HOME バックナンバー
インターハイ都府県大会ハイライトClose-up Team 中京大中京 男女4継でそろって快記録
インターハイ都府県大会ハイライトClose-up Team 中京大中京 男女4継でそろって快記録

昨年の全国高校大会で男女4×100m、男子4×400mとリレー3種目を制した中京大中京(愛知)が、さらにパワーアップして今年の高校陸上界を席巻している。5月下旬の愛知県大会では男女14種目を制し、2016年から続く5大会連続の総合アベックVを成し遂げた。全国トップクラスの実力者も多く、5月末時点で男女4×100mリレー、女子200m、同800mが全国高校リスト1位だ。

広告の下にコンテンツが続きます

インターハイでの総合優勝は、男子が1998年を最後に計3度(中京時代も含む)、女子が2018年に1度達成しているが、狙うは1966年の長良(岐阜)以来2校目の男女V。6月の東海大会をステップに、夏の福井ではさらなる存在感を発揮するつもりだ。
文/奥村 崇

女子エース・倉橋が好調

2021年の高校シーズンが本格化して早々に中京大中京(愛知)の選手たちが躍動している。5月は1日〜3日の名古屋南支部大会、9日のREADY STEADY TOKYO、愛知県大会(21日〜23日)などで次々と好記録をマーク。多くの種目で充実ぶりを示している。

その中で核となるのが男女の4×100mリレーだろう。昨年は全国高校大会で男女優勝を達成。そのうち、主力が残る女子が、まずは快調に滑り出している。支部大会で46秒24をマークすると、READY STEADY TOKYOでは高校歴代6位の45秒44。昨シーズンのベスト記録(45秒46 /全国高校大会予選)を早くも上回った。

県大会では45秒70。東海大会進出が至上命題だけに、バトンパスは安全策を取ったのだが、2〜3走のパスでかなり詰まった。2走は100mを11秒95(−1.1)で制した倉橋美穂(3年)。「100mのラウンドを進むにつれて、どんどん調子を上げていけました。急きょ入ることになった4×100mリレー決勝が個人的には一番いい走りになりました」。それだけ動きが良かった分、いつも息ピッタリの3走・須崎心優(3年)とのバトンパスが、このレースでは間隔が詰まってしまった。

200m(24秒32 /−1.1)も含めて3冠の倉橋は、「幸いどこも痛いところがなく、不安なく来ています」と状態が良い。条件さえ整えば、1年時にマークした自己記録(100m11秒81、200m24秒20)の更新は時間の問題だ。

その倉橋に次いで100m、200mともに2位だったのが藏重みう(2年)。4月29日の織田記念100mで自己ベストの11秒82(+0.9)をマークしている。

倉橋が「目標は最終的に11 秒6前後。200 mは23 秒台で全国優勝です。4継も全国優勝と44 秒台を目指します」と意気込めば、藏重は「目標は11 秒6〜7台。昨年逃した全国大会での入賞が目標です」と先を見据えていた。

愛知県大会の女子100mは倉橋美穂(3年、右端)が11秒95(−1.1)で優勝。倉橋は200mも制し、1学年後輩の藏重みう(左)が両種目とも2位だった

男子4継は衝撃の40秒00

女子は2015年に愛知がマークした大会記録(46秒49)を大幅に更新したが、衝撃度は直後の男子が上回った。

初夏の陽が陰ってきたなか、香山勇輝(2年)、舘野峻輝(3年)、田邉隼門(2年)、髙橋大地(2年)が疾風となってトラックを駆け抜けた。

1走は100m4位の香山。その走力で序盤から大きくリードするが、1〜2走・舘野とのバトンパスが、2人の身体が重なりそうなくらい詰まった。それでも中京大中京の優勢は変わらず、100m1位の舘野、同2位の3走・田邉がその走力を発揮。2〜3走、3〜4走のスムーズな受け渡しもあり、2位との差を一気に広げた。

記録を意識した髙橋が上体を倒してフィニッシュすると、速報は「40.01」。正式タイムは0.01秒短縮され、高校歴代7位の40秒00となった。

従来の大会記録は19年に自チームが打ち立てた40秒49。その夏の沖縄インターハイで大会新の39秒91をマークして優勝しているメンバーだ。そんな2年前を大きく上回ったことで、再び頂点をつかみ取るだけの実力を誇示したと言っていい。

代表して話した舘野が胸を張る。「まだミスがあります。しっかり修正していけば、2年前の39秒79も超えられるのではないかと思っています」。19年7月にマークしたチームベスト(高校歴代5位、学校別歴代4位)の更新も視野に入れている。

舘野は個人種目でも100m(10秒67 /−0.9)に加え、200mも21秒32(−1.8)で制した。

「冬季に課題の加速部分を重点的に取り組み、一次加速、二次加速が改善されたと思います」と舘野。100mでは「スタートがハマらなかったけど、二次加速以降をまとめられた」という準決勝で10秒57(+1.6)をマーク。200mでは向かい風を受けながら大会タイを出した。

この続きは2021年6月14日発売の『月刊陸上競技7月号』をご覧ください。

※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する
定期購読はこちらから

昨年の全国高校大会で男女4×100m、男子4×400mとリレー3種目を制した中京大中京(愛知)が、さらにパワーアップして今年の高校陸上界を席巻している。5月下旬の愛知県大会では男女14種目を制し、2016年から続く5大会連続の総合アベックVを成し遂げた。全国トップクラスの実力者も多く、5月末時点で男女4×100mリレー、女子200m、同800mが全国高校リスト1位だ。 インターハイでの総合優勝は、男子が1998年を最後に計3度(中京時代も含む)、女子が2018年に1度達成しているが、狙うは1966年の長良(岐阜)以来2校目の男女V。6月の東海大会をステップに、夏の福井ではさらなる存在感を発揮するつもりだ。 文/奥村 崇

女子エース・倉橋が好調

2021年の高校シーズンが本格化して早々に中京大中京(愛知)の選手たちが躍動している。5月は1日〜3日の名古屋南支部大会、9日のREADY STEADY TOKYO、愛知県大会(21日〜23日)などで次々と好記録をマーク。多くの種目で充実ぶりを示している。 その中で核となるのが男女の4×100mリレーだろう。昨年は全国高校大会で男女優勝を達成。そのうち、主力が残る女子が、まずは快調に滑り出している。支部大会で46秒24をマークすると、READY STEADY TOKYOでは高校歴代6位の45秒44。昨シーズンのベスト記録(45秒46 /全国高校大会予選)を早くも上回った。 県大会では45秒70。東海大会進出が至上命題だけに、バトンパスは安全策を取ったのだが、2〜3走のパスでかなり詰まった。2走は100mを11秒95(−1.1)で制した倉橋美穂(3年)。「100mのラウンドを進むにつれて、どんどん調子を上げていけました。急きょ入ることになった4×100mリレー決勝が個人的には一番いい走りになりました」。それだけ動きが良かった分、いつも息ピッタリの3走・須崎心優(3年)とのバトンパスが、このレースでは間隔が詰まってしまった。 200m(24秒32 /−1.1)も含めて3冠の倉橋は、「幸いどこも痛いところがなく、不安なく来ています」と状態が良い。条件さえ整えば、1年時にマークした自己記録(100m11秒81、200m24秒20)の更新は時間の問題だ。 その倉橋に次いで100m、200mともに2位だったのが藏重みう(2年)。4月29日の織田記念100mで自己ベストの11秒82(+0.9)をマークしている。 倉橋が「目標は最終的に11 秒6前後。200 mは23 秒台で全国優勝です。4継も全国優勝と44 秒台を目指します」と意気込めば、藏重は「目標は11 秒6〜7台。昨年逃した全国大会での入賞が目標です」と先を見据えていた。 愛知県大会の女子100mは倉橋美穂(3年、右端)が11秒95(−1.1)で優勝。倉橋は200mも制し、1学年後輩の藏重みう(左)が両種目とも2位だった

男子4継は衝撃の40秒00

女子は2015年に愛知がマークした大会記録(46秒49)を大幅に更新したが、衝撃度は直後の男子が上回った。 初夏の陽が陰ってきたなか、香山勇輝(2年)、舘野峻輝(3年)、田邉隼門(2年)、髙橋大地(2年)が疾風となってトラックを駆け抜けた。 1走は100m4位の香山。その走力で序盤から大きくリードするが、1〜2走・舘野とのバトンパスが、2人の身体が重なりそうなくらい詰まった。それでも中京大中京の優勢は変わらず、100m1位の舘野、同2位の3走・田邉がその走力を発揮。2〜3走、3〜4走のスムーズな受け渡しもあり、2位との差を一気に広げた。 記録を意識した髙橋が上体を倒してフィニッシュすると、速報は「40.01」。正式タイムは0.01秒短縮され、高校歴代7位の40秒00となった。 従来の大会記録は19年に自チームが打ち立てた40秒49。その夏の沖縄インターハイで大会新の39秒91をマークして優勝しているメンバーだ。そんな2年前を大きく上回ったことで、再び頂点をつかみ取るだけの実力を誇示したと言っていい。 代表して話した舘野が胸を張る。「まだミスがあります。しっかり修正していけば、2年前の39秒79も超えられるのではないかと思っています」。19年7月にマークしたチームベスト(高校歴代5位、学校別歴代4位)の更新も視野に入れている。 舘野は個人種目でも100m(10秒67 /−0.9)に加え、200mも21秒32(−1.8)で制した。 「冬季に課題の加速部分を重点的に取り組み、一次加速、二次加速が改善されたと思います」と舘野。100mでは「スタートがハマらなかったけど、二次加速以降をまとめられた」という準決勝で10秒57(+1.6)をマーク。200mでは向かい風を受けながら大会タイを出した。 この続きは2021年6月14日発売の『月刊陸上競技7月号』をご覧ください。
※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する 定期購読はこちらから

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.02

愛知電機に新人の林千遥、竜田ふわりが入社 藤村晴菜、中馬蘭奈が移籍加入

愛知電機は4月1日に、高卒の新人の林千遥と竜田ふわりの2名が入社したことを発表した。また、昨年度までノーリツに在籍していた藤村晴菜としまむらに在籍していた中馬蘭奈も新たにチームに加わった。 鳥取県出身の林は小学生時代から […]

NEWS ダイソーに神林由乃、菅崎南花、山根優奈が加入! 全日本大学女子駅伝や全国高校駅伝に出場

2026.04.02

ダイソーに神林由乃、菅崎南花、山根優奈が加入! 全日本大学女子駅伝や全国高校駅伝に出場

ダイソー女子駅伝部は4月1日、順大出身の神林由乃、大阪芸大出身の菅崎南花、広島・銀河学院高出身の山根優奈が加入すると発表した。 埼玉県出身の神林は昌平高では3年時に1500mでインターハイに出場。進学した順大では2年時に […]

NEWS 岡根和奏がANAシステムズに入社!甲南大で主将として4継日本一など牽引

2026.04.02

岡根和奏がANAシステムズに入社!甲南大で主将として4継日本一など牽引

女子短距離の岡根和奏が、ANAシステムズに入社して競技を続けることがわかった。 岡根は京都・龍谷大平安高から甲南大へ進学。高校時代は4×100mリレーで1年時にインターハイへ出場し、2年時は全国高校大会100mを経験して […]

NEWS ロジスティードに石丸惇那、島田晃希、緒方澪那斗が大卒3選手入部 退部は前田将太、北村光、石塚陽士、野島健太

2026.04.02

ロジスティードに石丸惇那、島田晃希、緒方澪那斗が大卒3選手入部 退部は前田将太、北村光、石塚陽士、野島健太

ロジスティードは4月1日、サイトを更新し、陸上競技部の新体制を発表した。 同日付で入部したのは石丸惇那、島田晃希、緒方澪那斗の3選手。石丸は鹿児島・出水中央高時代、21年県高校駅伝を制し、チームの全国高校駅伝初出場に貢献 […]

NEWS 肥後銀行にインターハイ1500m出場の狩野美羽音、衛藤明花が入行 「競技力の向上とチームへの貢献を目指して努力」

2026.04.02

肥後銀行にインターハイ1500m出場の狩野美羽音、衛藤明花が入行 「競技力の向上とチームへの貢献を目指して努力」

肥後銀行は4月1日に新加入選手を発表し、女子長距離の狩野美羽音、衛藤明花が入行した。 狩野は福岡県北九州市出身。中学から陸上をはじめ、北九州市立高では2年目から駅伝メンバー入りを果たす。25年は15000mでインターハイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年4月号 (3月13日発売)

2026年4月号 (3月13日発売)

別冊付録 記録年鑑 2025

東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

page top