◇東京五輪テストイベントREADY STEADY TOKYO/世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールド(5月9日/東京・国立競技場)
東京五輪テストイベントの女子400mハードル決勝は、宇都宮絵莉(長谷川体育施設)が優勝。56秒50は3年ぶりの自己新で、日本歴代6位タイにランクインした。
5月3日の静岡国際では「7~8台目のとこで先行する選手に差を広げられた」と課題を挙げた宇都宮。その反省から「まずは前半からしっかり走って、中盤以降で攻めた走りをする」と臨んだ。久しぶりの自己新に「自己ベストは常に目指していますが、前回と違って予定通りに進めた結果の記録。納得いくもの」と充実の表情を浮かべる。スピードがついたことで、「5台目くらいまで余裕を持っていけるようになった」と言う。
高校時代は走幅跳でインターハイ優勝、大学に入ってからは七種競技と400mハードルで高いレベルを誇ってきたマルチアスリート。3年前も七種競技、400mハードルで飛躍した。だが、その時は「勢いだった」と宇都宮。そこから2年は「考え過ぎてしんどい時期」を過ごした。
今季、好調なのは再び原点に戻ったから。昨年の日本選手権混成のライブ配信を視聴し、「心が動かされた。やっぱり七種が好きで、やりたい」。東京五輪に向けて400mハードルに専念しようと試みたが、「そこばかりに固執して芯がスカスカになった。400mハードルで(世界を)目指すためにも混成が必要だと思った」と言う。そのため、3月に七種競技に出場して5379点をマーク。6月の日本選手権・七種競技にも「出ます」と宣言した。10日後に400mハードルの日本選手権が控えており、「リスクがある」のは百も承知だ。
「参加標準記録の55秒40は少し遠いけど、ワールドランキングでの五輪出場も視野に入れています。七種競技の日本選手権も自分で決めたこと。最後までやり切りたい」
陸上競技が大好きだからこそ、走って、跳んで、投げて、そしてまた走る。その結果、記録につながると信じている。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会