写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技2日目
陸上競技2日目のモーニングセッション、女子100mハードル予選に木村文子(エディオン)が出場。1組目の木村は13秒25(+1.0)の7着で予選通過はならなかった。
ロンドン五輪以来、2大会ぶりにオリンピックに戻ってきた木村。昨シーズンはコロナ禍で延期となったため、ほとんど試合に出ずに過ごして心身ともにリフレッシュに当てた。その期間、地元・広島で高校生たちと練習し、再確認したのは「走る楽しさ」。一度は折れかけた気持ちを持ち直し、2021年シーズンへ向かった。
元々は走幅跳でインターハイ優勝した木村。横浜国立大でハードルの才能を開花させ、これまで10年ほど第一人者として女子スプリントハードルを引っ張ってきた。だが、目標にしてきた12秒台には届かず、寺田明日香(ジャパンクリエイト)、青木益未(七十七銀行)が先に到達。それでも木村は33歳で東京五輪の舞台に立った。レース後は思いがこみ上げてきた。
「女子はなかなか世界で戦えないと言われる中で、ロンドンには1人で出て、ロンドン世界選手権には紫村仁美選手と2人、東京五輪は寺田選手と青木選手と3人で出られた。世界で戦えると思ってもらえれば」
その言葉には、これまで背負ってきた重圧、誇り、そして女子100mハードルが次のステージに上がったことへの喜びが混じり合っていた。
木村は今シーズンを「集大成」として臨み、広島大大学院に進学するなど次の道への準備も進めている。
「タイムはすごく残念かもしれませんが、9年前の自分と比べると、オリンピックに出てオリンピックに成長させてもらったと感じます」
最後は木村らしい笑顔だった。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
2025.10.13
「5強」の駒大は5位、青学大は7位、中大は10位 いずれも中盤で流れ失う/出雲駅伝
-
2025.10.13
2025.10.07
桐生祥秀の凱旋に、800m落合、円盤投・湯上がV 44年ぶり湖国開催/滋賀国スポ
2025.10.13
【テキスト速報】第37回出雲駅伝
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.13
ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!
世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のトラック種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イ […]
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
Contents 東京世界陸上 SPECIAL REPORT Tokyo2025 JAPAN 三浦龍司 夢のメダルにあと一歩 Interview 「これから先の世界大会でメダルを取っても、この特別感は消えない」 藤井菜々 […]
2025.10.13
全区間5位以内の創価大が過去最高の3位 野沢悠真「良いスタートになった」 最後に競り勝つ/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
2025.10.13
序盤で見せ場を作った早大は2位 山口智規は9人抜き 「この後にやることは明確だと思う」/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望