4×400mが2冠でした。
クレイ 昨年はバトンを落として、その瞬間を今でも覚えているくらい悔しさがすごく残っています。ですので、今年は優勝を狙っていました。ただ、実際は準決勝のタイムが危なく8番目の通過で、決勝は3位。仲間と最後のインターハイを走れてすごくよかったです。
髙島 リレー2冠をするつもりでやってきました。4継は予選も準決勝もバトンがうまくいき、準決勝のタイムも良かったので、決勝は個人がしっかり走れればと思っていました。ただ、昨年は準決勝を1位通過して決勝は4位だったので、「何が起こるかわからないから、絶対に油断だけはしないように」と言って、決勝前に全員で円陣を組みました。昨年(の日本選手権リレーで)出した県高校記録を更新して優勝したので、すごくうれしかったです。マイルは4継の優勝で気持ちが切れたり、ランキングトップだからこそ油断が出たりするかもしれないので、4継優勝を1度置いて、切り替えて臨みました。決勝は一度抜かれて、(アンカーの)私が追う展開でしたが、優勝だけを狙って、みんなでがんばったからこそ1番で帰ってこないといけないと思って走りました。
—そのマイルリレーで女子は初の総合優勝を決めました。相洋は36点で、2位の至学館(愛知)は35点と1点差。最後に逆転しました。
髙島 みんなが喜んでいました。リレーの優勝とは違ううれしさがありましたね。リレー前に至学館がトップというのは知っていましたが、実は得点差は知らなかったです。最終日は互いに100mハードルもあったので、状況がよくわからなくて。終わってから、1点差で勝ったと聞いて「えー!」って驚きました。
クレイ みんなが1つになっていて、全員が連携とれているというのはありました。インターハイに出られなかった部員も来ていましたけど、サポートもすごかったです。総合優勝の表彰も見ていましたし、その後の集合写真の時は(閉会式会場の)端っこの方にいましたけど、輝いていました。
髙島 総合優勝の表彰では、出られなかった部員も表彰台に上がりました。「走れなかったけどインターハイの表彰台に上れた」と言っていたので、本当によかったです。

※この続きは2019年9月14日発売の『月刊陸上競技』10月号をご覧ください

クレイ・アーロン竜波×髙島咲季 相洋2連覇コンビ対談

最後のインターハイを終えて

[caption id="attachment_4404" align="aligncenter" width="267"] 沖縄インターハイで活躍したクレイ・アーロン竜波(左)と髙島咲季の相洋(神奈川)3年生コンビ[/caption] 沖縄インターハイで2連覇を達成した男子800mのクレイ・アーロン竜波と、女子400mの髙島咲季の相洋(神奈川)3年生コンビ。他にも、クレイは男子4×400mリレーのアンカーとしてチームの3位に貢献し、髙島は4×100mと4×400mの両リレー2冠に加え、200mでも2位とチーム初の女子総合優勝への原動力となり、女子の最優秀選手にも選ばれた。この1年間、クレイは陸上部全体の〝総部長〟、髙島も女子短距離の部長を務め、名実ともにチームを牽引。その2人に最後のインターハイやチームの様子、今季の戦いぶりについて語ってもらった。 ◎構成・撮影/井上 敦

沖縄での激戦を振り返って

—沖縄インターハイでは2人は2連覇するなど、今年も活躍しました。振り返ってみてどうですか。 クレイ 800mは2連覇を目標にしてやってきたので、無事優勝できたので一安心です。プレッシャーはそこまでありませんでしたけど、変なミスや転倒などが少し怖かったので、そこだけ緊張しました。追われる側として、そこはしっかり覚悟して臨んだので大丈夫でした。 髙島 400mは負けられなかったので、1番を取れたのはすごくよかったです。記録より順位という意識でしたが、大会記録(53秒30)を更新したかった思いもあります。 —相洋の代名詞とも言えるリレーは、男子4×400mが3位、女子は4×100mと4×400mが2冠でした。 クレイ 昨年はバトンを落として、その瞬間を今でも覚えているくらい悔しさがすごく残っています。ですので、今年は優勝を狙っていました。ただ、実際は準決勝のタイムが危なく8番目の通過で、決勝は3位。仲間と最後のインターハイを走れてすごくよかったです。 髙島 リレー2冠をするつもりでやってきました。4継は予選も準決勝もバトンがうまくいき、準決勝のタイムも良かったので、決勝は個人がしっかり走れればと思っていました。ただ、昨年は準決勝を1位通過して決勝は4位だったので、「何が起こるかわからないから、絶対に油断だけはしないように」と言って、決勝前に全員で円陣を組みました。昨年(の日本選手権リレーで)出した県高校記録を更新して優勝したので、すごくうれしかったです。マイルは4継の優勝で気持ちが切れたり、ランキングトップだからこそ油断が出たりするかもしれないので、4継優勝を1度置いて、切り替えて臨みました。決勝は一度抜かれて、(アンカーの)私が追う展開でしたが、優勝だけを狙って、みんなでがんばったからこそ1番で帰ってこないといけないと思って走りました。 —そのマイルリレーで女子は初の総合優勝を決めました。相洋は36点で、2位の至学館(愛知)は35点と1点差。最後に逆転しました。 髙島 みんなが喜んでいました。リレーの優勝とは違ううれしさがありましたね。リレー前に至学館がトップというのは知っていましたが、実は得点差は知らなかったです。最終日は互いに100mハードルもあったので、状況がよくわからなくて。終わってから、1点差で勝ったと聞いて「えー!」って驚きました。 クレイ みんなが1つになっていて、全員が連携とれているというのはありました。インターハイに出られなかった部員も来ていましたけど、サポートもすごかったです。総合優勝の表彰も見ていましたし、その後の集合写真の時は(閉会式会場の)端っこの方にいましたけど、輝いていました。 髙島 総合優勝の表彰では、出られなかった部員も表彰台に上がりました。「走れなかったけどインターハイの表彰台に上れた」と言っていたので、本当によかったです。 ※この続きは2019年9月14日発売の『月刊陸上競技』10月号をご覧ください

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.02

1万mで塩尻和也が27分36秒37で1着タイ 山谷昌也27分50秒77 伊藤達彦、長嶋幸宝、鈴木健吾らも27分台/日体大長距離競技会

第318回日体大長距離競技会兼第13回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が12月1日に行われ、NCG男子10000mは日本記録保持者の塩尻和也(富士通)、フィレモン・キプラガット(愛三工業)の2 […]

NEWS 東洋大男子長距離部門がセブン銀行と契約「日々挑戦する心で革新」箱根駅伝からロゴ入りユニ着用

2024.12.02

東洋大男子長距離部門がセブン銀行と契約「日々挑戦する心で革新」箱根駅伝からロゴ入りユニ着用

株式会社セブン銀行は12月2日、東洋大学陸上競技部男子長距離部門の公式トレーニングウェア・公式ユニフォームへのロゴ掲出に関する契約を締結したと発表した。 東洋大は箱根駅伝で優勝4度を誇り、19年連続シード権獲得中。スクー […]

NEWS やり投・北口榛花がアサヒ生ビールCMに登場「お疲れ生です!」ではにかむ

2024.12.02

やり投・北口榛花がアサヒ生ビールCMに登場「お疲れ生です!」ではにかむ

アサヒビール株式会社は、“マルエフ”の愛称で親しまれる『アサヒ生ビール』の新TVCM「2024今年も一年おつかれ生です」篇を12月1日から放映。女子やり投でパリ五輪金メダルに輝いた北口榛花(JAL)が出演している。 訪日 […]

NEWS やり投五輪金の北口榛花「名言が残せなかった」流行語大賞トップ10入り!「流行った自覚ない(笑)」

2024.12.02

やり投五輪金の北口榛花「名言が残せなかった」流行語大賞トップ10入り!「流行った自覚ない(笑)」

2024年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が12月2日に都内で行われ、パリ五輪女子やり投金メダルの北口榛花(JAL)の「名言が残せなかった」がトップ10入りを果たし […]

NEWS 中大・本間颯がハーフマラソンで1時間2分45秒の自己新 溜池一太、吉居駿恭らもベスト更新/THE DISTANCE GAMES

2024.12.02

中大・本間颯がハーフマラソンで1時間2分45秒の自己新 溜池一太、吉居駿恭らもベスト更新/THE DISTANCE GAMES

12月1日、THE DISTANCE GAMESが東京都の荒川河川敷の公認コースで行われ、ハーフマラソンの部では本間颯(中大)が1時間2分45秒の自己新でトップフィニッシュを果たした。 チームのSNSによると、この日は主 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top